表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜王の星姫  作者: 菜種油☆
第二章
9/35

序 +竜王の治国+



 地界より遥か上方、星々が集い、雲と共にもうひとつの“海”をかたち作るその中心には、天帝の住まう城と都を峻険な連峰が取り巻く“天界”が広がっている。そしてその周囲には、郷と呼ばれる里山が星々の合間にいくつもの浮き島を成し、網目状に連なる星屑で作られた広大な陸地が築かれていた。


 果てのない闇の中、天帝竜王の居城となる天界の中心は、幾千、幾万の星々が天を分かつ“天の川”の本流の中で護られ、天の川そのものも、天界と地界の狭間を超え、往来を繰り返す竜王の辿る道から生まれたと言われている。

 地界、天界それぞれの地で暮らす人々にとって竜王は自然現象を司る神獣の象徴であり、ごく稀に波間、雲間より民の前にその姿を現せば、その渡りによって引き起こされる、天地双方の水にまつわる大きな災いと恩恵を人々は酷く恐れ、崇め奉っては祈りを捧げた。


 地と天を行き交う竜王。その側に侍る次代の織女を決める竜王宮司は、その選出のために、祭りの時期直前に各織部に密使を遣わす。遣わされた当の本人にすら、その使命を伝えられないままに――


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ