↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の子たち 〜神々の頂点へ〜  作者: ライド


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/3

第1話 レオン=ゼウス

遥か昔。

神々は世界を創り、人々を導いた。


人間たちは、神々の時代は終わったと信じているが、神々は今もなお存在する。


時代は流れても、神々の時代は終わらない。


そして今――

物語は新たな世代へと受け継がれる。

人はみな生まれながらにして才能が決まっていると言う。

それは神も同じだ。

偉大な神の子は、偉大な神になる。

誰もがそれを信じているし、期待している。


……だが俺だけは違った。


俺の名前はレオン=ゼウス、神々の王ゼウスとその妻、ヘラから生まれた子供だ。


――そして、誰もが知る落ちこぼれだ。



――――――――――――――


「父さん!母さん!俺おっきくなったら父さんみたいな強くて立派な神になるんだ!」

「そうかそうか!レオンならこの俺を超えることができるかもなぁ!なんたって俺とヘラの子供だからな!」

「そうね。立派な神になれるわよレオンならきっと」

「うん!俺頑張る!」

「じゃあこれから修行しにいくか!」

「ゼウスったらまだ5歳の子供なんだから無茶させちゃダメよ」

「大丈夫だよ母さん!父さん行こ!」

「じゃあ行ってくるよ!」


――――――――――――――


「昔の夢を見てたみたいだ……なんだか懐かしいな」

あの時から10年か……時間が流れるのは早いな。

俺がベッドから降りようとすると、大きな声を出しながら母さんが俺の部屋に入ってきた。


「レオン〜!?いつまで寝てるのよ〜!早く起きて制服に着替えなさい!」

「今起きたところだよ、そんなことより今日の朝ごはん何?」

「ワイルドボアのステーキよ!朝からいっぱい食べて今日からの学園生活楽しんでらっしゃい!」

「やった!ありがとう!」


そう、今日は神代学園(しんだいがくえん)の入学式。そして、俺はそこで5年間の学園生活を送ることになる。

俺は母さんが作ってくれたステーキを食べ終えると、自分の部屋に戻って制服に着替える。


「さて、行くか」

俺は家の階段を降りて、玄関へと向かっていると、

「おぉ〜レオンか、おはよう!」

父さんが自分の部屋から出てきた。父さんの部屋は1階にある。


「おはよう父さん。今日から神代学園に行ってくるね」

「そうか、今日からだったか。たまには帰ってくるんだぞ?父さん寂しいからな!」

父のゼウスは普段、神々の王としての威厳を保っているが、家では普通の父親だ。


「はいはい、じゃあ行ってきます」

「行ってらっしゃい」

俺が玄関の扉に手をかけた時に、

「ちょっとレオン〜!お弁当忘れてるわよ!」

母さんがドタドタと廊下を走ってやってきた。


「あ、忘れてた!ありがとう母さん。それじゃ、行ってきます」

「行ってらっしゃい。楽しんでね」


俺は家を出て、神代学園がある、神界の首都【セレスティア】を目指す。

首都セレスティアは自分の家から空を飛んで行って2時間かかる。なかなか遠い。


空を飛んでいる途中、後ろから声をかけられた。

「あれ〜?前に飛んでいるのはレオン=ゼウスくんじゃ〜ん!まだ[神能(しんのう)]を使えるようになってないのかな〜?」

後ろから声をかけてきたのは俺の幼馴染のカイ=ポセイドンだ。こいつはいつも俺が神能(しんのう)を使えないことを馬鹿にしてきている。


「うるせぇなぁ!俺だって使いたいけど、使えないんだよ。使おうとすると震えて……」

「いつもの言い訳だなぁ〜もっとなんか別の言い訳考えろよなぁ〜。お前8歳ごろまでめっちゃ雷使えてたのに9歳の誕生日以降、急に使えなくなっちゃったんだもん。俺の対戦相手がいなくなっちまって最悪だったぜ。だけど、それも今日で終わりだな!なんたって今日から神代学園で強いやつらと戦えるんだからな!」

「……」


俺はカイに対して何も言えなかった。昔あった出来事を話せずにいる。いつか言おうと思ってもう6年言えていない。


「まぁでもレオン、お前も早く神能を使えるように戻れよな!俺はお前が1番強いと思ってんだからな!お前を倒さないと俺は最強になれねぇ!未だにお前に勝ててないんだ!俺は覚えてるぞ!999戦0勝999敗なんだ、1000戦目こそ俺が勝つ!」

「頑張るよ、ありがとなカイ」

「勘違いすんなよ!俺は早くお前に勝ちたいだけなんだからな!」

「はいはい分かってるよ」


俺とカイは首都セレスティアの目の前までやってきていた。

「久しぶりのセレスティアだなぁ〜去年は1回しか来てねぇな。ずっと海で修行してたからなぁ」

カイの神能は《海》で、属性としては水属性に分類される。だから海で修行していたんだろう。


「カイ、早くいこうぜ。入学式まで時間がないぞ!」

「まじか!急ぐぞ!しゃーねぇから俺に捕まっとけよ!」

「おう!」

俺はカイの肩に捕まる。

「神技《水流放出(アクアバスター)》!!!」

カイの両手、両足から勢いよく水が放出され、俺とカイは一気に加速して空を駆け抜ける。首都セレスティアは広大すぎて全部回るのに普通に飛んでいたら数日かかると言われている。


「カイ〜!!!めちゃくちゃ速いぞ〜!」

「まだまだ〜!おっ、見えてきた!そろそろ降りるぞ」

いつのまにか、神代学園の大きな大きな校門が見えてきた。


「到着〜!さてと、時間どうだ?レオン」

「よし、入学式まであと3分ある!余裕持って到着できたな!」

俺とカイはハイタッチをして、校門をくぐり抜けた。

すると、校門を抜けてすぐに、こちらへ走ってくる子がいた。


「おっそーーーーーーーーーーーい!!!!!あんたたち何してたの!?」

この会って0秒で耳を破壊しそうなほどの声で話しかけてくるこいつはヒマリ=アマテラス、俺とカイの幼馴染だ。


「ヒマリ、相変わらず声がでかいな、耳がいてぇぞ」

「そうだそうだ!レオンの言う通りだ!朝から鼓膜が破れちまう」

「あんたたちが遅いのが悪いんでしょうがぁ!!!」

「すいません……」

俺とカイは同時に謝る。


「ほら、早く行くよ!入学式の会場はあっちだから!」

俺とカイはヒマリに引きずられながら会場に入る。

すると、ざわめき声と共に、俺らの話をしている声が聞こえてきた。


「ねぇあの引きずられてる子の1人ってもしかして、ゼウス様の子じゃない?」

「えぇー!ほんとだ〜!私たちと同じ歳なんだ!めっちゃ嬉しい〜!」


「おいおい、あの2人って、小さな頃に有名だったやつらだぞ、あいつらの戦闘した場所はいつも荒れてたって有名だった。」

「まじかよ、そんなやつらと俺ら一緒に過ごさないといけないのかぁ。これからどうなっちまうんだよ」


「なぁレオン、なんか俺らについて喋ってね?」

「そうだな、まぁ引きずられながら入ってくるやつは注目されちまうよな」

まぁあんまり気にしないでいよう。


「ほらあんたたちの席はここだよ!早く座りなさい!」

俺とカイ、ヒマリは並んで座った。並び方に指定はないんだな〜と思っていたら、会場が暗くなった。そして、会場のステージの中央だけが照らされ、そこには誰かが立っていた。


「やぁやぁ神の子たちよ、初めまして。僕はここ、神代学園の校長アルディア。この学園の創設者のアサヒから校長を任されている。みんなよろしく頼むよ。」


生徒はみんなポカンとしているが、横にいる先生と思われる神はみな頭を下げている。


「おいレオン、あの神誰だ?俺知らないぞあんな神」

「俺だって初めて見たし、名前も初めて知った。というか創設者と校長って違うんだな」

名前も聞いたことないような、知らない神が校長先生で少し不安だ。


「あれ〜?みんななんも拍手とかないんだね。ふーん、まぁいいや。そんなことより、君たちが今思っていることを当ててあげようか。あの前に立って喋ってる神誰だよ!というか創設者と校長って違うんだな!だろ?」


「すっげぇ!まじでその通りだ!」

カイが少し大きな声を出してしまう。


「ハッハッハッ!そこの君いいね!反応してくれてありがとう!まぁこんなことはどうでもよくて、私から話したいことは創設者のことただ一つ。君たちは聞いたことないかな人間から唯一神になったという男のことを」

「レオン聞いたことあるか?」

「俺はないな、ヒマリはどうだ?」

「なんかお母さんが言ってたかも……数千年前にどーちゃらこーちゃらって」

人間から神になんてなれるのか……?俺はそんな疑問が浮かんできた。


「まぁ、知ってる子の方が少ないだろうね、なんたって数千年も前のことなんだから。だけど、君たちの親からしたらつい最近みたいなもんなんだよね。この出来事がどれほど大きなことか君たちには分からないだろう。人は人から神として崇(あが)められることはあっても、それが実際に神となることはない。なんなら、私たち神はそいつを神だと認めないからね。だって神じゃないんだもん。でもアサヒは違う、人から本当の神になったんだ。私たちと同じ神にね」

なんか少し難しい話をしている。


「それで、その人はどうしているんですか?」

カイはアルディア校長先生に対して、質問を投げかけた。入学式の最中に……

「さっきの子かふむふむ、君はポセイドンの子供だね、小さな頃のポセイドンに本当によく似ているよ。まぁそれは置いといて、いい質問だね!今アサヒはどこかを旅しているんじゃないかな?実際にどこにいるかはこの私でも分からない。あの人はいつも自由だからね。あぁ今は神なんだった。」


「ありがとうございます!」

俺はヒヤヒヤしていた。なにか、カイがやらかさないかと。


「まぁこれで校長からの話は終わるよ、あぁそれと、創設者アサヒの石像はこの学園の中心に飾ってあるからね、よければ見てね。それじゃ君たちの学園生活に幸あれ」

そう言い残すと校長先生はどこかへと消えていった。そして、また別の神が前に出てきた。


「コホン。え〜、先ほどの校長が失礼しました。ここからはこの私、副校長のミレディアがお話ししたいと思います。まず、あなたたちはここ神代学園で5年間の学園生活を送ってもらいます。そして、君たちは今よりも強く、立派な神へとなるでしょう。そして、次世代の神の頂点を目指してもらいます。説明は以上です。分からないことは後ほど担任へと聞いてください。それと、これから何をやるかも担任の先生が話してくれるでしょう。それではこれより、組み分けを始めます。またみなさんと会えることを楽しみにしています」


副校長先生が話し終わると、生徒それぞれが光り始め、どんどん消えていった。そして、俺も光に包まれた。

目を開けると、目の前には黒板が広がっていて、周りを見てみると、生徒たちが大勢いた。その中には、カイとヒマリもいた。

俺はカイとヒマリに声をかけようとしたら、扉がガラガラと音を立てて開いた。


「うわぁ〜多いなぁ……まぁいいや、数はあとで数えるとして、今日から1年A組を教えることになった、担任のクロウです。眠いけどみんなよろしくね〜」

なんとなく、だるそうな感じが伝わってくる。


「よろしくお願いします!」

みんな声を揃えて返事をする。

「うんうん、みんな元気だね〜。それじゃ、さっきの副校長先生の話で分からないことはなかったかな?」


「クロウ先生ー!質問です!次世代の神の頂点ってなんですか?」

カイが先生に質問する。

「いい質問ですね、次世代の神の頂点ってのは、君たちの世代の1番強い神を決めようってことですよ。私たち親世代の神の頂点はもうすでに決まっていてね」

「なるほど!1番強い神を決めるのか……ワクワクしてきた!それで、もう先生とかの世代の頂点って決まってたんですか?それって誰なんですか?」

「んーそれはねぇ、ここの創設者のアサヒだよ。元々はアルディア校長先生が1番強かったんだけどねぇ、なんだかんだあってアサヒが1番強いんですよね〜」

「なるほどありがとうございました!」

カイの質問は終わり席についた。


「はい、じゃあ質問は他にはいないようだから、これからやることを話しますね。これから君たちには神能テスト、神武(しんぶ)顕現の儀式ってやつを行ってもらって、今日は終わりです。あとはみんな寮での生活になるからね」


神能テスト、神武(しんぶ)顕現の儀式……俺の神としての力が試される。


だけど、俺は今、神能を使えない……この先どうなることやら……



これは落ちこぼれと呼ばれるレオン=ゼウスが次世代の神の頂点を目指す物語。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。