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♯10「ファーバイム」

 

 手錠だけされて、、奴隷部屋へと連行されている高井。。


 途中で、、大事なことに気づいた。。


「あっ!! 忘れてた!! 俺の剣は?? ブラッディーソードが!!」


「私が持っているから安心してください!! ほら!!」


 ポコがブラッディーソードを高井に見せた。。


「はあ、、よかった!! 失くしたかと思った!!」



 兵隊たちは懐疑的な目で高井を見ている。。




 部屋に着いた。。


 ドアのない入り口に、、ベッドとトイレと机しかない。。


 かなり小さいが、、一人の男がいた。。



「まあ、、仲良くやんな!! 喧嘩したら、、拷問だからな!!」



 兵隊はそう言うと、、高井の手錠を外し、、去っていった。。



「お前、、誰だ??」


 高井はすでに部屋にいた男に話しかけた。


 金髪の長髪に、、青白く光る瞳。。かなりの美形で、、ゲームの主人公に出てきそうな男だ。


「わたしはファーバイムという。。君が噂のゴキブリ人間か。まさか、、わたしと相部屋になるとは思いもしなかった。。それより、、着替えたほうがいい。この奴隷服にね。今から2時間後に、、地獄の草むしりが待っている」


「草むしりだと?? ふざけんなよ。。 腹減って死にそうなのに!!」


「昼食まで3時間、、草むしりしなくてはならない。。昼食っていっても、、茹でたじゃがいもだけどね」


「なんでもいい。。ん?? なんだこれ??」


 高井は机に置いてあった、、飴玉サイズの四角いプラスチックの透明なおもちゃみたいなものを手に取った。。


「それに触るな!!」



 物凄い勢いで、、ファーバイムは高井から、、そのおもちゃを取り上げた。。


「そんな神経質になることねえだろ?? 四角い箱の中に、、弓矢が入っているな。。変わったおもちゃだな」


「これはわたしの大事な宝物なんだ!! 勝手に触るな!!」


「触られたくなかったら、、そんなところに置いておくなよな!!」


「そ、、そうか、、確かにな。わたしがバカだった。。うっかり……これは我が家に代々、伝わる家宝なんだ。。しかるべきときに、、このおもちゃの弓矢は、、光り輝き、、世界を救うと言われている。。だから、、いつ、、そのしかるべきときがくるかわからないから、、常に持っているんだ」


「世界を救うか……くだらねえな!! それよりなんでお前は、、奴隷になったんだ??」


「わたしは、、もともと、、ある町の住人だったんだが、、スパイに拉致されて、、ここに来たんだ」


「フェアロン帝国は拉致してでも、、奴隷を増やしているのかよ。。本当に極悪だな!!」


「ゴキブリ人間っていうのは、、悪いことをしたからそのようになったと聞いたことがある。。君は、、何をしたんだ?? っていうか、、君の名前をまだ、、聞いてなかったね」


「高井正だ。。俺は、、この世界に来る前に、、人を8人も殺したんだ。。だから、、ゴキブリ人間になって、、罪滅ぼしをしなくてはいけなくなった。。ここの奴隷を解放することになっている」


「ここの奴隷を解放だって?? それは驚きだ。。世界を救うときにこのトモアローが使えるようになるという言い伝えと関係があるかもしれないな」


「トモアローってなんだ??」


「このおもちゃの弓矢のことだよ」


 ファーバイムはトモアローを手の上に乗せ、、じっくりと高井に観察させた。。


「いずれ、、奴隷解放の時に役に立つかもしれないな。なんでも、、帝王マルカッスを倒さなくちゃいけないからな」


「マルカッスを倒す?? それは無理だ。。彼は最強だ!!」


「いや、、でも、、俺が倒すらしい。。ポコによると……」


「ポコ??」


「そこにいる少年のことだよ??」


「誰もいないが??」


「お前にも見えないのか。仕方ねえな。。俺にしか見えない精霊みたいなものだよ。それより、、マルカッスについて知っていることはないか??」


「相手を無重力状態にして、、無力化させ、、金属を自在に操り、、攻撃することくらいしか知らない」


「なんだ、、そのチート能力は……本当に、、兵隊一人すら倒せない俺が、、そんな最強の帝王を倒せるのかよ??」


 高井はそういうと、、ポコが涼しい顔してこういった。。



「僕の言うとおりにしていれば、、100%倒せます」









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