29 扉の前で...
食堂の立食パーティーの時にもヴィル様と、マリーレーヌさんは帰って来ませんでした。
次の日は休みになっていて、片付けは明日行うことになっています。なので、立食パーティーが終了しだい全員解散になります。
「ヴィルテイトは寮の方に帰ってるのかもしれないぞ?」
「.....はい...寮に行ってみます。お疲れ様です」
「ああ、.....お疲れ様」
「「「「お疲れ様」」」」
食堂から他の生徒が居なくなったのを確認してから、私たちも解散になりました。
部屋に戻って、ヴィル様の部屋の扉をノックしましたが、返事がありません。
「まだ、帰ってきてないのかな...ヴィル様.....」
そのまま、ヴィル様との続き部屋の扉の前に座ってしまいました。
少ししてから、隣の部屋の扉が開いた音がしましが、こちらに来る気配がないです。
何時もは寝る前にヴィル様とお話ししてから寝ます。なので何時も部屋に来てもらっているので、今日も来てくださると思いましたが、来てくださりません。
立ち上がって部屋をノックしようと思いましたが、私が何かしてヴィル様を怒らせてしまったとしたら、どうしようかと座ったままでいました。
「...ヴィル様.....私は何かしてしまいましたか.......」
部屋の明かりもつけずに膝を抱えて座り込んで、いつの間にか寝てしまっていたようでした。




