28 不安な気持ち
皆で講堂に戻ると、宝を見つけた生徒は嬉しそうに、宝が見つけられなかった生徒は残念そうに、けれど全員楽しそうにしていました。
「では、これで宝探しゲームを終了する。この後、一時間後に食堂に集まり、立食パーティーを始める。それまでは解散だ」
イーリス殿下の解散の言葉に、生徒はそれぞれ講堂から出ていきました。
講堂に残ったのは、イーリス殿下、フラン様、テオバルト様、フリード様、ギュータス様、私、の6人だけです。
「で、ヴィルテイトはどうしたんだ?」
「そうですね、先程から見あたらないようですが」
「宝探しゲームのときに、チームからはぐれてしまった私のクラスの方が、転んでしまって足を捻られたようだったので、ヴィル様は一緒に保険室へ向かわれました」
「それだけにしては、カリーナ嬢は元気がないようだが?」
「え!そうですか?」
「ええ、何かあったのなら、相談に乗りますよ?」
「あ!ずるいよ~そうやって良いところだけとろうとするなんて~」
「何を言ってるのですか、今はカリーナ嬢の話を聞くのが先でしょうに...あなたは少し黙ってなさい‼」
「ちぇ、分かりましたよ~だ」
「すみません、カリーナ嬢。では、話して下さい」
「あの、ですね・・・」
私の様子が変だったことに、気づかれていたようでした。イーリス殿下とフラン様は話すように促してきました。
「え!!ヴィルテイトが無視したのか!」
「いえ...、無視というよりは聞こえなかったのかなと思ってます」
「.....そうですか、とりあえず食堂の方へ向かいましょう。そこでヴィルテイトを待つといたしましょう」
「はい」
ヴィル様とのことを話すとイーリス殿下は何か、考え込んでしまいました。




