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20 生徒会室へ...向かえません!!






生徒会室は授業を受けるクラスがある学舎棟や魔法や剣術を習う特別棟と、それとは別の先生達がいる応接棟の二階にに位置します。


どの棟も四階建てで、応接棟は一階に食堂、二階に生徒会室、三階に職員室、四階に学院長室があります。


一階の食堂以外はどの階にも応接室があり、生徒会へのお客様なら、生徒会室の横の応接室で、職員はのお客様なら職員室の横の応接室で、学院長へのお客様なら学院長室の横の応接室で、といったように対応するようになっています。


入学式までにお茶を飲んでいた応接室はこの生徒会室の横の応接室でした。なので、場所は分かって居たのですが.....。


「.......何ですかね?この人数....。何か集まることがありましたっけ?」


周りは呆けてしまうような状況になっていました。応接棟は入り口から二階に上がる階段までをひしめき合っている女性達で一杯の状態です。


「...これでは行けないですね.......。」


「はい...どうしましょう?」


「そうですね、少し時間を........」


「キャー、いらっしゃったわ!!」


「イーリス殿下~、フラン様~、テオバルト様~、フリード様~」


応接棟の入り口の近くで、ひしめき合っている状況を見ながら、ヴィル様と話していると、後ろを振り返った一人の女の人の言葉から、いろんな方の悲鳴が上がりました。


呼ばれた名前から、生徒会のメンバーということが分かりまし。このメンバーは乙女ゲームの攻略対象になるので、人気なのは分かっていましたが、ここまで凄いとは思いませんでした...。


イーリス殿下が、居るのならと私も振り返りイーリス殿下が近くに来てから、臣下の礼をしました。


「先ほどぶりだな、カリーナ嬢。顔を上げよ」


「ありがとうございます。...はい、先ほどぶりにございます。今日集まることを先ほど先生からお伺いしたので、来たのですが....。入れなくて少し困ってたんです」


「あ、じゃあこのまま私たちと行こうよ~私たちも生徒会室に向かうんだから」


「お前は....いきなり話に入ってくるなと何時も言ってるだろう!」


「あはは~、ごめんね?」


「あなたは何時も学習しないですね...。騎士なのに呆れてしまいます...」


「そ、そうだよ。い、いつも殿下に、怒られてる」


「そんなことないでしょ~」


「はぁ~、まぁ今はそれはいい。カリーナ嬢すまんな、こいつらは生徒会のメンバーで、このチャラいのがテオバルト・ドリュート、真面目なのがフラン・ツーリスト、もぞもぞしてるのがフリード・フォンスだ」


イーリス殿下に名前を呼ばれ、テオバルト様は「

よろしく~」とフラン様は「よろしくお願いいたします」とお辞儀をし、フリード様は「よ、よろしく」と思い思いに挨拶をしてきました。


「よろしくお願いいたします。私の後ろに居るものは、私の従者のヴィルテイトと申すものです。今度私と婚約することになっております。それが私の社交デビューになっております。また、招待状をお送りしますのでぜひお越し下さいね」


「え~、カリーナ嬢婚約するの~可愛いから狙おうかなぁ~って思ってた.......て、こわ、怖すぎるよ!」


「お前が余計なこと言うからだよ..」


「?どうかしましたか?」


「いや、何でもない。じゃあ、生徒会室へ行くか...」


「はい、よろしくお願いいたします」


テオバルト様が私の後ろを見て「怖い怖い」と言ってましたが、イーリス殿下がテオバルト様の肩を叩いて何事か言っていました。


それが不思議だったので、聞いたら何でもないとのことで、そのまま生徒会室に向かうことになりました。




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