表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

星の矢がいま、宙とこころを夏銀河へと駆けて

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/07/26

夏木立を


通り抜ける風のように



流れる時を


見つめる瞳に映りゆく



蘭月の空は


雲を重ね描くように



広がりゆく


遥かなシルクスクリーン



白雨のあとの


水たまりに煌めく



太陽はまるで


一輪のスイレンのように



青ブドウが


ゆれる夕涼の風に



燈台草の


花は道を照らすように




星の矢が


夏銀河を駆けるように



南の地平線から


駆け上がる


光はいて座の星々



弓張月(ゆみはりづき)から


満ちゆく光を浴びて



アルナスルの


黄金の矢は


夏銀河へと光をのせて




光の矢が


夏景色を駆けるように



流れゆく


時は光の矢のように



南斗六星は


天の川のひとしずくを



そっと


すくい上げる


(そら)のスプーンとなって



ヌンキの星は


海のはじまり



星の海から


こころの海へと


灯台の明かりを燈すように




幾星霜の


はてしない銀河を超えて



この惑星まで


届く光があるように



夢という矢を


自分の未来(そら)へ放てたら




星の矢がいま


宙とこころを駆けて



その光を


こころの灯台に燈しながら



言の葉をいま


夢という矢に結んで



どこへ向かっても


自分らしく


軌跡を描けるように



時に遥かに


感じることも


あるかも知れないけれど



星を見つめたとき


その光はもう


瞳に届いているように




夏銀河を


駆け抜ける風のように



上りゆく光を


見つめる瞳に映りゆく



蘭月の宙は


夢を想い描くように



広がりゆく


遥かなシルクスクリーン



煌めく月は


一輪のスイレンのように



星の矢がいま


宙とこころを、夏銀河へ駆けて














黄道十二星座の一つ、いて座は、半人半馬の射手の姿で7月下旬頃から南東の夜空へ上ります。天の川の最も明るい場所にあり、弓矢の先の金色の星は、アルナスル(アラビア語で「矢じり」)と呼ばれます。


いて座の星のうち、6つの星は「南斗六星」と呼ばれ、最も明るい星・ヌンキ(シュメール文字で「海のはじまり」)から東には、海に関する星座が多くあります。


夏にかけて水辺に咲くスイレンには、「純粋な心」「優しさ」の花言葉があります。燈台草とうだいぐさは金色の花が咲き、花言葉は「明るく照らして」です。蘭月らんげつは7月、白雨はくうは夏の夕立のことです。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
色々な流れを感じる作品でした。 流されるのではなく、自ら進み進める、前向きな気持ちの前進がとても夏らしく感じました。 >言の葉をいま  夢という矢に結んで  どこへ向かっても  自分らしく  軌跡を…
暑い夏に帰省が重なり、心身ともぐったりしているところなのですが、清涼感溢れる逢乃様の詩には癒されます。 雨上がりの太陽を「一輪のスイレンのように」と 描写するところ、とても素敵ですね。 また「夢という…
冒頭からの7月の風景の流れる時が鮮やかに彩られていくように描かれていてとても素敵です。 シルクスクリーンや 蘭月という7月の別名も綺麗ですね。 水溜まりに揺れる太陽が睡蓮という表現にもその揺らめくよう…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ