星の矢がいま、宙とこころを夏銀河へと駆けて
夏木立を
通り抜ける風のように
流れる時を
見つめる瞳に映りゆく
蘭月の空は
雲を重ね描くように
広がりゆく
遥かなシルクスクリーン
白雨のあとの
水たまりに煌めく
太陽はまるで
一輪のスイレンのように
青ブドウが
ゆれる夕涼の風に
燈台草の
花は道を照らすように
星の矢が
夏銀河を駆けるように
南の地平線から
駆け上がる
光はいて座の星々
弓張月から
満ちゆく光を浴びて
アルナスルの
黄金の矢は
夏銀河へと光をのせて
光の矢が
夏景色を駆けるように
流れゆく
時は光の矢のように
南斗六星は
天の川のひとしずくを
そっと
すくい上げる
宙のスプーンとなって
ヌンキの星は
海のはじまり
星の海から
こころの海へと
灯台の明かりを燈すように
幾星霜の
はてしない銀河を超えて
この惑星まで
届く光があるように
夢という矢を
自分の未来へ放てたら
星の矢がいま
宙とこころを駆けて
その光を
こころの灯台に燈しながら
言の葉をいま
夢という矢に結んで
どこへ向かっても
自分らしく
軌跡を描けるように
時に遥かに
感じることも
あるかも知れないけれど
星を見つめたとき
その光はもう
瞳に届いているように
夏銀河を
駆け抜ける風のように
上りゆく光を
見つめる瞳に映りゆく
蘭月の宙は
夢を想い描くように
広がりゆく
遥かなシルクスクリーン
煌めく月は
一輪のスイレンのように
星の矢がいま
宙とこころを、夏銀河へ駆けて
黄道十二星座の一つ、いて座は、半人半馬の射手の姿で7月下旬頃から南東の夜空へ上ります。天の川の最も明るい場所にあり、弓矢の先の金色の星は、アルナスル(アラビア語で「矢じり」)と呼ばれます。
いて座の星のうち、6つの星は「南斗六星」と呼ばれ、最も明るい星・ヌンキ(シュメール文字で「海のはじまり」)から東には、海に関する星座が多くあります。
夏にかけて水辺に咲くスイレンには、「純粋な心」「優しさ」の花言葉があります。燈台草は金色の花が咲き、花言葉は「明るく照らして」です。蘭月は7月、白雨は夏の夕立のことです。
季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。




