白銀の粒子。
白銀の粒子が舞い上がり周囲を明るく照らす。
ドラコはそのまま勢いよく飛び出して、あたしのお願いどおりにアンデットモンスターの掃討に向かった。
ああ、こうしちゃいられない。
あたしも頑張って追いかけなきゃ。
ドラコのブレスのおかげか周囲の空気まで清められ、あの臭くて臭くてどうしようもなかったグールの腐ったような匂いも消えた。
うん。
やっぱりドラコを呼んでよかった。
っていうか呼べてよかった。
この世界がマギアクエストの世界の近似世界なのか? と、そう思っていたうちは、彼らのようなティムしたモンスターまでまさか召喚できるとは思ってもみなかった。
そこまで?
そう思うのはやっぱりしょうがないよね。
だけど。
あたしの能力、魔力特性値が無限大∞であったこと。
アイテムボックスがちゃんと存在したこと。
あたしの所有していたマギアまで、ちゃんとあったこと。
ここまでくると、これは似たような世界というだけではもはやあり得ない。
そう思えた。
っていうか。
これはもはや、似たような世界ではない。
マギアクエストの世界そのものであると断言するしかないだろう、と。
であれば。
その推測が正しいのなら。
あたしの召喚獣たちも、ちゃんと現実として存在しているんじゃないかって。
あは。
うん。賭けに勝った気分。
ドラコがこうして召喚できたってことは、他の子達にも会えるってことだ。
それってなんて嬉しいことだろう。
あたしは一人じゃない。
あたしには、このこたちがいるんだもの。
そうして。
少しハイになったあたしは飛び跳ねながらドラコのあとを追った。
途中でボロ雑巾のようになって転がっている蛇蝎の面々を発見したあたしは、そいつらにちょこっとだけ辻ヒールを飛ばしておいた。
まあね。
嫌な奴らだったけど、死んじゃうのを見過ごすのは寝覚めが悪い。
しっかり助けてやろうとは思えないけど、それでもなんとかこれで命だけは助かるだろう。
そんなふうに横目で眺めながら、あたしはその場を後にした。
次の階層もやっぱりアンデットのウヨウヨいる場所のはず。
このままドラコに浄化を任せ、つっきるよ!
⭐︎⭐︎⭐︎
そうやってなんとか最下層まで辿り着いたあたし。
大きな扉が目の前にある。
ここを開けると大広間。
ダンジョンボスがいるはずだ。




