39話
「そう、そしてあの物語は物語なんかじゃなくて本当に起こったことなんです」
「………やっぱりなぁ〜、なんとなくそうじゃないかとは思ってたぜ。で、そのことを知っていて女神様と同じ色を持つティーナは、その血縁者か」
なんか勘違いしてません?私は血縁者というよりは……
「本人ですよ?」
「「「………ん?」」」
「いや、だからですね。私は血縁者とかじゃなくて私が………」
「いやいやいや、待て待て待て!」
先を急ごうとする私をディルが手で制する。
「ティーナが本人?っておかしいだろ!なんてったってあの物語は少なくとも千年以上前から存在してるんだぞ!?」
おかしい……他の二人も冗談だろという視線を向けてくるが、あの物語には書いてあったはずだ。女神には寿命が存在しないと。
それにしても物語が千年以上前からあるということは、少なくともあれから千年以上が経っているということになりますね。これはいよいよ他の仲間がいるか不安になってきます………
「みんなも読みましたよね?女神には寿命が存在しないって」
「いや、誰も本当のことだとは思わねぇよ!つーかそもそも、物語の女神様は死んでるじゃねーか!」
いや、まぁ確かに私は昔一度死にましたけど………
「ねぇ、それもかなり気になるけどそもそも女神ってどんな人のことを指してるの?」
えっと、何を聞きたいのかよく分からないわ。女神は女神だけれど………
「ほら、ティーナが女神様っていうなら魔力の量が多いとか、精霊と話せるとかさ。その条件ってなんなの?」
私が質問の意味に訳もわからず、首を傾げているとノアが私の代わりに返答する。
「女神というのは言葉通りの意味だよ。君が思っているようにただ人にそう呼ばれ始めたのではなく、本物の神の事を指している」
ノアにそこまで言われ私はなるほどと思った。
おそらくフレインは女神はただの呼び名で、特別な力があるとかで人に女神と呼ばれ始めたのだと思っているのだろう。
だが、それを聞いた三人は私を見つめて絶句していた。
「ティーナ……いや、ルティファーナ様って呼んだ方がいいのか…ですか……俺たち今まで失礼を………」
突然普段使わないような辿々しい敬語を話し始めたディルに驚いたがすぐにやめるように言った。
「そうか……よかったぜ。これからずっと敬語とか頭使いすぎて疲れるからな」
「それにしても……今だに信じられないわ。ティーナが女神様だなんて……でも、それならあなたは一体誰なの?」
アルカナはそう言ってノアに視線を向ける。
「私かい?私はその物語にも出てきていたよ」
「いや、なんとなくそうじゃないかなとは、思ったけど………まさか王様だったりしないわよね?」
「あたり。そのまさかだよ」
三人はやっぱりかという顔をして、もう疲れたというように深くため息をついた。
完結はまだですが、一度休載になります!




