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魔法遣いローテアウゼンのキセキ  作者: 福山 晃
第三章 コリーンのイセッタ婆さん
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エミリアとペンドラゴンの亡霊②

 エルマは飛ぶのが苦手、ものすごく苦手。だからほとんど動かないで戦っている。

 そのおかげかホルニッセはエルマを狙って襲ってくるのでオスカーと組んだエルマにとっては好都合ともいえる。

 わたしは少し高度を上げてみんなの戦いを観察してみた。

 ロジータは炎術で戦うコツを飲み込めてきたのか少しずつだけど確実にホルニッセを落としていってる。

 今回の選抜された中では最強の炎術使いであるヴァルターは時折火炎放射を放ち一度に多くのホルニッセを落としていってる。連射はきかないけど威力で補ってる感じでとても頼もしい。

 水術のクラーラは威力と連射の加減がよく過不足なく戦えているみたい。

 そしてホルニッセの巣、そしてペンドラゴンの亡霊を見つけた時の秘蔵っ子ウルスラはタケゾーさんのいる高台近くで控えている。

 そしてオスカーはエルマと一緒に戦うことで頭がいっぱいのようだ。ほんとはオスカーが陣頭の指揮をしなきゃいけないのにちょっとサービスしすぎたみたい。オスカーめえぇぇぇ。

 この中でわたしが出来ること、すべきことは詠唱の遅いロジータやエルマたちの援護、そしてホルニッセの巣の発見……といったところなのかな。

 わたしは高度を下げて木立ぎりぎりを飛びながらホルニッセを落としていく。急に飛び出してくるやつと鉢合わせるのでこれはかなり危険、それでもわたしはぎりぎりで飛び続けた。

 負ける気がしなかったから。

 こんな速度で飛びながらも突然目の前に現われたホルニッセを鋭角に除けて電撃を食らわせる。何度か繰り返したら少し離れて詠唱を重ねて魔法を溜める。

 でもホウキに腰掛けたままだと細かな旋回を繰り返すのが少し難しくなってきた。

「もっとこう……くいっくいっといけないかなあ……あ、そーだ」

 わたしはちょっと閃いたのでホウキの上に立ってみた。

 左足を前に右足を後ろに体は横向きになるけど少し低く構えると体重移動がとてもやりやすい。

 何度か左右に細かく旋回を繰り返してみると……うん、良い感じ!

 わたしは宙返りするようにして向きを変えて一気に高度を下げてホルニッセの集団に飛び込んでいく。

「いいいい……やっほおぉぉぉぉぉぉ!!!」

 わたしに襲いかかるホルニッセに立て続けで電撃を浴びせる。くるりと一回転して毒針を紙一重かわしたやつには左手で直接電撃を撃ち込んでやる。

「うわっ、触っちゃった。気持ちわるっ」

 上昇に転じた時、オスカーが目に入った。

 オスカーの後ろにはオスカーに襲いかかろうとするホルニッセがいた。オスカーはそれに気付いた様子が無い。

 わたしは杖を振りかぶり電撃を放とうとした。だけど……これは遠い、放っても……届かない。

 そう思った次の瞬間、いや、いける! わたしの中に強い意志が沸き起こる。

「ブリツリヒト!」

 轟音とともに長い長い稲妻が奔り、オスカーを掠めてホルニッセを貫いた。

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