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現在の地球

「よう!セフィーラ、週明けの授業は、何があるか覚えてるか?」


 今日は月曜日。普通の学生や社会人からしてみれば、退屈な仕事や学業に次の休みまで専念しなければいけない憂鬱な曜日だが、この日本某県にある地球防衛軍大学附属高校の特別学級は別だった。


 その証拠に、教室の生徒はいくつかのグループになって、今日の授業の打ち合わせをしていた。

 そんな中、最後に教室に来た寝癖でボサボサの頭の少年が机に突っ伏していた少女に話かけた。


「おはよう、ゲイル。遅い登校ね。さすが学級のナンバー1チーム、キャット小隊の隊長ってとこかしら?」


 ムクっと起き上がった少女が、そう皮肉って口角を上げる。


「俺なんて、サジタリウスが見つかればすぐにナンバー2さ。あくまでキャット小隊はサジタリウス小隊の下位小隊なんだから」


 今までの会話からわかるように、彼らは普通の学生ではない。

 100年歴史を遡り西暦2058年、地球は宇宙から到来した未知との遭遇を果たし、その存在と戦争状態となった。


 後の歴史に第一次地球防衛戦争と記される大戦の幕開けだった。

 この時に発足した組織こそ、ゲイルやセフィーラが通っている地球防衛軍大学附属高校の母体である、地球防衛軍である。


 地球防衛軍は、敵の主力兵器である人型兵器、ホムンクルスを鹵獲し解析、量産をして戦線を膠着状態とした。


 その大戦の中、地球防衛軍で活躍した12の小隊があった。

 それぞれの小隊名に十二星座の名を持ち、俗に光導(こうどう)十二部隊と呼ばれるエースパイロットのみで組織された最強の部隊である。


 光導十二部隊はそれぞれ序列があり、サジタリウスは序列1位の小隊である。

 隊長機のサジタリウスリーダーは、人馬のホムンクルスで正に星座と同じサジタリウスだ。


 他の小隊の隊長機も同じようにそれぞれの星座を模したワンオフ機で、量産型のホムンクルスとは一線を画す性能を持つ地球防衛軍自慢の逸品だ。


 サジタリウス小隊の隊長は、最強のパイロットだが同時に放浪癖があり、隊長不在の間は臨時的にサジタリウス小隊はキャット小隊と名乗っていた。


 そう、特別学級とは光導十二部隊の子孫たちが集められた学級なのである。


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