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隊長集合

 子孫たちは、それぞれの星座をあしらったペンダントを持っていて特別学級の編入条件がペンダントを持っていることなのだった。


 隊員の子孫は銀の、隊長の子孫は金のペンダントを所持している。


 ゲイルは猫の、セフィーラは牡羊の金色のペンダントだった。

 2人とも隊長で、ゲイルは1位のキャット小隊、セフィーラは4位のアリエス小隊でシノギを削る間柄だ。


 なぜサジタリウス小隊の隊長が不在時はキャット小隊なのかは2人は知らない。

 教科書にも軍の記録にも残ってないからだ。


 真相を知っているのは、その時代に生きた隊員のみ。もしかすると行方がわからないサジタリウスなら知っているかも。とゲイルは、考えている。


「ま、サジタリウスが見つかればどのみちウチが1位なのは変わんないけど」


「言ってくれるわね、今日は小隊戦よ。打ち合わせしてないとラシィに足元をすくわれるわよ。せいぜい飼い主(サジタリウス)が帰ってくるまで負けないことね」


 ラシィとは、9位のジェミニ小隊の隊長で小隊戦を得意とする小隊だ。

 しかし、それ以外の個人戦や隊長同士のバトルロワイヤルだと他の小隊に劣るため序列下位な尖った小隊だ。


「その通り。しかし、我々を忘れてもらっては困るな」


 そう言ってゲイルとセフィーラの前へぞろぞろと10人の少年少女がやって来た。

 彼らは他の小隊の隊長たちで、先頭は長身の男。彼は序列2位のスコルピオン小隊隊長の刹那だ。


 彼らの目的はキャット小隊への宣戦布告。

 これは毎週のように行われるから他のクラスメイト、隊員たちも気にしない。


「なんでいつもアタシの机の前で集会するのよ……」


 いつも最初にセフィーラに挨拶をするゲイルのせいである。

 しかし多少はセフィーラにも原因がある。

 それはアリエス小隊が、唯一キャット小隊に勝ったことがあるからだ。


 キャット小隊はサジタリウスリーダーがいなければ、攻撃力がぐんと落ちてしまい防御特化のアリエス小隊とは相性が悪くなるからだ。

 それを理解しているのでしぶしぶセフィーラもそれ以上文句を言わない。


「我々の本当の機体があれば君なんぞ敵でないことを忘れるなよ」


 光導十二部隊の隊長機は100年前の最終決戦の終盤で消息がわからなくなっている。

 そのため現在の隊長機はレプリカであり、量産型のホムンクルスと大差ない性能なのであった。


 もっとも、100年前の骨董品とも言うべき隊長機よりは高性能なのだが、装備や装甲を全とっかえしてしまえば問題ない。


「それって、自分の腕前じゃ勝てないって認めてるってことじゃ……」


 思わぬゲイルの反撃に刹那はうっとなる。

 ゲイルの発言はド正論であるため、何も言い返せない。


「そ、それはあれだ。機体性能含めて実力ということだ」


「ふーん」


(俺の機体もレプリカなの忘れてないか?)


 キャットリーダーも他の隊長機には劣るが生産性度外視の専用機なのだが、どうやら刹那は忘れてしまってるらしい。



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