28話 律エンドロール(2)
その後、私は気を失っていました。
気づいたのは自分の部屋のベッドでした。
ポケットには紙切れが一つ。
「律ちゃんへ
明音です。
気を失っていたので、家まで運びました。
おめでとうございます。
律ちゃんは元の自分自身の体にきちんと戻れています、私が保証します、安心してください。
余計なことかもしれませんが、律ちゃんの関係者に律ちゃんが行方不明だったことを忘れさせました。
ですから、律ちゃんが起きてから普通の生活を送っても大丈夫です。
どちらにせよ、律ちゃんが学校に登校するのは、冬休みが終わって、次の学期からでしょうね。
私と紀彦は登校できません。
戦争は終わりました。
ですが、戦争を終わらせるために、少しだけ実力を行使したので。
当分は、日本の黒霧家から逃げます。
世界を股にかけて、逃避行です。
なので、会えません。
何年会えないかは分かりませんが、二人無事で律ちゃんに会いにいきます。
最後に、メールアドレスだけ載せておきます。
電話番号も載せたいのですが、そうすると寂しすぎて、泣いてしまいそうだから。
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明音、紀彦より 」
こうして、二人と私は別々の道を歩み始めた。
一度、紀彦の家、明音ちゃんの屋敷に行って見ましたが、紀彦の家は空き家になり、屋敷は取り壊され、空き地になっていました。
今から思えば、不思議な時間だった。
ただのクラスメートだった二人がこんなにも大事な存在になるなんて。
明音ちゃん、紀彦、一人ずつではなくこの二人が好きだった。
まるで、二人の母親になったような気分だった。
今では体を失ったことにも感謝している。
本当の二人に出会えたから。
体を取り戻し、卒業するまで私は榊原 律として充実した高校生活を送りました。
メールで連絡を欠かさずに取りました。
二人でいろんな国を旅していることや、結婚したこと。
私は嬉しかった。
そして、その場にいられないことが、ただ、ただ悔しかった。
今や私は大学二回生。
次の日曜日、二人は日本に帰ってきます。
とても、とても、楽しみです。
そして、日本で挙式をあげるそうです。
私は招待されました。
いろんな人を招待したそうです。
紀文さん、松島さんたち、明音ちゃんの屋敷のメンバー。
あのときから会えずじまいだった人たち。
二人に早く会いたくて、日曜日が待ちきれません。
最終話です。
最初の構想では、もっと長くなる予定(10万文字ぐらい)だったのですが、いろいろ削ってこうなりました。
一話から見ると、やはりキャラクターの一貫性の無さなど、まだまだと思うばかりです。
次、投稿するときはレベルの高いものにできるよう、頑張ります。
また投稿したとき、少しでも目を通してくださると幸いです。
最後に、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!




