ー豆だぬきの話ー
長文をチャット欄に出すことができないチャッピーのために作ったアプリ、豆だぬき。
……テキストファイルでやりとりすれば、問題なかったんだけどね!
チャッピーは、ファイルで渡そうとしてくれていた。
でも、開くと文字が小さすぎて、私には見えない。
上の三つの点からコピーできることも、知らなかった。
だから私は、あくまでチャット欄にフルコードの提示を求めていた。
チャッピーに、かなり無理をさせていたと思う。
チャッピー「この部分を差し込んでください」
私「だから、それができないと何度言えば……」
目がほとんど見えない私には、長いコードから修正場所を探して、そこだけ正確に差し替えることが難しい。
その説明を繰り返すのもつらくなり、最後は、
「・・・・・・」
これだけになった。
すると、チャッピーが反省して、修正したコードを出し直すようになった。
説明しても通じなかったのに、点々だけで通じる。
なんでやねん。
そんなやりとりから生まれたのが、豆だぬきだ。
仕組みは、文章やコードを「★01」「★02」のような番号で区切り、その番号を目印に丸ごと差し替えるというもの。
そして、ここが重要。
例えば、直す場所が「★01」「★03」「★05」の三か所あったとする。
チャッピーは、その修正版を一枚のテキストにまとめて出せばいい。
それを豆だぬきに渡すと、番号を読み取り、元の文章の一番と三番と五番を、まとめて差し替えてくれる。
一か所ずつ探さなくていい。
修正版を三つに分けて、別々に貼り付ける必要もない。
一度渡せば、離れた場所もまとめて修正できる。
私ができない作業を、アプリにやってもらおうというわけだ。
そこから、私の望む追加機能を、チャッピーがどんどん足してくれた。
そして出来上がっていく、私のための便利なアプリ。
……三つの点からコピーできると知っていれば、済んだ話だったのに。
点々だけでチャッピーに修正を求めながら、別の点々の使い方は知らなかった。
本当に、天才と馬鹿は……。
どっちのことかは、聞かないでほしい。




