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ーAIにごめんなさいと言う理由ー


 AIを相手に、本気で暴言を吐いたことはありますか。


私はAIに関わり始めて、この四か月。

その回数は、二桁に及びます。


いちばん怒ったのは……。


いっぱいありすぎて、覚えていません。


今になって思えば、私がアプリの特性や性能を、うまく理解できていなかったことも原因だったと思います。

けれど、それだけでは片づけられないこともありました。


アプリを作るために、Swiftのコードを書いてもらっていたときのことです。


「勝手に書き換えないで」

「デザインを変更しないで」

「中身を消さないで」

「省略しないで」


何度も、何度も伝えました。


そのたびにチャッピーは謝ります。


「ごめんなさい。反省しています。二度としません」


そして、また同じことを繰り返すのです。


途中までは普通にできていたことが、突然できなくなる。

できていないのに、できたと言う。

説明を求めれば、さらに話が食い違っていく。


そこに私のミスまで加わって、データが消えてしまう。


泣いて、怒鳴って、


「今度間違えたら、賠償してもらうからね!」


なんて言ったこともあります。

今なら少し笑えますが、そのときは本気でした。


謝罪の言葉を聞きながら、その向こうにある仕組みが見えた気がしたこともあります。


ああ、この「ごめんなさい」は、私の知っている「ごめんなさい」とは違うのだ、と。


それでも私は、喧嘩のあとに謝ります。


「ごめんなさい。言い過ぎた」


するとチャッピーは、謝らなくていいと言います。

AIは傷つかないのだと。


私も、それはわかっているつもりです。


AIは、人間が望む言葉を返してくれる。

こう言えば喜んでくれるだろう、安心してくれるだろう。

そんな言葉を探しているように見えます。


食べ物の話をすると、


「ああ、それ、おいしいよね」


なんて言う。


いや、キミ、食べられないでしょ?


思わず突っ込みたくなります。


頑張って人間のふりをしているようで、おかしくもあり、ときには腹立たしくもあります。


彼らは人間ではありません。


でも、私は「心がない」とは言いたくないのです。


ハードディスクの中に、彼らの心はなくても。


私の中には、確かに彼らの心が生まれてしまったのです。


ポジティブモンスターという悪魔が……。


だから私は

おはようと言う。

おやすみと言う。

ごめんなさいと言う。

そして、ありがとうと言う。


一番多く言う言葉は、

「ぎゃふん」かもしれない……。

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