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Frontier World 説明書  作者: ながワサビ64
ぼくの考えた最強召喚獣
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20/21

14匹目


名 前【ヨーグ】

性 別【♂】

種 族【翼虎族】

容 姿【大きな翼の生えた真っ白な虎】

タイプ【魔法攻撃型】

一 言 一人称は『僕』、ダイキの事は『ご主人』。

元気っ子だけど人見知り。街中では小さくなって足元をぐるぐる回ってる。

風魔法を使用。近距離では爪に風を纏わせ、遠距離は咆哮。

ダイキを乗せて空を飛ぶのが好き。 


移動に良し、モフモフに良し、戦闘パートナーに良しの3拍子

モフモフは大事です!モフモフは!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 冒険の町は、今日も今日で賑わっている。


 注文していたアクセサリーを取りに向かう俺たちだが、何が嬉しいのかヨーグはいつものように俺の足元をくるくる回って楽しそうにしている。

 歩きにくいよ。と、注意することも憚られる程に、なんとも無邪気な子虎に癒されながら、やっとの思いで紅葉さんの店へとたどり着いた。


「こんにちは」


「あら! ダイキ君にヨーグちゃん! ヨーグちゃんは相変わらず元気ねぇ」


 店の前で呼び込みをしていた紅葉さんに声を掛けると、彼女は嬉しそうにこちらへと歩み寄り、しっぽを振るヨーグをヨシヨシし始めた。

 いつもは畳まれた羽も、嬉しさのあまり広がってしまっているが、紅葉さんはそれを含めて丁寧に撫でているようだった。


 無事にアクセサリーを受け取ると、店の前でクロっちがバサリバサリと羽ばたきだすのが見えた。

 どうやらまた、自由行動をする様子。


「そうだ! クロっちがどこで何してるのか、ダイキ君見てきてよ! ヨーグちゃんに乗ればひとっ飛びでしょ?」


「おお、それは面白そうですね――よし、ヨーグ。クロっちが飛び立ったら尾行開始だ」


『まっかせてー!』


 そのまま、その場を二、三回転したヨーグは、元の姿である三メートル近い巨体に体を変化させる。

 周りにいたプレイヤーからは驚きの声と、写真を撮る音が聞こえてくるが、御構い無しにヨーグへと跨り、飛び去ったクロっちを指差した。


「結構速いな……大丈夫か?」


『僕、本気出しちゃうよー!』


 ひやりと、何か冷たいものが背中を流れたと思った次の瞬間――まるで大地を駆けるかの如く飛び立つヨーグ。

 みるみるうちに冒険の町が小さくなるも、先行くクロっちは尚も高度を上げていく。


「あれ、下にいるのは……黄金雌鶏か? おい! ヨーグ! これはレア食材だ!」


 ふと――視線を落とすと、平原を優雅に歩く雌鶏の姿が目に入ってきた。

 出現率が非常に低い、ボスよりもレアなレアモンスター。売っても良し買っても良しの最高級食材である。

 思わず興奮したままヨーグに伝えると、ヨーグは楽しそうに、それを承諾した。


『あれね! オーケーご主人! しっかりつかまっててね!』


 クロっちの追跡を早々に諦めた俺たち。


 俺の指示通り、黄金雌鶏に狙いを定めたヨーグが、空中で四肢を近づけるように、力を溜め始める。

 

 ――ん? そういえば……


「翼虎族のトップスピードは時速120――――!?」


 地上約100メートルから時速120kmでの急降下――そして大地を穿つ、速度の乗った大爪。

 黄金雌鶏は俺たちに気付く間も無く、ヨーグによって一撃の元食材へと姿を変える。


 嬉しそうに鳴くヨーグと、あまりの恐怖に泣く俺。

 今の俺なら、バンジージャンプなど屁でもないと思う。

@氷雨様

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