五話
ボクが創った森に現れた旅商人のエラちゃん。くすんだ金髪が特徴の活発な女の子で、語尾に「っす」を付ける舎弟系ヒロインだ(強制認定)。学園モノの後輩ちゃんみたいな立ち位置だと思いまスゥゥゥ。
ちんちくりんで少し内気なボクと、元気でちんちくりんなエラちゃん。素敵なカップルになる予感……(百合)!
ボクはそんな美少女エラちゃんに、儲け話をすることにした。一週間もボッチだったからテンションも上がってる!さあ、早速商談開始だ!
ぐぅぅぅ。
これから商談をするのに腹を鳴らしたのは誰だ! ……エラちゃんでした。そうだよね、普段からお腹いっぱい食べられないんだもんね。よし、ボクが沢山ご馳走してあげるぞ!
「〜〜〜〜〜ッ!」
……と思っていたら、エラちゃんは顔を真っ赤にして俯いていた。か、かわいい〜〜〜(かわいい)!!
☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡
「お、美味しっす! 自分、こんなに香辛料たっぷりの料理は初めてっすよ!」
ボクはエラちゃんにカレーをご馳走していた。そう、初日に食べた木の実カレーだ。カレー初心者のエラちゃんは甘口カレーを口いっぱいに頬張って、頬に手を当ててご満悦だ。ボクも美少女の見事な食べっぷりにご満悦。
ボクはと言うと、蜂蜜たっぷりのホットミルクを飲んでいる。これは、牛乳が入った木の実を創ってみたら出来た代物で、味は見事にジャージー牛乳。きっと、動物性のものは入っていないはずだけど、ここまで牛乳牛乳してると疑問すら忘れてしまいそう。今度、チーズやバター、生クリームなんかを作ってみようかな。
「……ふぅ、ご馳走様っす! お待たせして申し訳ないっす」
「気にしないで! ボクも美味しそうに食べて貰えて嬉しいよ」
ボクは笑みを浮かべながらエラちゃんに応える。きっとボクの笑顔は女の子すら落とせるはずだ!
「な、なんだか恥ずかしい……っす」
頬を染めて目を逸らすエラちゃん。ご馳走です。
「そ、それで、フロラちゃんのお願いってなんすか?」
「うん。その前に確認したいんだけど、この荒野の広さと所属はどうなってるのかな?」
「この荒野の広さは小国が3つくらい入る程あるっす。でも、この不毛の大地に旨みを見出す為政者は居らず、どの国の所属でもないっすね」
エラちゃんはかなり物知りだ。きっと、旅の中で見聞を広めて来たんだろう。小国ってどのくらいの国土の小国なんだろう? 日本も、昔は小国の集まりだったわけだけど。
「ちなみにこの森は、荒野の真ん中くらいにあるっすから一番近い村までは徒歩で2週間くらいっすね。それと、この荒野は山に囲まれた盆地になってるっす」
「ありがとう。それでさっきも話したけど、ボクは女神サマからこの世界の食料事情を解決する為に派遣されたんだ。
でも、ボクが世界中を回って全部の村々の畑をどうにかするのは寿命的に無理があるから、ここを拠点にして世界中に食料を売りたいんだ」
ボクはエラちゃんに改めて身の上を説明し、食料事情解決に向けた話をする。ボクが考えた方法はこうだ。
まず、この大陸中央に存在するかなり大きな荒野を拠点に、緑豊かな国を作る。次に、そこで取れた作物なんかを世界中に売る。そして、ボク達に興味を持った各国の為政者との商業的な繋がりを強める。
そんなに上手くいくとは思ってないけど、とりあえずこの拠点を人々に知ってもらうために、エラちゃんを通じて作物を売ってもらうつもりだ。そのうち、保護を求めて人が沢山来るだろうから、それまでに仮設の住宅を用意しないと。
「なるほど。つまりフロラちゃんは女王様になりたいんすね」
「――え?」
「人の上に立つってことは長になるってことっす。沢山の人の上に立つ人は王っすよ」
「そ、そんなのダメだよ! ボクなんかが女王様になるなんて、もっと相応しい人がいるはずだし、誰もボクなんか認めてくれないよ」
「何を言ってるんすか? 世界中の食料事情を解決出来る力を持った女の子っすよ。相応の地位にいないと手篭めにされてしまうっすよ。
それに、この食料難に何も出来ない為政者より、出来る力を持った人がトップに立たないことを認めない平民はいないっす」
「そ、そうなんだ」
そこまで考えてなかったなよ〜。どうしよう、国のトップは勝手にそれらしい人がなるものだと思ってたよ。せいぜい祀り上げられるくらいだと思ってたのにな。
「そうっす。まあ、その話は兎も角、自分はフロラちゃんの建てた国の御用商人になれるって事っすか?」
「うん、そうだよ。でも国が出来るまでは、各地に商品を売りに行ってもらいたんだ。」
「ふむふむ。まあ、話は分かったっす」
「じゃあ――」
「――でも、条件があるっす」
エラちゃんはボクの言葉を遮った。なんだろう、無理難題じゃなきゃいいけど。
「カレーをおかわりさせるっす!」
「……う、うん。エラちゃんがそれでいいなら、いいよ?」
「やったっす♪」
エラちゃん可愛いなぁ(平野)。
☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡
「まずウチさぁ、お風呂あんだけど、入ってかない?」
そんなボクの質問にエラちゃんはすごい勢いで飛び付いてきた。
エラちゃんと話に盛り上がっていたら、文字通り日が暮れてしまった。なので、その日はエラちゃんが泊まっていくことになった。ログハウスのベッドはシングルベッドだけどボクもエラちゃんも体は小さいし、余裕で横になれるよね。
「エラちゃん、お風呂沸いたよ!入ろ入ろ!」
夕飯は軽めに済ませ、一緒にお風呂に入ることになった。なんでも、お風呂は王侯貴族でも月に一度くらいしか入れず、平民は水浴びか布で身体を拭うくらいしか出来ないようだ。まあ、木材がないんだしお湯は中々沸かせないよね。
「うわぁ〜。自分、お風呂なんて初めてっす! こんな贅沢、これが最後っすよ」
「何言ってるの! ボクの家に来ればまた入れるし、これからお風呂に皆が入れる世界を作っていくんだよ!」
「ホントっすか!? いや〜、すっごい楽しみっすよ」
ふふふ、ボクがお風呂の良さと女の悦び(髪の毛ツヤツヤ)を教えてあげるよ。
ボクとエラちゃんは互いに服を脱いで、どちらともなく身体を見比べた。ぐっ……少しエラちゃんのほうが胸が大きいかも。
「ふぁ〜! フロラちゃんの肌、すべすべできれいっすね〜」
「そ、そんなことないよ!エラちゃんだって胸大きいし……」
「っな!? は、恥ずかしいこと言わないで欲しいっす! 早くお風呂入るっすよ!」
エラちゃんは全身の肌を真っ赤にして、浴室に入ってしまった。やっぱりエラちゃんって可愛い! ボクはエラちゃんを追いかけて浴室に入った。
「フロラちゃん、これはなんすか?」
浴室ではエラちゃんが、シャンプーやシャワーヘッドの形をした植物を持って、首をかしげていた。
「これはね、シャワーヘッドって言って横のボタンを押すとお湯が出るんだよ。……ほら!」
「うわぁ! すごいっす、すごいっす!」
「さあ、洗ってあげるからこの椅子に座って」
そう言ってボクは俗に言う『スケベ椅子』を創造した。
「なんだか不思議な形っすねぇ……。どうしてこんな形なんすかね」
「じゃあお湯掛けるよ? 目瞑っててね」
「分かったっす」
シャァァァ……。
「んっ……なんだか不思議な感覚っすね」
エラちゃんはシャワーのお湯が螺旋してるのがこそばゆいらしく、落ち着きが無くなっている。
……。
「じゃあ次は身体を洗うよ」
「任せるっす」
エラちゃんはお風呂は初めてなので全てボクに任せるようだ。女の子の体は繊細なので、タオルやスポンジは使わないで手で洗うのは比較的有名な話。どうしても使いたいなら優しく肌に当てたほうがいい。
ボクはボディソープを手に取りエラちゃんの背中に広げた。
「ひゃぅんっ! んっ、あ……」
それを首や腕、腰と範囲を広げていくと悩ましげな声をエラちゃんは漏らした。ボクもきっと我を忘れていたのだろう。何を思ったか追加のボディソープを胸に広げ――
「ふ、ふろらちゃ――ひゃぁ!?」
むにゅん。
ボクの慎ましやかな胸がエラちゃんの背中に押し付けられた。
「んっ、んぁ……はぁ♡」
「ふ、ろら……ちゃぁぁん♡そこは……ダメっすよ。結婚するまでは……はぁん♡」
夜は長い!
ど、どうやったらエッチなシーンをエッチに書けるんだ(疑問)!




