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17話「さらば!キャリオストロ!?」

Hero17:さらば!キャリオストロ!?


・あれから三日。

街は元通りの生活を取り戻していた。

「・・・・・はぁ、」

英雄部室。トゥオゥンダがため息をこぼす。

その脇でキャリオストロがピョンピョン跳ねてはその巨乳を揺らしている。

「何だ。毎晩出しまくってて精力尽きたか?」

対面に座りながらジキルがcivをしている。

「ちげぇよ。俺はお前らと違って実家暮らしだってこと忘れたか?

それなのにキャリオストロがついてくるから親への説明とか親からの説教とかがひどくてな・・・。」

「だって私ご主人様の持つカードが傍になかったら崩壊しちゃうし。」

「いくら言ってもこのキャピキャピしたのが三次元人だとか

信じてもらえないし。と言うか言ってる俺の方がどんどん馬鹿みたいに思えてくる。」

「・・・・・くくっ!」

部室の端の方では零が笑いをこらえている。

「・・・ああいう奴もいるわけだしな。ある意味全ての元凶だってのに。」

「あ?」

「存在を肯定する力とか言われたからこうなったんだ。

どうしてくれる?」

「そうだな。調教してリアル3Dメイドにしてみたらどうだ?」

「親と暮らしてて出来るか!」

トゥオゥンダが零にコブラツイストをかけていると、

「・・・・・・?」

「ああ、相変わらず不思議な生き物だねぇ君は。」

ジッと見つめるまほろを抱きしめるキャリオストロ。

「あぁー!!私のまほろちゃんに何してるんですか!」

智恵理が音速で迫る。

「・・・この子も宇宙に示したほうがよかったかな?」

「戦闘力だけならお前倒した二人より上だぞ。」

「嫌ですわね。財力もですわ。」

「財力なら俺だって・・・・」

「あなた借金してるの忘れてません?」

「・・ぐっ・・・!仕方ないだろう?

連日で俺の家ズタボロになったんだからよ。だから1年ローンで・・・・」

「3億を1年で返すどんな大学生だよ。全くほかのやつらはどいつもこいつも・・・・」

「ご主人様財力なかとですか?」

「まあバイトもしれないし、その二人が一日で消費する金額が俺の年収みたいなもんだしな。」

「親のすねかじりだがな。」

「・・・前々から思ってたが絶対お前俺に何か恨みあるだろ。」


・翌日。

トゥオゥンダが登校していると、

「試供品でーす!!」

キャリオストロがバニー衣装に身を包んで

異次元色をした液体入りペットボトルを配っていた。

「・・・・お前何してんの?」

「あ、ご主人様。バイトです。

ご主人様が生ポが必要なほど貧乏で儚い存在だと知ったので。」

「俺はそこまで微弱な存在じゃない!」

「待っててくださいね。この後一日で30万稼ぐお仕事があるみたいなので!」

「おいそれ絶対やばい仕事だぞ・・・?」


数時間後。

トゥオゥンダ達が指定された場所へ行ってみる。

そこはコロシアムのような場所だった。

「まさかあいつ牛と戦わせられるのか・・?」

「ここで公開露出プレイだったりしてな。」

「甲斐さん、一応未成年もいるのでそういう発言は・・・。」

「お、誰か出てきたぞ。」

入口から手錠で繋がれた囚人服の男達がぞろぞろと出てきた。

そして、

「お待ちかねー!逃げるなーそこー!」

バギーに乗り某MAC制服に身を包んだキャリオストロが入場した。

「・・・まさか・・・そういうプレイなのか・・・!?」

誰もが戦慄する中キャリオストロはアクセルを強く踏み入れる。

「ヒャッハァァァァァッ!!美少女に轢かれそうにされてるぜ俺達ィィィィィ!!!」

囚人どもがエクスタシーしながらそれを躱していく。

「向かってこーい、ゲーン」

「これでカーリーなあいつも楽勝だぜぇぇぇぇっ!!」

1時間ほど回避作業を行うと今度は囚人の方がバギーに向かっていく。

「ばっちこーい」「ラリィィィィィホォォォォォッ!!!」

アクセル全開、時速180キロ近く出ているバギーに

次々と囚人達が走って行き次々と轢き飛ばされていく。

僅か数秒でコロシアムは血の海と化した。

が、それでもまるでゾンビのように囚人達が立ち上がりバギーに群がっていく。

「・・・大丈夫かあいつら?何か紫色の気体が出てるぞ・・・?」

零すら顔を引きつらせている。

それから1時間自爆特攻ショーが続けられ

囚人達は無事救急車に運ばれていった。

「楽しかった。夜のバイトが楽しいって言うけどこういうことなんだね。」

キャリオストロ含めた全員が帰路を歩く。

「いや、こんなバイト特例中の特例だぞ・・・?」

30万片手にキャリオストロが帰ってきた。

「ご主人様、これで私を置いてくれますか?」

「いやまあ、・・・・・とても三日前に死闘繰り広げた相手とは思えない。」

「やったー!ってあ・・・!」

直後。建設中のビルの鉄骨が崩れてキャリオストロに降ってきた。

「きゃ、キャリオストロ!!!」

トゥオゥンダの前でキャリオストロは鉄骨の下敷きに。

姿は見えないが尋常じゃない量の血が流れてきた。

「お、おい、まさか・・・」

「ルーナ、」「はいはい。」

ルーナが指をパチンと鳴らすとものすごい勢いで

鉄骨が腐敗していく。

そして完全に跡形もなくなった血だまりの中に倒れて動かないキャリオストロ。

「トゥオゥンダ!カードだ!!」

「え?」「そいつの存在を肯定しろ!」

「わ、わかった・・・!」

「俺も手伝う!俺がキャリオストロの現状を否定してやる!」

トゥオゥンダがカードを出し、ジキルが銃を出す。

「キャリオストロの存在の肯定を!」

「キャリオストロの死傷の否定を!」

否定を込めた弾丸がキャリオストロに放たれ、

肯定が込められたエネルギーがカードから迸る。

と、あっという間に傷の全てが銃弾とともに消失し、

カードのエネルギーでキャリオストロの意識が回復する。

「あ、あれ?私は・・・・」

「ふう、何とかなったか。」

「・・・改めてすごいなこの力。」

「ご主人様が助けてくれたんですか?」

「俺とジキルだな。あと零とルーナ。」

「・・・ルーナ、今の力って宇宙人の・・・・」

「違うぞ。私は宇宙人ではない。一応言っておくと廉もな。」

「ご主人様ー!」「うわっ!!」

キャリオストロがトゥオゥンダに抱きつく。

「・・・トゥオゥンダ、まだあの時のセリフをほざけるか?」

「う、うるせぇ!俺は永遠に童貞だぁぁぁぁぁっ!!」

トゥオゥンダの叫びが夜空にこだました。

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