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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
5章 文化祭と夏祭りと海水浴と
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5-2-5  寄り道を繰り返し俺と姉は神社に行く

朝食を食べ終わり荷物を整理した俺と姉。



「健くん、チェックアウトするよ」

「はい」



姉のその言葉でお互いに荷物を持って部屋を出る。

チェックアウトを済ませ車に荷物を積みホテルを出る。



「さて、今日の目的地は、神社だよ」

「神社、ですか」

「うん、健くんも知ってる有名な神社だよ」



俺は姉から知らされた目的地に、姉さんもそういうの信じるタイプなのか、と思いながら姉の運転する車の横で座っている。



「でもその前に、色々寄り道するよ」

「寄り道?どこにですか?」



姉にどこに寄り道するか訊くとにこやかに寄り道する場所を言う。



「ここがどこだか知ってるよね?有名な漁港がある場所だよ?

だからまずは新鮮な魚介を食べに行くよ!」




そう言って姉は車を運転し始める。



走りること30分。



「到着!ここが市場だよ。さ、行こ」



車を降り姉の後ろについて俺は歩き出す。



「おお、すごいよ!見てる?健くん!」



大量に並んだ魚介の数々に興奮する姉。

俺もそれらを見てこんなのあるのか、と感心しながら市場内を進む。



「今日はここで少し早いお昼ご飯にしよう」



姉の提案で市場内にある食堂で昼の食事を摂る。



「お腹いっぱいになったし少しづつ寄り道しながら行こうか」



昼食を摂り終え姉がそう言うので一緒に車へと戻る。

車に乗って40分走ったとところ、湖の目の前で姉が車を止める。



「ここも寄り道しようと思ってた場所ですか?姉さん」

「そう。ここの湖も有名な場所だからどんなところなのかなって思って。

ここにも少し寄り道で行ってみようと思ってたんだ」

「そうですか」



俺は姉とともに車から降りる。

そして一言も発さずそのまま一緒に湖畔を歩く。

姉は俺に手をつないでほしいとは言ってこない。



「こうやって普通に歩くのもいいね」

「はい」



またしばし無言で俺と姉は湖畔を歩く。



「よし。寄り道はこれくらいにしてそろそろ行こっか」

「はい」



寄り道を終えた俺と姉は再び神社を目指す。



「着いたよ、健くん」

「ああ、ここですか。確かに有名ですよね、この神社」

「ちなみにここのご利益って知ってる?」



姉にそんなことを聞かれる。

ここのご利益、聞いたことはある。

確か良縁を呼び寄せる、だったと思うがそのご利益には代償が伴う場合がたしかあったはず・・・・・・・。



「はい、知っています。縁結び、でしたよね確か」

「そう。もう良縁に恵まれてるから行かなくてもいいかなって思ったんだ。

けどどうせここまで来たなら折角だし参拝してみたいなって思って」



そう言って車から降りる姉に続いて俺も降りる。

姉が俺の右側に並んだ瞬間手を握ってくるので俺は手をつなぎたいのかな、と思い指を絡ませるように手をつなぐ。

すると姉は隣でニコッと笑ってうれしそうに指をきつく絡める。



「ところで姉さん。行くのはいいですけど、ここの神社にはご利益には代償がある場合があるってご存じですか?」



俺は姉にそう尋ねる。

すると姉はそんなの知ってる、という顔で俺の質問に答える。



「知ってるよ。今繋がりある人が神様から見てよくない縁だったら無理やり切らせるってやつだよね。

でも少なくとも健くんとわたしのつながりは神様から見ても最高だって、それを証明するためにも行きたいんだ」

「えっ!?そう、ですか」



姉がそこまで言うから止めはすまい。

そう思い姉と一緒に神社を参拝する。

参拝を終え帰りにお守りを買って車へと戻る。



「さ、参拝もしたし次の目的地に行くよ」

「え、もう帰るんじゃないんですか?」

「違うよ?次はね、温泉に行くよ。で、そこでまた一泊するよ」



てっきりもう帰ると思っていたが温泉街でまた一泊とは。



「それじゃあ、温泉に一緒に入りに行こー」



姉の掛け声とともに車は動き出す。

てことは実質2泊3日。

俺の休みは姉とのデートに費やされるのか。

それも悪くないか、そんなことを思ってしまったことに驚きながら俺は姉の運転する車に乗って姉と一緒に温泉を目指す。

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