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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
5章 文化祭と夏祭りと海水浴と
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5-1-7   俺は3人の美女とお化け屋敷に行き相性を占ってもらう

最後のフィーリングカップルが終わり着替え場所から出ると栗栖がその前で待っていた。

栗栖に俺は待たせてすまん、と謝る。

すると



「あ、ううん。全然待ってないから大丈夫」



と栗栖が言う。



「着替えも終わったことだし文化祭の終わりまで色々見て回ろう」



そう言って栗栖は入り口のほうに向かう。

俺もそれに合わせて入り口に向かう。



「あ、健くん来たー」

「来たわね」



教室の入り口まで行くと姉と綾瀬先輩がすでにいた。



「これからの時間は食べ物以外の出し物を回りましょう」



綾瀬先輩の提案に



「わかりました」

「おっけ~」

「いいよ!」



と俺を含めた他の3人が同意する。



「最初どこ行く?」



栗栖の問いに綾瀬先輩が



「まずはお化け屋敷、なんてどうかしら」



と答える。

俺がその手に強いことを知ってる栗栖がニヤッとして



「いいね。じゃあ行こうよ」



と綾瀬先輩に同意する。

姉も



「うん、行こうか」



と同意するのでおばけ屋敷をやってるクラスに行く。



「それではごゆっくり~」



生徒に入場を促され入っていく。

入場口の扉が閉まっていきなりおばけ、もといそれに扮した生徒が出てくる。



「ひっ」

「きゃっ」



綾瀬先輩と姉が俺の腕にしがみつく。

二人とも、意外にこういうのが苦手なのか?



「いきなり出てくるなんて反則よ」

「全くだよ」



綾瀬先輩と姉が早くも文句を言い始める。

はじめはおばけが出てこないなんて誰も言ってないんだよなぁ・・・・・・・・・



「健一郎くんはあの不意打ちに全く動じてないわね。驚かなかったの?」

「あんなのよくあることじゃないですか」

「間違いなくよくあることじゃないよ・・・・・・・」



綾瀬先輩と姉は俺が全く驚いてない様子を不思議がる。



「そういえば栗栖は?」

「アタシ!?アタシはだ、大丈夫だから」



栗栖のほうを見ると栗栖は大丈夫とは言いつつ全身が震えている。

やせ我慢しなくても・・・・・・・・・。



「早く先行こう。後続の迷惑になる」

「そ、そうだね・・・・・・・・・」

「ええ・・・・・・・・・」

「は、早く行こ」



俺達は再び出口に向かい歩き始める。

その後もこんにゃくをぶつけらて



「ひゃっ」



と綾瀬先輩が俺に抱き着いたり骸骨の模型が横から崩れ落ちるように現れると



「いやっ!」



と姉がそれを力いっぱい跳ねのけたあと俺に抱き着いたり血だらけの服の女生徒が現れたときには



「・・・・・・・・・・・・・・・」



栗栖が超スピードで俺に抱き着いた瞬間フリーズしたりした。



高校生が作ったにしては結構本格的だったなあ、と思いつつ出口を出る。



「どうしてあそこまで怖いのよ・・・・・・・・」

「健くんがあれだけ本格的なおばけ屋敷でも全く驚かないなんて思わなかったよ・・・・・・」

「相変わらず伊良湖は無反応だった」



3人がそれぞれ全く違った感想を言う。



「次はもっと平和なところに行きましょう」

「そうだね」

「うん」



3人が若干グロッキー状態で次の場所に行こうとするので



「その前に少し休みましょう」



と言って俺は休憩室へと3人を連れていく。

そして3人の気分が良くなったところで次の出し物の場所に向かう。



「この3人で誰が一番伊良湖と相性がいいか、診てもらおうよ」



と、占いの館とドアに看板が掲げられた教室の前で栗栖が言う。



「いいわ。一番相性がいいのは私だということを証明して見せるわ」

「すべての意味でわたしとの相性が最高なのは自明の理だけど、あえてその挑発に乗ってあげる」



綾瀬先輩と姉が栗栖の提案に見せかけた皮肉めいた挑発に乗る。



「じゃあまずは言い出しっぺのアタシから。伊良湖、一緒に入って」

「わかった」



この手の占いはほぼ間違いなく適当で結果も大嘘だがな。

だがそんなこと言っても止まりはしないだろうから俺は大人しく従うだけだ。



「いらっしゃいませ、今日はどんなことを占ってほしいですか?」

「彼との相性を占ってください」

「わかりました。占いましょう」



黒マントをかぶったどう見ても怪しい女子生徒が彼女の前にある水晶玉に手をかざす。

数分手をかざした後手を引っ込める。



「結果が出ました。お二人の相性はそこそこいいですね。」

「はぁ」

「ただし、それは友達としてです。恋人として、となるとそれは最悪の一言に尽きます」



占い師に扮した女子生徒の言葉に落胆した声で栗栖が彼女に尋ねる。



「え?それはなぜですか?」

「あなたと彼とでは住んでる世界が決定的に違うのです。あなたと彼は何があっても本質的に決して分かり合えない。だから恋人としての相性は最悪なのです」

「・・・・・・・・・・・・わかりました。占ってくれてありがとうございます」



栗栖はどうしてこんな結果が、という顔で結果に不服だというのを隠しきれないまま占いの館出る。



「あらあら、よほどよくない結果だったようね」

「綾瀬先輩、余裕かますのはいいですから早く占ってください」



あなたの煽りに構ってる暇はないという態度で栗栖は綾瀬先輩に言う。



「ふふ、それじゃ行きましょうか健一郎くん」

「はい」



綾瀬先輩が占いの館に入っていく。

俺が再度入ると



「おや、彼のほうは先ほどこちらに来られましたよね?何故またここに?」

「今度は彼女との相性を見てください?」

「生徒会長との相性ですか?結果は見えてるように思いますが依頼された以上は見ないわけにはいかないですから一応見ますね」



女子生徒が先ほどと同じ動作をする。



「占いの結果が出ました。やはり相性は最悪ですね。あらゆる面で」

「な、何ですって?彼と私の相性が最悪ですって?」

「ええ、最低最悪です。これまで見たことないほどに」



綾瀬先輩は女子生徒の言葉に口をあんぐりさせる。



「生徒会長殿と彼は磁石のN極とN極。プラス電荷とプラス電荷というところですね。

こうして二人がここに一緒にいるのが不思議なくらいです」

「もういいわ、それ以上は聞きたくないわ。出ましょう、健一郎くん」



綾瀬先輩は女子生徒の占い結果にすさまじい怒りのオーラを出して館を出ていく。



「次、静さん入ってください」

「へ?う、うん」



綾瀬先輩の言葉に戸惑いながら姉は



「入ろう、健くん」



と言う。

三度俺は占いの館に入る。すると



「え、あれ?またですか?しかも今度は美人な大人の女性を連れて?あなた一体何者なんですか?」

「ただの男子生徒ですが?」

「ただの男子生徒がこんな美人さんと一緒にいれるなんておかしい」



女子生徒が



「彼女は俺の姉なので」

「え?ああ、お姉さんなんですか。失礼しました。あまりに似てないのでそうとは思わず、失礼しました」

「そう思うのも無理はありません。彼女と血が全くつながってませんから」

「ああ、なるほどです」



俺の説明に納得する女子生徒。



「それで、今回はお姉さんとの相性を見て欲しいとのことですか?」

「ええ」

「わかりました。それでは占いましょう」



女子生徒が占う。



「結果が出ました。結果としましては信じられないくらいお姉さんと相性がいいです」

「え、ほんと!?やった~」



姉が占いの結果を聞いて俺に抱き着く。



「どうしてここまで、と言うほどにお二人の相性は抜群です。今すぐ結婚しても問題ないくらいです」

「だって。健くん、すぐに結婚しよう」

「俺はまだ結婚できる年齢じゃないです」

「あーイチャイチャはよそでしてください。占いの結果は以上ですのであちらからお帰りください」



女子生徒が甘ったるい雰囲気は結構という感じで入り口を指さして言う。

なので俺と姉は占いの館をその指示に従って出る。



「二人とも、わたしと健くんはあらゆる相性が最高だって」

「そ、そうですか。ですが所詮お遊びの占いの結果ですからね」

「そうそう」



姉の余裕の結果報告に二人は精一杯の強がりを見せる。



「ふふん、言ってるがいいさね。それじゃ次はどこに行こうか」



その後も3人があれこれ意見を言い合いながら俺は一緒に文化祭の終わりまで出し物に参加したり見たりして回った。

誤字・脱字報告はお気軽にしてください。

確認次第修正を行います。


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