4-3-3 俺は綾瀬先輩に体をまさぐられる
翌日。
またも大雨の日。しかも厚い雲なうえに雷が鳴っている。
そんな今日も授業が終わる。
今日は文化祭の話し合いも準備もないうえにバイトもない。
なのでたまには家じゃなくて図書室で勉強してみるかと思い行く。
誰もいない、正確には図書委員以外いない図書室で一人勉強をしていると机の上に置いていたスマホのLEDが光る。
何かと思い画面ロックを解除するとメールの通知が。
送り主は綾瀬先輩で内容は
今から生徒会室に来れるかしら?
と短い文章。
時刻を見ると5時過ぎ。
いつのまにか俺はこんな時間まで勉強をしていた。
そして文化部の活動も終わってる時間だから校舎内には生徒は恐らくほとんどいない。
時間からして嫌な予感がするが綾瀬先輩が相手だといくら逃げても絶対に捕まるからな・・・・・・。
来れますが何の用ですか?
大事な用なの
大事な用って何ですか?
大事な用は大事な用よ
わかりました行きます
ありがとう。すぐに来てほしいわ
俺はメールでのやりとりの後勉強道具をカバンに収めて生徒会室へと向かう。
ちなみに図書室でスマホ操作は校則で禁じられてないため別に注意されない。
うちの高校はスマホに関しては割と規制が緩いのだ。
ノロノロと歩いて生徒会室前に到着する。
ノックすると
「どうぞ」
と声が聞こえる。
「失礼します」
と言って生徒会室に入る。
「来てくれたわね」
俺が生徒会室に入室して入り口付近に立ち止まった瞬間俺に背中を向けて立っていた綾瀬先輩が体を回転させて俺のほうに身体を向ける。
「綾瀬先輩、大事な用事って一体何ですか?」
「昨日のことで少し」
昨日?・・・・・・・・・っ!
まさか栗栖に保健室で採寸されてるのを見ていた!?
「昨日のことって一体何ですか?」
あくまですました顔で綾瀬先輩に尋ねると
「昨日、栗栖さんが健一郎くんを保健室に連れ込んで身体を採寸とか言ってベタベタ触ってたわよね」
昨日の保健室での一部始終を見られてたああああああああああああああああ。
何で俺は綾瀬先輩の視線に気づかなかったんだ?
そんな視線は普段ならすぐに気づくのに。
「栗栖さんはずるいわ。健一郎くんの身体を理由をつけて隅々まで触って。
私だって健一郎くんの身体に触れたいわ」
綾瀬先輩が俺に向かって歩いてくる。
俺は入り口付近に立ち尽くしたままでいると俺の少し前で立ち止まる。
「あそこに寄りかかって」
綾瀬先輩が俺から見て右斜め後ろの部屋の角を指さす。
俺は綾瀬先輩が指さしたところに寄りかかる。
「健一郎くん、あなたの身体をまさぐってもいい?」
綾瀬先輩が俺の腹のワイシャツに手をかけながら話しかける。
俺が無言で頷くと綾瀬先輩は左手で俺のワイシャツを捲って腹を露出させる。
そして右手でゆっくりとなでるように俺の腹をなでるように触る。
「見た目には普通のお腹だけれど触ってみると意外と固いのね」
と、腹に関して栗栖と同じような感想を綾瀬先輩が言う。
「次は背中」
綾瀬先輩が手を腹から背中へ徐々に抱き着くようにして移動させてなでるように背中を触る。
「背中もがっちりしてるわね」
背中を触り終わるとネクタイを取りワイシャツを完全に脱がせ上半身裸にさせて腕を触ってくる。
「腕も見た目の細さに似合わず筋肉がしっかりついててカッチカチ」
俺の腕を握ったりして筋肉を確かめつつ感想を言う綾瀬先輩。
「これで栗栖さんが触ったところは全部触ったかしら?」
俺は静かに綾瀬先輩の言葉に頷く。
「それじゃ、次は脚を」
綾瀬先輩はパンツの裾を捲ってふくらはぎを触る。
「ふくらはぎもいい太さで硬くもなく柔らかくもなくちょうどいいわね」
ふくらはぎを触った後ふとももも服の上からだが触ってほぼ全身を触り終える。
「ありがとう触らせてくれて」
「いえ・・・・・・・・・」
「それにしても」
綾瀬先輩は俺の身体を全てまさぐった後
「健一郎くんはどうして私の身体に触れてこないのかしら?」
と、唐突にそんなことを言い出す。
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