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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
3章 美女たちからの好意をどう受け取ればいいのか

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3-3-2   俺は知り合いの人に忠告される

※この作品に出てくる山田はわたしでは断じてないです

朝9時。



サーキットに着きピットに車を止める。

車を降りて事務所でスポーツ走行をするための手続きをする。

全ての走行枠を予約をしていたためその分の走行料金を支払いピットに戻る。



「健くん、バイク降ろしておいたよ」

「すみませんわざわざ、ありがとうございます」

「いいんだよ。むしろもっとお姉ちゃんを頼っていいんだよ?」



姉がもっと自分を頼ってほしいという。

それは姉としてだろうか、はたまた一人の女性としてなのだろうか。

・・・・・・今それを考えるのはやめよう。



「いえ、姉さんの手をわずらわせるには」

「健くんはわたしの弟なんだよ。弟がお姉ちゃんを頼るのは普通のことなんだよ?」

「はぁ」



つまりさっき頼ってと言ったのは姉として・・・・・・・ということか。



「お、佐田ァ!?佐田じゃねぇか!元気にしてたかぁ?」



スポーツ走行の準備してると突然旧姓で誰かに名前を呼ばれる。

声がする方向を向くと一人の男がそこにいた。

誰だ?といっても俺の旧姓を知ってる人間という時点で誰なのかは絞られてくるが。



「佐田、オレのことを忘れたのか?オレだよ、オレ!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ!

山田さんか。オレオレ詐欺かと思ったけど違った。

俺のホームコースとしてるサーキットでいつも会う人だ。



「山田さん・・・・・・・・?」

「そうだよ山田だよ!オレのこと忘れちまったのかと思ったぜ」



良かった合ってた。

去年あの事故に遭ってからどうも記憶がところどころ抜けているように感じる。



「すみません。それと俺、養子に入って名字変わったんで佐田じゃないです」

「え?んん?」



山田さんは周りを見渡す。

父と母、そして姉が俺の周りにいるのを見て



「養子に入ったって、お前まさか伊良湖の家にか?」

「そうです」



俺は山田さんの質問に率直に答える。



「そうか、てことはあれか、実質婿養子として伊良湖家に入ったわけか!

するとお前、そのうち静ちゃんとけ、結婚するのか!?」



山田さんが俺に姉と結婚するのかと聞く。



「しません」

「そうです」



俺がその質問に否定するのと同時に姉が後ろから抱きついて肯定の言葉をかぶせてくる。



「姉さん、俺の答えにかぶせるのはやめてください」



俺が抗議すると姉は



「健くんが間違ったことを言おうとしたから訂正しただけだよ」



と言って抱き着く力を強める。



「どこも間違ってませんよ。それとこんな場所で後ろから抱き着かないでください」

「いや」

「いやじゃないです姉さん。離れてください」



姉が俺に抱き着いて離れようとしないので俺は姉の手を取り引き剥がす。

すると姉は頬を膨らませて



「健くんのいけず」



といじけたように言う。



「いけずで結構です。すみません山田さん、話を中断してしまって」

「お。おう。気にするな。健一郎、ちょっと来い」



俺は山田さんに自販機の近くに連れられる。



「なぁ健一郎。お前本当に静ちゃんと結婚しないのか?」

「?」



なんでそんなことをと疑問に思った直後山田さんは



「静ちゃん、間違いなく本気で心の底からお前のことが好きだぞ。

あそこまで思われてるんだから結婚すればいいじゃねぇか」



とやたら俺に姉との結婚を推してくる。



「何言ってるんですか、そんなわけ」

「いいや。静ちゃんのあの目は本当に今までもこれからもお前のことしか見えてない、そういう目だ。

他の男になんか全く目もくれない底なしの一途さが全身から出てる。あれは本物だ」



馬鹿な。そんなはずがない。


姉は美人でかわいい。

その美貌がゆえに今までいろんな男から言い寄られてきただろう。

そしてその中に好みの男もいたはず。


でも俺のことが好きだから告白を全部断って誰とも付き合ったりしなかった。

そんなことがあるわけがない。



「お前がオレの言葉をどう捉えるは自由だ。でも、お前は静ちゃんと結婚しないと絶対に後悔することになる。

いいか、何があっても絶対に静ちゃんと結婚しろよ」

「はぁ」



よくわからないがとりあえず頷いておこう。

そういえば



「ところでなんで伊良湖家のことを知ってるんですか?」

「それはあれだ、ホームコースで走ってるとときどきお隣さんになることがあってな。それでいつのまにか知り合いみたいになったんだ」



ん?昔から俺とも知り合いで姉とも知り合いってことだよな?

あれ?



「俺と姉さんのホームコースは同じなのに今まで奇跡的に走る日が被ったことがないってことか・・・・・・・?」

「ああ、考えてみたらそうだな。オレがあそこ走っててお前と静ちゃん、同時に会ったことは一度もないな」



なんてことだ。

ホームコースが同じなのに一度も連休時の特訓以外で鉢合わせしたことがないなんて、そんなこともあるんだな・・・・・・。



「だから姉さんのことも知ってたんですね」

「ああ。静ちゃんと会うといつも健一郎って名前の男の子のことを話しててな。名前が同じだからまさかと思ってたがお前のことだったとはな」

「俺じゃない可能性のほうが圧倒的に高いですがね」



俺の指摘に山田さんは反論する。



「いや、静ちゃんが言ってた男の子の年齢、名字、その他もろもろの情報。それからして間違いなくお前のことだ。静ちゃんはそんだけ長い間お前のことを想ってるってことだ。おっと時間だ」



山田さんは腕時計をちらりと見て



「じゃ、今日オレはこの後の枠全部お前のケツについて走るからな。

あと結婚式にはオレも呼んでくれよな」



と言い残し自分のピットに戻っていく。

山田さん、俺についてきたためし・・・・・・・と思いながら俺もピットに戻ると



「話は終わったか?なら早く着替えろ」



と父が言う。

見るとすでに姉がレーシングスーツに着替え終わっている。



「健くん、早く着替えてピットロードに並んでね」



姉がヘルメットをかぶりながら言う。

俺も急いで着替えてバイクのエンジンをかけ、コース入り口に姉と一緒に整列する。

ミラーを見ると後ろに山田さんのバイクがいるのが見えた。

本当に俺の後ろ走る気かよと思いながら俺はコースに出ていく。

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