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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
3章 美女たちからの好意をどう受け取ればいいのか
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3-2-5   アタシの行動で伊良湖の表情を暗くさせてしまう

「彼氏くんは大胆ね~、」



お母さんが今のアタシたちの様子にのんきに反応する。



「こ、これは違うんです!決して娘さんを襲おうとしたわけd・・・・・・・いえ、言い訳はしません。

申し訳ありませんでした!」

「素直に謝れることはいいことね。でも、謝るだけじゃあダメね」

「どうすれば許していただけますか?」



伊良湖のその言葉に少しお母さんは考えて



「今日は夜までいられるかしら?」



と伊良湖に尋ねる。



「え、それは・・・・・・・連絡すれば」

「そう。なら夜にちょっとお話ししましょう」



お母さんは伊良湖にそう言って立ち去る。



「あ、俺、終わった、終わった、終わった・・・・・・・・・」



伊良湖が死んだ魚の目で上の空になってぶつぶつとつぶやく。



「い、伊良湖?大丈夫だから。アタシのお母さんは優しいから」



伊良湖はアタシのその言葉に全く反応しない。



「大丈夫」



起き上がってアタシは伊良湖の顔をとって胸に埋めさせる。



「大丈夫だから」



アタシがなでなでしてたらしばらくして



「はっ!?」



という声とともに急にアタシから離れる。

伊良湖が正気を取り戻したようだ。



「伊良湖、ごめんね。アタシのせいで変なことになっちゃって」

「・・・・・・・」



伊良湖は黙って首を横に振る。

完全に今ので伊良湖は勉強どころではない状態になっている。

なので昼まで膝枕で寝かせてなでなでしながら過ごした。


そして正午になり、伊良湖をリビングに案内しテーブルに座ってもらう。

アタシはキッチンに行き、伊良湖に用意していた食材を使って今日食べてもらおうと思っていた料理作った。

伊良湖は暗い顔のままアタシが作ったごはんを食べ、感想を聞くとおいしかったという一言しかくれなかった。


昼ご飯を食べ終え、少しして伊良湖の顔色が良くなったので夕方までアタシの部屋で一緒に中間テストの勉強をした。


夜になり、伊良湖がお母さんに部屋に呼ばれ入っていく。

アタシは一体中でどんな話をしているのか気になった。

でもお母さんの部屋は防音がしっかりしているためドアに耳を当てても全く中からの声が聞こえない。


しばらくして、普通の顔色になった伊良湖がお母さんの部屋から出てくる。



「お母さんと何の話をしてたの?」



アタシは聞いたけど



「ごめん。栗栖のお母さんと話してた内容については一切言えない」



と言って教えてはくれなかった。



「そっか。もう遅い時間だし、今日は帰るよね?」

「ああ」



伊良湖が家に帰るというので一緒に玄関まで行く。



「じゃあ、その・・・・・・また来れるようなら来てね」



アタシが帰る前にわがまま言って伊良湖をぎゅっとしながら言うと



「その時が来たらな」



と言う。

帰る間際のハグを終えると伊良湖はお邪魔しましたと言って帰っていった。



「今日はやっちゃったな・・・・・・・・伊良湖に嫌われたくないし、今後はああいうことはやめよう」



アタシは心の中でそう決意した。

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