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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
3章 美女たちからの好意をどう受け取ればいいのか
47/214

3-1-2   俺は練習が突然休みになったので綾瀬先輩をデートに誘う

五月連休の序盤。

俺はいきなり父から今日は練習を休みにすると言われ一日暇になった。

・・・・・・・・・・そういえば栗栖には勉強会、綾瀬先輩からはデートを連休中に俺から誘う形でしようってなってたな。

どうするか。



rrrrrr



「もしもし」

「あら、健一郎くん。もしかしてデートのお誘いかしら」

「ええ、そうです」



俺が綾瀬先輩にデートの誘いをするため電話をかけると



「えっ本当に?」



とまるで予想してなかったというような反応をする。



「綾瀬先輩言いましたよね?連休中絶対一回デートに誘えって」

「ええ、言ったわよ。でももしかしたらすっぽかされるかもって思ってたの」

「俺はそんなことはしません」



綾瀬先輩の言葉に俺は反論する。



「それでですね、今からデートしたいと思ったのですが綾瀬先輩の都合はどうかと思いまして」

「私はいいわよ」

「じゃぁどこで待ち合わせますか」




綾瀬先輩と待ち合わせ場所や時間等について話し合った後電話を切る。



「出かけてきます。夕方まで帰りませんので昼はいりません」



俺は家族に出かけることを伝える。

玄関で靴を履いてると上から姉が降りてきた。



「・・・・・・健くん、どこか行くの?」



姉が行き先を聞いてくる。

姉と父は綾瀬先輩のことをよく思ってないみたいだから正直に言わないほうがいいだろう。

だとするとどういう理由にするか。そうだ



「最近動かしてないバイクに乗ってちょっと近所に行ってきます」

「・・・・・・そう」



姉が俺が適当にでっち上げた理由に少し素っ気なく答える。

ん?最近ブラコン全開の姉にしてはやけに・・・・・・・姉の今日の態度は一体?



「気を付けてね」

「はい、行ってきます」



姉の態度が気になりながらも姉に見送られる。

裏から最近使ってない街中に行くとき用のバイクを出す。



「さて、しばらく放置してしまったが掛かるかな」



セルフスターターのボタンを押すと一発でエンジンはかかった。



「おぉさすがはインジェクション」



そう言ってすぐ俺はエンジンを切りレーススタンドで両輪を持ち上げ、チェーンの注油や空気圧の調整をする。



「さて、行くか」



俺はまたエンジンをかけ街中を目指す。



「今日は渋滞にハマらずに着いたな」



何も起こることなく駅前にある駐輪場に到着し料金を払って

バイクを停め、待ち合わせ場所まで歩く。



「時間前に着いたけど・・・・・・・・・あ」



俺は以前ここで栗栖と言い合ったときの服を着た綾瀬先輩が駅前の地下へ行く階段のところにいるのを見つける。



「綾瀬先輩」



俺が声をかけると綾瀬先輩はこちらに振り向く。



「来てくれたのね。あら、その服は・・・・・・・いえ、なんでもないわ」

「栗栖と出かけたときにあいつに見繕ってもらった服、と言いたいのですか?」



俺が綾瀬先輩が言いかけたことを言ったことに対して綾瀬先輩は驚いた顔をする。



「綾瀬先輩、俺が栗栖に服を見繕われてた時あの店の外で俺たちのこと見てましたよね?」

「な、何のことだか」

「とぼけても無駄ですよ。かすかですけど綾瀬先輩の姿があそこから見えてましたから」



俺が問い詰めると綾瀬先輩はあっさり降参する。



「ごめんなさい。栗栖さんが健一郎くんに何するつもりか気になってしまって」

「そうですか。ですが結局俺は栗栖に何もされなかったでしょう?」

「ええ。でもあなたの服の好みを栗栖さんが先に知ってしまったことに対しては彼女にジェラシーを感じてるわ」



綾瀬先輩はなぜそんなことで?

俺は綾瀬先輩がその感情を持った理由、その言葉を言った理由がわからない。



「ただ、私から見ても今の健一郎くんの服装は確かにデートにふさわしい格好ね」

「栗栖が見繕ってますからね。あいつのファッションセンスは間違いないと思います」

「これからデートする女の前でほかの女を褒めるなんて、健一郎くんは私にもっと嫉妬してほしいのかしら」



綾瀬先輩に指摘され俺は謝罪する。



「すみません、綾瀬先輩の気持ちも考えず」

「いいわ。次から気を付けてね」

「はい」



俺は綾瀬先輩の言葉に返事する。



「じゃぁ、今からデートに行きましょう」

「そうね。でも・・・・・・・前の放課後デートの後に思ったことがあるの」

「それは何ですか?」



俺は綾瀬先輩が思ったことが何なのか問いかける。

すると綾瀬先輩は


「それは、私たちはあの時デートをしていたというのに健一郎くんは私のことを名前で呼んでくれなかったいうことよ。健一郎くん、どうして?」

「いえ、それは・・・・・・・・・・先輩ですし。それに俺達まだ付き合ってるわけじゃないじゃないですか」



俺のその言葉に綾瀬先輩は悲しい顔をする。



「確かに私たちはまだ本当の恋人同士ではないわ。それでも、デートの時は健一郎くんには私のことを恋人として扱ってほしいと思うのよ。この気持ち、わかってはくれないかしら?」



綾瀬先輩の言葉に俺は言葉を詰まらせる。



「・・・・・・・・ごめんなさい。高望みしてしまったようね。でも今日だけは私のことを名前で呼び捨てにして本当の恋人とデートするようにしてほしいの。ダメかしら」



俺は綾瀬先輩のその言葉に意を決する。



「わかったよ。桔梗」



俺は綾瀬先輩の望み通りの呼び方をする。



「ありがとう。今日1日はその呼び方で私のことを恋人としてエスコートしてね」

「ああ。そういえば桔梗、今日はどこ行きたい?」



俺が綾瀬先輩に行きたいところを尋ねると綾瀬先輩は意外な場所に行きたいと言う。

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