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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
1章 二人の美少女と接点を持つこととなったきっかけ
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1-E-4   アタシはぼっちのことを・・・・・・・・

あの日。




アタシは学校一のクズとして有名な先輩に体育館の裏に呼び出されていた。



「なぁ、お前俺の女になれよ」

「嫌だ」



アタシはクズ先輩の要求を拒否する。



「俺の彼女になってくれ」

「嫌に決まってるでしょ」



アタシは何度もクズ先輩の要求を拒否する。

するとクズ先輩は次第にイライラし始める。



「いいから俺の女に」

「何度言えばわかるの?嫌。キモイ」



アタシがそうクズ先輩の言葉を斬り捨てた瞬間



「調子乗るなよ」



クズ先輩が鬼の形相になってアタシに毒づく。

ああ、こいつはやっぱりアイツと同じ人種だ。



「アンタこそ調子乗らないでよ」



アタシは先輩の言葉に言い返す。

すると更にクズ先輩はアタシに対して更に毒づく。

それを繰り返してしまいには口論となった。



「そうかよ。そこまでして俺の言うこと従わないなら力づくでも俺に服従させてやるまでだ」



その言葉を聞いた瞬間昔の記憶が突然よみがえる。



『お前は俺の言うこと聞いてりゃいいんだ!』

『俺の指示に逆らいやがってこの役立たず!』

『俺の言うことに従いやがれ穀潰しのろくでなしごときが!』



アイツから暴力を受けてた記憶がよみがえり、体がすくんでしまう。

そうしてる間にクズ男はアタシの腹に一発入れる動きをする。

逃げなきゃいけないのに逃げられない。


このままだとやられる、そう思ったとき



「そこまでだ」



という声が聞こえ誰かがアタシとクズ先輩の間に割って入ってる。

割って入ってきたヤツの顔を見ると同級生で同じクラスのクラス内でぼっち扱いされてる男子がそこにいた。

あいつ、一体何を・・・・・・・・・?


そう思った瞬間クズ先輩はいきなりぼっちに殴りかかった。

え、一体なんなの・・・・・・・・・?

アタシはあまりの急展開に頭が追い付かず思考停止する。

思考停止している間に割って入ってきたぼっちとクズ先輩の間で喧嘩が始まった。


あまりの急展開に呆然としていると



「逃げろ!」



というぼっち男子からの声が聞こえる。

え、どういうこと?

一瞬わからなかったけどどうやらあの男子がアタシのことをクズ先輩から逃がすために止めに入ってわざと挑発に乗ったみたいだ。


アタシはそれを理解しすぐにその場から逃げ出した。

アタシがクズ先輩とぼっちが喧嘩してるところから逃げている途中生徒指導の先生に捕まる。



「おい、お前、アイツと伊良湖が喧嘩してるって場所知らないか?」



そう聞かれてアタシは場所を教える。



「そうか、わかった。ちなみに栗栖は何でそんなことになったか知ってるか?」



先生に事の顛末について聞かれアタシはそれを詳細に話す



「なるほど、そんなことが。わかった、あーとりあえず栗栖はこのまま帰れ。事情は明日ゆっくり聞くから」

「わかりました」



私は生徒指導の先生にそう言われたためそのまま家に帰る。



*****************************


翌日。



「おっはよー☆」

「あ、麻衣、おはよー!」



アタシは朝みんなに挨拶して仲間と話をしながら教室でぼっちが来るのを待っていた。

でもぼっちはいつまで経っても来ない。

え、今日休み?と思っていたら予鈴の5分前ぐらいに来た。

そしてアタシはぼっちに話しかけることができないままホームルームが始まったためアタシは席に着く。



その後も話しかけようと毎時間授業が終わった瞬間に立ち上がってぼっちの席に行こうとするがあいつはアタシが席を見た瞬間にはすでにいなくなっていた。

一体どうやったら授業終わった瞬間に席からいなくなるのよ・・・・・・・。

その後も何度もあいつに何度も話しかけようとするがどういうわけか絶対に席にいない。

昼休みにすら捕まらない。



結局その日アタシはぼっちに話しかけることはできずに放課後になる。

アタシは生徒指導の先生に生徒指導室に呼ばれたためおとなしくそこに行く。



「すまないな栗栖。急に呼び出して」

「いえ。昨日のことですよね」

「そうだ。昨日いったい何があったのか教えてくれるか」



そう言われたためアタシは昨日起こったことを全て詳細に話す。



「ん、よくわかった。で、これでお前の言いたいことは間違いないか?」



生徒指導の先生にしゃべった内容を書いた紙を見せてそう言ってくるので目を通す。

間違いはないので先生に間違いありませんと言うと



「よし。じゃもう帰っていいぞ」



と言うのでアタシは家に帰る。



その後もぼっちにお礼を言おうとしたが何度話しかけようとしても授業以外には絶対に話しかけるタイミングを狙ったかのように席にいない。

おまけに朝は遅刻ギリギリ、放課後は脱兎のごとく帰るので捕まえることが出ない。



このままでは埒が明かない。

そう思い1年の時同じクラスだった女子を探して片っ端からぼっちについて話を聞いてみた。



ぼっちについて聞くとどうやら1年の時からあいつはそんな感じらしい。

更に聞いたところではぼっちはどうやら1年の時に何かの出来事に巻き込まれて以来ずっとそんな状態らしい。

その出来事とは何なのか聞いてみたが全員知ってるでしょと言って教えてはくれなかった。



それを聞いてなおあいつを捕まえられない中、ぼっちが授業合間の休憩に椅子に座ってる日が一日だけあった。ただそんな日に限っていろんな人から話しかけられぼっちのもとに行くことができない。

やむを得ずその日はぼっちのことをクラスの仲間と話しをしながら観察することにした。



休憩中も授業中もぼっちのことをずっと見続けていたがぼっちに誰も話しかけようとはしない。

ぼっちも誰とも一言も話しかけたり話そうとしない。

まるで会話なんて必要ないとでもいうかのように。

結局その日の放課後までぼっちのことを見続けていたが常にそんなカンジだった。



その一日ぼっちを観察する中でアタシはふと思った。

どうしてぼっちは人と関わろうとしないのか。

なぜぼっちはそこまでして孤独でいようとするのか。

なんでぼっちでいることにぼっちは何の疑いも持ってないのか。



アタシは気づけばぼっちのことがすごく気になっていた。

ぼっちはアタシが窮地に陥ったとき助けてくれるくらいにはお人好しなのになんで普段はそこまで人に無関心なの?

何でアタシのことを助けてくれたのにその後話しかけて来たりしないの?



でもアタシもなんでそこまでぼっちのことを・・・・・・・?

そっか、アタシはぼっち、いや伊良湖のことが・・・・・・・・・・・・




次から2章に入ります。



誤字・脱字報告はお気軽にしてください。

確認次第修正を行います。


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