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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
7章 はっきり自覚した自分の気持ち
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7-2-2 綾瀬先輩が何もしてこない。なぜ?という疑問が俺の中に芽生える


「健一郎、ちゃんと勉強してた?」



勉強をしていたらいつの間にか綾瀬先輩が帰ってきており部屋に入ってきた瞬間話しかけられる。



「ちゃんとしてたよ」

「そう。見せてくれる?」



綾瀬先輩に言われ見せる。

すると綾瀬先輩は安心した顔をする。



「ちゃんとしてたのね、安心したわ」



綾瀬先輩が俺の見せた勉強の成果を見て俺の頭をなでなでしてくる。

しかしなぜだろう。姉にされたときのようなうれしいという気持ちが一切出てこない。



「今勉強してるところでわからないところはあるかしら?」

「ここがよくわからなくて」

「どれ」



綾瀬先輩が俺の頭をなでたあと俺にわからないところを聞いてくる。

俺がわからないとこをを言うと綾瀬先輩がそれに対して解き方を教えてくれる。

そんな感じで少しの時間が過ぎたとき。



「健一郎、お風呂に入るわよ」



綾瀬先輩が時計を見ながら言う。



「もうそんな時間か」

「ええ。健一郎、今日こそは一緒にお風呂に入るわよ」



そう言って綾瀬先輩が俺の着替えが入った衣装ケースを開ける。

綾瀬先輩に言いたいことがあるが俺はそれを飲み込む。

綾瀬先輩は俺の着替えを用意し、自分のも用意した後にこやかな笑顔で俺に言う。




「健一郎、今日こそは一緒にお風呂に入るわよ」



俺は綾瀬先輩のその言葉に何も言わず従う。


俺としては綾瀬先輩と入れば絶対何か起きるような気がしていた。

だから先に入ったり時間をずらしたりして何とか綾瀬先輩と一緒に入るのを避けてきた。

だが今回ばかりはどうにもそれを避けられそうにない。


腹をくくった俺は綾瀬先輩の後ろについて風呂場へと行く。

そして服を脱ぎ、体を洗い、湯舟に浸かり出て体をふいて着替える。

この間に綾瀬先輩とは結局何も起きなかった。



「?」

「どうしたの?健一郎。不思議そうな顔をして」

「い、いや何でもない」



俺の顔を見て綾瀬先輩が怪訝そうに聞いてくるが俺はお茶を濁した。



「健一郎、夕食の時間まで部屋で過ごしましょう」



綾瀬先輩は着替え終わってすぐ言ったその言葉に俺はうなづく。


部屋に帰った俺と綾瀬先輩は本を読んだりネットでニュースを見たりして過ごす。

それからも時に綾瀬先輩から何もされずに寝るときを迎える。



「お休みなさい、健一郎」

「ああ、お休み」



お互いに挨拶を交わした後綾瀬先輩が部屋の電灯を消す。

どうでもいいが一応今は別々に俺は布団、綾瀬先輩はベッドで寝ている。

暗くなった部屋の中で俺はふと思った。


もしや今何もしてこないのも裏の理由があるのでは?

今のうちに俺に何もしない安心感を与えてから奇襲めいたことをするんじゃないか?


そんな疑問が次々とわいたがもし何かあった場合でも対策はあるしと思いそのまま俺は眠りについた。

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― 新着の感想 ―
[一言] お姉さんルート確定パターンかーー これからが楽しみでもありつつ、少し残念な気持ちもありつつですな。
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