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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
6章 災いは突然に
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6-6-6 俺は綾瀬先輩に事の顛末を話す

「・・・・・・・・・・・・ということがあったんです」

「なるほど、そういうことだったの」



放課後。

俺は綾瀬先輩に送ってもらう車の中でことの顛末を綾瀬先輩に話した。

綾瀬先輩は俺の話すことに終始真剣な顔で耳を傾けていた。



「彼女ではやはり受け入れるのは無理だったようね」

「え?もしかして綾瀬先輩、もしかして俺のこと」

「ええ、知ってるわ。父から聞いていたの」



綾瀬先輩の言葉に一瞬驚くがすぐに腑に落ちる。

綾瀬先輩の父親はあの有名なレーシングライダーだ。

俺のことなんて昔から知っているだろう。

で、父親の話から綾瀬先輩は俺の素性を知っていたのだろう。



「もしかして栗栖とはこうなることも?」

「ある程度予想はしていたわ。

彼女はたぶん健一郎くんの活動を知ったとしてそれに理解を示さないだろうなって」



綾瀬先輩はあっさりとした感じで答える。



「その点私なら健一郎くんの活動に理解もあるしお金も持ってるから結婚相手には最適だと思うわよ?」

「俺、綾瀬先輩に素性を話したことありましたっけ?」



綾瀬先輩が俺の素性を知ってるかのように言う。

俺は綾瀬先輩に自分のことを話したことなかったはずだが。



「父から健一郎くんのことは聞いてるわ。

それに私たち昔会ったこともあるわよ」



綾瀬先輩の言葉に首をひねる。

俺は過去に一度も綾瀬先輩に会ったことなんてないぞ。



「その顔は覚えてないのね。

まぁいいわ、いつか思い出してくれればそれでいいわ」



綾瀬先輩はどこか寂し気に言う。

俺はその言葉にはぁ、と一言言った後記憶を辿る。

だがいくら考えても思い出せない。


俺は綾瀬先輩の口から出る様々な事実に少し混乱してきたので一旦考えることをやめ話題を変える。



「そういえばあと数日で卒業ですけど進路ってどうしたんですか?」

「県内の国立大学に進学したわ」



県内の国公立に進学したのか

うちの県で国公立の大学なんて一つしかない。

綾瀬先輩ならもっと上の大学に行けたはずだがもしや。

そう思い綾瀬先輩に尋ねてみる。



「綾瀬先輩なら東京の大学も狙えましたよね?

そうしなかったのはもしかして」

「そ、健一郎くんに会いたいときに会えるようにって思って」



やっぱりか。

そこまで執着するほど俺に魅力あるのか?

等々を思考しだすが姉に前に言われたことを思い出しやめる。



「さて、そろそろ健一郎くんの家ね。

制服でドライブデートも今日で最後ね」



綾瀬先輩が感慨にふけるように言う。

これはデートではないと思うが。

余計なことは言わないでおこう。


綾瀬先輩のその言葉から少しして綾瀬先輩が運転する車が俺の家の前に着く。

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