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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
6章 災いは突然に
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6-6-5 俺は綾瀬先輩にも欲しいものを聞かれる

そして学校の校門をくぐり駐輪場へと向かう。

講堂の裏にある駐輪場が見えるところまできたところでその近くに人影があるのが見えた。

その人影は俺がバイクを止めた瞬間近づいてくる。



「久しぶりね」



俺に近づいてきたその人影の正体は綾瀬先輩だった。

俺は綾瀬先輩に挨拶をしてここにいた理由を訊く。



「おはようございます綾瀬先輩。

今日はどうしてここに来たのですか?」

「今日健一郎くんの誕生日でしょう?

贈り物に何が欲しいのかを訊きに来たのよ」



俺は綾瀬先輩のその言葉に何の事かと一瞬思った。

だが俺は前に綾瀬先輩に誕生日が今日だと教えたのを思い出す。



「すみません、何にも思いつかないです」

「健一郎くん、望むなら何でも手に入れてくるわよ」



綾瀬先輩に正直に今の気持ちを伝えると綾瀬先輩はそんなことを言う。

何でも・・・・・・・・いやなんでもない。



「別に今でなくてもいいわ。

放課後までに教えてちょうだい。

もうすぐホームルームが始まるから早く行きなさい。

それじゃまたお昼休みにね」



そう言って綾瀬先輩は去っていく。

直後に予鈴が鳴ったので俺は急いで教室へと入る。



+++++++




時間が過ぎて昼休み。

購買にでもと思ったそのときすでに入り口にいた綾瀬先輩に呼び止められる。



「健一郎くん」

「綾瀬先輩ですか。どうしたんですか?」

「もうお昼の時間でしょう?一緒に食べましょう」

「いいですよ」



綾瀬先輩の誘いに乗り俺は食堂へと行く。



「たまにはこういったところでお昼もいいわよね」



綾瀬先輩がそう言って少しづつ定食を食べていく。

俺はそれを見ながらカレーを食べる。

カレーはいいぞ。



「そういえば健一郎くんに訊きたいことがあるのだけれどいいかしら」

「はい、いいですよ」

「最近栗栖さんと何かあった?」



綾瀬先輩からの質問に俺は思わずぎくりとする。

どうしてそんな質問をと思った矢先に綾瀬先輩は質問の理由を言う。



「朝に栗栖さんを見かけたのだけど抜け殻みたいになっていてね。

あれほどに強気だった彼女があそこまでになったのは確実に健一郎くんと何かあったのだろうって思ったの」

「・・・・・・・・・・まぁいろいろありました」

「"いろいろ"のところを教えてほしいのだけれど」



綾瀬先輩が催促するようにこちらを見つめる。

俺はその目に耐えかねて綾瀬先輩にわかりましたと言う。



「今日の放課後、2人きりのときにお話しします」

「そう、わかったわ。

で、欲しいプレゼントは決まったかしら?」

「決まりました。

一緒に肉を満腹になるまで食べたいです」



俺が言った欲しいものに綾瀬先輩が驚いた顔をする。



「意外ね。てっきりバイクに関係するものが欲しいと言うと思っていたのだけれど」

「それは今あるもので十分事足りてますから。

で、いろいろ考えた結果これだって直感で」

「直感、というのもまた健一郎くんにしては珍しいわね」



綾瀬先輩がまた驚いた顔をする。



「たまにはそんなこともありますよ」

「・・・・・・・そうなのね。

わかったわ。お店は手配するわね。

さすがにそれは今日の今日では用意するのは難しいから土日あたりにしましょう」

「わかりました。楽しみにしています」

「期待して頂戴。それでは早く食べてしまいましょう」



2人で約束をして互いに昼食を食べるスピードを早める。

長居は迷惑だからな。


昼食を食べ終わり食堂を出て綾瀬先輩とほとんど人がいない3年生の教室で綾瀬先輩と話をして過ごした。

なんでここまで人がいないのかと思ったが3年は1月からは学校に来るかどうかは自由になると聞いてなるほどと納得した。



「それじゃ、放課後に」

「はい、それでは」



俺は予鈴が鳴ってすぐ綾瀬先輩に挨拶をして教室を出て自分の教室へと向かう。

残りの半日の授業も何事もなく受け終わり放課後になる。

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確認次第修正を行います。


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