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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
6章 災いは突然に
177/214

6-6-2 ついに公判の日が来、俺は姉や証人とともに裁判所へと赴く

2月下旬。

公判当日。



「それじゃ、行こうか」

「はい」

「あら、二人とももう行くの?」

「はい、先に着いて準備しておこうと思って」



俺と姉が出掛けてようとしたとき両親が出てくる。

俺がもう出る理由を言うと母がそう、と一言言う。



「気を付けてな」

「はい、行ってきます」

「待って健くん。行ってきますの前に」



俺が出発の挨拶をして父が応え、玄関の戸を開けようとしたその瞬間姉が両親の前で俺にキスをする。



「あらあら」

「・・・・・・・・・・・・・・」



母はうれしそうに俺と姉がキスしているのを見、父は真顔で何も言わない。



「行ってきます、お父さん、お母さん」

「あ、ああ。行ってこい」



姉が出発の挨拶をすると父が戸惑いながらも返す。

車に乗り込み出発する前に再度持っていくものがある確認する。



「全部あります」

「わかった。それじゃ行くよ」

「はい。ところで」



俺は姉に出発する前に先程の玄関でのことについて訊いてみる。



「姉さん、なんでわざわざ両親の前でキスしたんですか?」

「だってわたしたちがラブラブなところを見せないと」

「何のためにそんなことをする必要が」



俺は姉に必要性を聞くが姉は教えなーいと言ってお茶を濁し車を発進させる。

俺と姉は道中証人となる人物を拾いつつ裁判所へと向かう。

裁判所に到着し姉と一緒に荷物を裁判所内に持ち込みその時を待つ。



「これより第×××××号法廷を始める」



黒一色の服を着た裁判官数名が入廷し裁判長となる人が開廷の宣言をする。

その瞬間被告側である俺に対して犯罪行為をしてきたヤツらの親共が堰を切ったように俺に対して中身も根拠もない批判をしてくる。



「あることないことを言って不当に金をむしり取ろうと」

「証拠もないのに賠償金を請求しようとしてる」



等々まぁ言いたいことをひたすら言うわ言うわ。

おまけに明らかに捏造でしかない証拠まで出してくる始末だ。

なので俺は一つ一つそれらを論破していく。



「まず犯罪のでっち上げだろということについてですが」



俺はまずボロボロにされた回収できた制服や体操服・教科書等を見せて被告側に淡々と説明する。



「その証拠もでっちあげでしょ?」



俺は何でもかんでもでっちあげと決めつける被告側にイラッと来つつも本物である証拠を見せる。

その証拠は隠しカメラで撮った器物損壊の瞬間の映像だ。



「な、こんなの盗撮でしょ!許可なんて取ってないから無効よ!」



はい来たその言葉待ってました。

そう思い俺と姉が連れてきた証人にその点について証言してもらう。



「私が許可しました」



その承認は俺の高校の校長だ。

実はカメラを設置するときにそういえば前に父が校長と話をしてるのを思い出した。

それで正直何の期待もしていなかったが父に校長とコンタクトが取れないかと聞いたらあっさりとコンタクトできた。

そして事情を話すと校長はあっさりと俺の申し出を了承してくれた。

俺はあまりの呆気なさに校長室を出た後少しの間呆けたものだ。



「設置場所と設置目的を全て紙に書いて出してもらい内容を精査したうえで私は設置を許可しました。

もちろん女子更衣室等には仕掛けてないことはクラス担任の教員に都度確認してもらっており、証拠もあります」



校長がそのときの議事録的なものや盗撮してないということを示す写真を見せていく。



「で、でも」

「あと、これを見ていただけますか」



俺は数枚の紙を取り出す。

それは制服や教科書等についていた指紋が誰のものであるのかを示した紙だ。



「これは指紋の鑑定を行っている機関にてこれらに付着していた指紋が誰のものであるかを鑑定していただいた結果を示した紙です。

ここには今回私の所有物を損傷した全員の名前が載っています。

そしてこの紙に載っている人物は私以外全員今回の事件で逮捕された人間のものでした」



俺はその後も声紋の鑑定結果や映像や写真に加工がないことを証明する書類等を全て提示した。

また、他の証言者にそれらの資料について補足的な説明もしてもらった。

ついでに恫喝されたことと被告側が俺が請求した額を払う意思が全くないことを証明する証拠もそのとき出した。


そして最後に俺はこれらの証拠をもとに損害額・慰謝料・犯人同定にかかった費用及び訴訟費用併せて1億円を被告に対し払えという旨の訴訟を起こしたことを主張した。

すると被告側の人間は今までの威勢はどこへ行ったのやら、一転して黙り込んだ。



「被告側は他に主張することはありませんか?」



裁判官が訊くが被告側の人間は黙ったままだ。



「ではこれにて第×××××号法廷は閉廷とする」



裁判長から閉廷の通知がなされ裁判官全員が退廷する。



「それでは私達も帰りましょうか」

「そうだね」

「そうだな」



今回の法廷で証言してくれた方達が俺の提案に賛成する。



「すみませんが資料を収めたりといった作業があるので先に行っていただいて、入り口でお待ちいただけますか?」

「わかりました」



俺は理由を言ってまず先に証言者の方達に退廷して入り口待っててもらい、姉と俺で資料をカバンに詰めたりして退廷の準備を完了させ退廷する。



「結局1時間ちょっとで終わりましたね」

「うん。でもわたしがあの場であんまり健くんの役に立てなかったのは残念だったな」

「それは仕方ありません」



俺と姉は話をしながら車へと戻り車に資料を詰め込む。

その後に証言者の方達のところへ行き車へと案内する。



「お待たせしてすみません。どうぞお乗りください」



俺は証人の方々を車へと案内し全員乗り終わったところで車を発進させる。

そして証人の方が車が指定した場所で止まり降りる度に俺は深くお礼をしていく。

そして全員の証人の方にお礼をして家への帰路に着く。



「それにしても、指紋や映像解析の専門家の人を説明のために呼ぶなんて。

一体どうやって呼んだの?」

「教えません」

「むぅ、健くんのいじわる」



姉の質問に朝の質問の意趣返しみたいに返したら姉がむくれる。

俺はそれを見てかわいいと思ってしまう。

ちなみにその人を呼べたのは昔同様の訴訟を起こしたときのつてだ。


姉と訴訟について話しながら家を目指してスマホが震える。

スマホを取り出し発信相手を確認すると栗栖だった。



「すみません、少し電話してもいいですか?」

「いいよ」



姉の了承をもらい電話に出る。



「もしもし」

「もしもし伊良湖?今大丈夫?」

「ああ」

「伊良湖さ、今週の土曜日って時間ある?」



俺は栗栖にそんなことを聞かれる。

俺は特に予定が入ってなかったのでないと答えると栗栖が安堵した声で俺にデートの誘いをしてくる。



「よかったー。じゃあさ、土曜さ、アタシとデートしようよ。

最近全然してないじゃん?だからさ、ね?」

「・・・・・・・・・ああ。行こう」



俺は少し考えて栗栖の提案に乗る。



「ホント?

じゃ土曜9時に駅前ね」

「わかった」

「それじゃ、楽しみにしてるから」

「ああ、じゃあ」

「うん、それじゃ」



俺は栗栖との電話を終えた後姉に言う。



「姉さん。俺、土曜に一つ落とし前をつけてきます」

「え、落とし前?健くん一体何したの?」

「・・・・・・・・・・あの時はっきりと言わなかったことに対して落とし前をつけるんです」



俺のその一言で姉は何のことか悟ったらしく明らかに落ち込んでる声で俺にそっか、言う。



その後俺と姉は一言も話さないまま家に帰宅し資料を下ろして俺の部屋に全てしまった。

そのとき見た姉の顔はとても悲しそうだった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 栗栖に対する落とし前とは? [一言] 姉を悲しませるような展開にはならんでほしいな。最後まで寄り添っていたのは義姉なんだから。その義姉が幸せになら展開を!!
2020/05/10 10:37 退会済み
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