表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
6章 災いは突然に
175/214

6-5-8 俺はやっとのことで退院する



11月下旬。



「やっと退院だね」

「はい、本当に長かったです」



あれからまた3週間たち入院してからおよそ1か月というところでやっと退院することができた。

その間も情報がわからなかった加害者がいたので情報を調べつつを五月雨式に書類を出していた。



「荷物は全部わたしが持つから」

「そういうわけには」

「いいから。健くん、わたしのことをもっと頼って」

「わかりました。お願いします」

「うん」



姉が入院の際に持ってきていた荷物を一つ一つ部屋から持っていく。

そしてこれで最後と言うところで一緒に姉と忘れ物がないか確認する。



「忘れ物はない?」

「そうですね、なさそうです」



俺は棚や引き出しの中を一つ一つ確認した後姉に言う。



「よし。それじゃ、支払いに行こうか」



俺は姉と一緒に病院の会計へ向かう。

そして会計で朝に渡された入院費支払いの伝票を渡して待合の椅子に座る。



「伊良湖さん、伊良湖さんどうぞ」



名前を呼ばれ姉と一緒に会計へと向かう。



「お会計が40万です」



あーすさまじい金額が。

しょうがない。アレをだすか。

そう思い健康保険限度額適用認定証を出す。



「これお願いします」

「はい、承知しました。

健康保険限度額適用認定証を適用しましてお会計が25万円です」



個室使った分は制度の適用外だからここまでしか下がらないのはしょうがない。

俺は姉に事前に頼んでおいたので



「姉さん、すみませんが・・・・・・」

「大丈夫。これでお願いします」



姉が財布から25万円が出してトレーに置く。



「1,2,3・・・・・・・25万円頂戴します」



会計の人が請求額ちょうどの金額が出されたことを確認して会計処理を続ける。



「こちら領収書となります」

「ありがとうございました」



領収書を姉が受け取り会計が終わる。



「行こうか」

「はい」



俺は姉と手を指を絡ませるようにつないで車へと向かう。

車まで着いて俺は車の助手席に乗り姉が荷物を積み終えて運転席へと乗り込む。


姉が車のエンジンをかけて病院の駐車場を出て家へと目ざす。

1時間少しして家に着き荷物を車から降ろし家の中に入れていく。



「これで最後だね」

「そうですね。これで終わりです」



最後の荷物を下ろし終わり玄関に入る。

姉が荷物に玄関を置いたと思ったら俺の肩を掴みゆっくり俺の体を壁に押し付ける。

そして姉が自分の唇を俺の唇に押し付ける。



「んんん!」



姉が俺の唇を貪る。

数分の間姉は俺の唇の感触を味わって唇を離す。



「おかえり、健くん」

「たただいま」



姉からただいまと言われ返す。

その後姉がぎゅっと俺の体を抱きしめてくる。



「生きて帰って、来てくれたね」



姉が抱きしめながらぽつり言う。



「前に言ったと思いますが俺は天寿を全うする以外で死にませんよ」

「でも、わたしあの時本当に健くんがいなくなっちゃうかもって思ったんだよ」

「・・・・・・心配かけて申し訳ありません」

「いいよもう」



俺が姉が言葉を言い終わった後抱きしめ返すと姉は少し抱きしめる力を強める。

お互いに何も言わず抱きしめるのを終えた後姉が俺の父と母に両親への帰宅の再撮をするよう促す。



「お父さんとお母さんにただいまって言わないと。

荷物はわたしが片付けておくから」

「はい。言ってきます」



俺は玄関を上がり、とりあえずリビングへと言ってみる。

すると父も母もそこにいたので挨拶する。



「ただいま、帰りました」

「おお、退院おめでとう!」

「おめでとう!」



父と母から退院に対しての祝福の言葉をもらう。

俺はそれにありがとうございますと返す。



「それはそうと、高額療養費の紙、いつ書く?」

「今日中には」

「そうか、わかった」

「それでは私は部屋に戻ります」

「はい。今日はゆっくり休みなさい」

「そうします」



父と母に一言言って自分の部屋に戻る。

高額療養費の書類を書いて父に出した後は部屋の中でベッドに転がってマンガや小説を読んで過ごした。



+++++++++++++++++++++++++



ドサッ!



夜。

夕食も食べ終わり歯磨き等も終わったところで部屋に戻ろうと廊下を歩いていた。

その途中姉と廊下ですれ違った途端姉にいきなり手を掴まれ部屋に連れこまれベッドに押し倒される。



「姉さん、一体何を」

「入院中、ずっとスキンシップできなかったでしょ?

もうスキンシップしたくてしたくてたまらなかったの。

だから健くん、今夜はいっぱいわたしとベッドの中でスキンシップしよ?」



姉が言い終えた直後俺にディープキスをしてくる。

俺は姉からのディープキスに


ディープキスが終わり姉が俺にベッドの中に入ってと言うので入る。

すると姉は俺の右隣にくるようにベッドに入る。



「健くん。ぎゅってしよ?」



姉が体を俺のほうに向けてハグの誘いをしてくる。

俺は黙ってうなづき姉とベッドの中で対面するように体を動かした後姉の背中にゆっくり手を回して姉の体を抱きしめる。

するとそれに答えるように姉も俺の背中に手を回しぎゅっと腕に力をこめて抱きしめてくる。



「・・・・・・・・」



互いに何も言うことなく抱きしめ続ける。

すると姉が俺の頬に自分の頬を当ててくる。



「すりすり」



姉が優しく頬ずりしながら右腕を俺の頭まで持ってくる。

そして俺の頭をゆっくりなではじめる。



「よしよし」



姉に頬ずりされながら頭をなでられすごく気持ちよくなる。

俺も左腕を動かして姉の後頭部を優しくなでる。


お互いになで終えて顔が目の前にある状態で俺は自分から姉にキスをする。



「ん」



姉は俺からのキスを一切嫌がることなく受け入れる。

俺と姉はそのまま唇でのキスを抱きしめ合いながらする。

キスし終わってすぐどちらともなくハグもやめる。



「健くんとのスキンシップで心が満たされた」

「そうですか。それならよかったです」



姉から言われた言葉に俺はうれしい気持ちになって答える。



「もういい時間だし、一緒に寝ようか。

あ、そうだ。今週一杯健くんは学校を休むでしょ?

だからその間、ずっとわたしのベッドで一緒に寝よう?」

「はい、是非」

「うれしい。絶対だよ?

それじゃ、お休みなさい」

「はい、お休みなさい」



俺は姉からのその提案にすぐに了承し、姉のベッドの中でお休みの挨拶をした後お互いに眠りについた。

入院って、いろいろとお金がすごいかかってしまうんですよね。

ちなみにこの話で出た入院費はわたしが昔ある病気で入院した時に実際に請求された金額に近い金額だったりします。





誤字・脱字報告はお気軽にしてください。

確認次第修正を行います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新待ってました!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ