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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
6章 災いは突然に
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6-5-5 俺のスマホに久しぶりに電話がかかってくる

「アイツらは自宅謹慎中か・・・・・・・・まぁどうせ停学や退学にはならないのだろうが」



俺は綾瀬先輩から聞いた情報では俺を暴行した奴らはその処分を受けて学校には来ていないらしい。


だが俺は知っている。

そういうやつらは100%自宅謹慎中反省したフリを延々と続けてそれ以上の処分を免れるんだ。


そして更に重い処分を課そうものなら教育の名のもとに未来ある学生をとか意味不明なことを言って課そうとしない。

罪には必ず罰が下る。

社会の基本中の基本を教えるのが教育のはずなのに現実はそうじゃない。


だが俺にそんな甘っちょろい言い訳は通用しない。

どんなことがあろうと必ずヤツらに俺に対する罪を償わせる。

綾瀬先輩から手に入れた情報の信憑性は確認しなければならないがこれが事実ならほぼ確実にアイツらに罰を与えられる。



「一応校内で暴行事件が起こったということで全校集会的なのはあったらしいけど結局それだけのようだな。

ま、学校側が何かしてくれるなんて無駄な期待なんてしてないからあっそうという感想しか出ないが」



俺は綾瀬先輩から貰った資料を見ながら引き続き資料を作っていく。

結局日がな一日資料作りでまた時間が過ぎていった。



+++++++++



次の日。


「ごめんね健くん。今日は朝から夕方までみっちり講義がつまってるの。

でも終わったらすぐ帰ってくるから、待っててね」



姉がそう言って近づき上半身を起こした状態の俺の顔を自分の胸に寄せてぎゅっと押し付ける。

顔全体に姉の胸のやわらかい感触が伝わってくる。



「姉さん、俺の顔を胸に押し付ける必要は何ですか?」

「ん?そうしたい気分なの」



姉がそう言ってしばらく俺の顔を胸に埋めさせた後行ってくるねと言って病室を出ていく。


姉が出ていき今日は何するか考える。

最近資料作成ばかりしていたので気分転換に今日は違うことをしようと思っている。


今日は・・・・・・・・勉強するか。

といっても今はどこまで授業が進んでるかわからないからやるとしてそれが予習なのか復習なのかわからないが。

どちらにしろ俺は学生だし、本分は勉強することだしそんなことは些末なことか。


俺は教科書を引き出しから取り出し勉強を始める。

途中休憩をはさみながら勉強を進め昼の食事の時間になった時机の上に置いていたスマホが振動する。

画面を見ると栗栖からだった。



「もしもし」

「もしもし、あの・・・・・・・伊良湖?」

「ああ。そうだが」



スマホの画面を操作し栗栖からの電話に応答すると栗栖の声が聞こえてくる。

そういえば栗栖の声、電話越しだが久々に聞いたな。

そう思っていると栗栖はよそよそしい感じで話し始める。



「よかった。

伊良湖、今入院してるんだって?」

「ああ」

「どこの病院か、教えてくれない?」



栗栖に入院してる病院を聞かれた俺は入院してる病院の名前を伝える。

すると栗栖はわかったと言ってわずかに間をおいて更に俺に質問してくる。



「夕方、アタシがお見舞いに行っても大丈夫?」

「ああ。問題ない」

「そっか、なら今日そっちに行ってもいい?」

「いいぞ」



俺が答えると栗栖はわかったと言っておよその行く時間を言ってくる。

俺が大丈夫だと伝えると栗栖はありがとうと言ってそそくさと電話を切る。

俺は栗栖のその言動に違和感を覚えながらも食事を済ませて再び勉強をする。


夕方に差し掛かり栗栖が来ると伝えていた時刻まであと少しと言うところで病室のドアがノックされる。



「!はい、どうぞ」



俺が入室を許可するとドアを開けて人が入ってくる。



「久しぶり、伊良湖」



俺の病室に入ってきたのは昼にお見舞いに行くという電話をかけた栗栖だった。

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