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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
6章 災いは突然に
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6-5-2 俺はどうやらまた入院する羽目になったようだ

ふと目を開けると向こうにはカーテンレールが取り付けられた天井が見える。

そして俺の背中にはベッドのマットらしき感触が伝わる。

俺の布団や姉のベッドの感触ではない。



周囲はすでに暗い。

そして左腕に何かが刺さってる感覚がある。

見てみると点滴の針が刺さっている。

針についた管の行き先をたどれば当然に近くに点滴のパックが吊られている。


ということは、今俺がいるところは病院か?

で、俺はそのベッドにいるってことか。


ん?

そういえばさっきから少し体に、もっと具体的には胸のほうに、重みを感じる。

よくよく目を凝らして見ると俺の上に覆いかぶさるように人が1人眠っている。

茶色の長い髪、もしかして姉さん?



「ずっと俺の病室で俺が目覚めるのを姉さんは待ってたということか?」



状況的に恐らくそうなのだろう。

って・・・・・・・今何日の何時だ?

時計が、そう思い見渡すも周りにはないようだ。

スマホを使おうにも左腕には点滴の針が刺さってるし右腕は使えるがそもそもどこにあるのかもわからない。


時間的には深夜の可能性が高いがどうなのだろう。

等々俺はしばし思考を巡らせたが結局周りが暗いということは皆寝てる時間だろうから寝ようという短絡的な結論に至る。

そして俺は目覚めてしまってあまり眠気がない中無理やり目をつむり寝た。



+++++++++++++++++



突然に周囲が明るくなり瞼を通して目に入る光で脳が覚醒し俺は目を覚ます。

目を開けるとカーテンを開けて姉が入ってくる様子が目に入る。

姉がカーテンを閉めてすぐ俺と目と目が合った瞬間抱き着いてくる。



「健くん!」

「ね、姉さん?」

「良かった。健くんが目を覚ましたぁ・・・・・・・・」



んん?いったい何が?

俺が疑問符を浮かべるなか姉は少し抱きしめてすぐに離れる。



「健くん、ここに来てから2日間意識を失ってたんだよ」



姉がスマホの画面を見せながら言う。

スマホの画面に表示された日付を見ると本当にあれから2日後の日付だった。



「私、また意識不明になったんですか・・・・・・・。

私が意識を失ってる間何があったんですか?」

「今からそれを話すね。実は」



俺に今までの顛末と今の俺の状態を説明し始める。


姉曰くは俺はあの日殴られて意識を失った後綾瀬先輩が救急車を呼んで運ばれたらしい。

で、俺は市内の総合病院に運ばれてすぐ検査を受けたそうだ。


結果としては内部で大量出血を起こしていて命にかかわる危険があったため止血のために手術をしたとのこと。

輸血も必要と判断されたほどの出血だったらしい。

で、無事手術によって出血は止まっていて今はとにかくベッドで安静にしてないといけないとのことだった。



「そんなにひどかったんですね」

「そうだよ。手術しようにも健くんの血液型とRhの組み合わせがすごく珍しくてどうしようってお医者さんが慌てたんだよ」



姉が輸血の際に苦労したことを話す。

俺の血液型はAB型のRh-だ。

この組み合わせの血液を持つ人間は非常に少ない。

それゆえその血液を持つ人間を見つけること自体が難しいのは確かだ。

だがそこで俺の中で一つの疑問が生じた。


輸血がすぐにでも必要な状況。しかも俺の血液は珍しい組み合わせの血液。

なのに姉の話では手術までにはなんとか血液を調達できたらしい。

なぜすぐに調達できたのかわからず姉に訊いてみる。



「にしてはすぐに血液が見つかったようですけど」

「うん。だってその組み合わせの血液を持った人間がすぐ目の前にいたから」

「へ?ま、まさか」

「そう、わたしの血液がAB型のRh-なの。

しかも白血球の型も偶然に一緒だった。

だから輸血ができたんだよ」



姉が血液を調達できた理由をそう説明する。

そ、そんな偶然があるのか。

俺はあまりにも確率の低い偶然に驚きを隠せない。



「まさか姉さんと血液が同じだなんて。

姉さんがいなかったらどうなってたか」

「そうだね。

もしかすると出血のショックで健くんが死んじゃってたかもしれなかった。

でもわたしの血液が偶然輸血できる血液だったおかげで健くんを助けることができた。

本当によかった」



姉が再びベッドのほうに体を倒し俺の体を掛布団越しで抱きしめながら言う。

確かにそうだ。

姉の言う通り姉の血液がなかったら俺は助からなかったかもしれない。

姉に感謝してもしきれないなと俺は思った。


恩返ししないと、そう思ったときふと俺は病院でこんなに声出してしゃべって大丈夫なのかと気になる。

だがそういえば誰も俺達のしゃべる声に何も言ってこないことに気づく。

念のため姉に大声出してしゃべって大丈夫か尋ねる。



「姉さん、私達先程から結構大声でしゃべってますけど大丈夫なんですか?」

「大丈夫。だってここ、個室だから」



ああ、やっぱりそうなのか。なるほど。

俺は姉の回答で疑問が腑に落ちる。


姉が俺の質問に答え終わったその時ドアがノックされる。



「すみません、今大丈夫でしょうか?」

「はい、どうぞ」



外から聞こえる看護師らしき声に姉が返事をする。

姉の返事を聞いて外にいた人間が中へと入ってくる。


そしてその人間がカーテンを開け俺の様子を見た瞬間安堵の表情を浮かべる。



「伊良湖さん、意識戻られたのですね」

「はい」

「よかったです。今体調はどうですか?気分がすぐれなかったりしませんか?」

「今は特にないです」



俺は看護師からの質問に淡々と答えていく。

一通り看護師からの質問に答え終え体温を測ると看護師が一礼をして部屋を出ていく。



「これから退院するまでわたしができる限りサポートするからね」



姉が俺の頬をなでながら言う。

こうして人生2度目の入院生活が始まった。


そういえば俺はいつ退院できるのだろうか。

まあ後で医者が来た時に聞けばいいか。

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