表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
6章 災いは突然に
162/214

6-4-5 私は彼のバイクを破壊する人物を目撃する

10月の終わり。

私は久しぶりに彼をデートに誘うために駐輪場に向かっていた。


生徒会長でなくなり体育祭も終わった。

元々進学希望だったので受験勉強を今までより量を増やしていたのだけど最近窒息した気分になっていた。

なので受験勉強のせいで最近会えていない彼とデートでイチャイチャしたいと思ったのだ。


ホームルームが早めに終わり彼を待伏せしようと駐輪場に行った。

するとすでに彼以外の誰かがいた。

しかも彼のバイクを取り囲むように複数の男子がいた。



「よし、ヘッドライトもやっちまおうぜ」



その声が聞こえ私は彼らが彼のバイクを破壊しているところだろわかりすぐにスマホを取り出した。

そして急いでシャッターを押したところでその音で彼らに気づかれる。



「誰だ・・・・・・・せ、生徒会長」

「元、よ。で、あなたたち何をしていたのかしら?」



私は彼らに問いかける。

すると彼らは悪びれることなく自分たちがしていたことを白状する。



「罰を与えていたんですよ。

存在自体が罪の人間に制裁を下すために」

「それを決めるのは司法の仕事よ。

公民の授業で習ったでしょう」

「私たちは理系なので公民の授業はありませんよ。

私たちはヤツらにさばけない罪を裁くと言う使命があるのです」



彼らのその言葉に怒りを通り越して呆れた。

こういう人間は自分のしていることが犯罪でもそれをどんなに言っても正当化するのよね。

彼らには本当の社会的制裁ってものを与えたとしても無駄だろう。

けれど犯罪を見てしまった以上は見逃すわけにはいかない。



「なら、警察に言うしかないわね」

「ほほう、我々の邪魔をすると」

「あなたたちのやっていることは犯罪だもの。あたりまえでしょう」

「我々の邪魔をするのなら仕方がない。なら死んでもらいましょう」



彼らは私を捕まえようとダッシュを始める。

私は彼らに捕まらないために全力で走り始める。


彼らがしつこく追いかけてくるが私は階段や物陰を利用して何とか振り切る。



「どこへ行ったのでしょうねぇ、生徒会長は。

全く、君はあっちを、君はあっちを探して。

あなたは私と一緒に探しましょう」


彼らが人間を分散させて私を探し始める。

私は彼らに見つからないようにしながらパソコン室兼パソコン部の部室へと向かう。



「少しいいかしら?」

「元生徒会長?どうかされたのですか?」

「パソコン1台借りてもいいかしら?」

「え?ああはい。どうぞ」



私は部長に一言断って共通パソコンの電源を入れる。

そしてスマホとパソコンをつないで写真のデータを取り出す。

メールを起動してそれをお父様のメールアドレスへ送る。



「ありがとう。お邪魔したわね。

またの機会にお礼をさせてね」

「いえいえお安い御用です。

また機会があればどうぞ使ってください」

「ええ。失礼するわ」



私はパソコン室から出て周囲を警戒しながら女子トイレに向かう。

そして私は迎えの担当の人に電話をかけてすぐに来てもらうように言う。

十分くらいで校門に来たとの電話が来てまた周囲に気を付けながら校門へと出る。

その道すがら駐輪場が見える場所があったので見てみたけどすでに彼のバイクはなかった。



「お待ちしておりました」

「ありがとう。すぐに出してちょうだい」

「かしこまりました」



私が車に乗った後すぐに迎えの人が車を発進させる。

これで大丈夫だと安心した私はすぐにお父様に電話をかける。



「もしもしお父様」

「おお桔梗。もしかしてメールの件か?」

「ええ。彼のバイクに損害を与えた写真に写ってる人間の名前と住所を特定してほしいの。

出来れば彼らの両親の会社や地位も」

「わかった。すぐに調べさせよう」

「あといざというときの人間も付けてほしいです」

「わかった。すぐ手配する」



お父様に連絡終わり私は安堵する。

そして私は彼に大丈夫かどうか電話をかけようとするが電話に出ない。



「・・・・・・・・・・夜にでもかけたほうがいいかもね」



そう思い私はスマホをしまい家へ帰る道を車窓から見ていた。

誤字・脱字報告はお気軽にしてください。

確認次第修正を行います。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ