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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
5章 文化祭と夏祭りと海水浴と
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5-5-11  俺は2人に部屋で押し倒される

「伊良湖、アンタこの部屋に泊まってんの?」

「ああ」

「マジで隣じゃん」



栗栖が俺の顔を見るなり俺に近づいてそんなことを聞いてくるので答える。

すると栗栖が前述の反応をしたのだ。



「栗栖は俺と姉さんが隣の部屋って知ってたんじゃないのか?」



俺が栗栖に問いかけるとううん、と言う。

答えたときの表情からして本当に知らなかったようだ。



「ところで伊良湖は何をしようと思って部屋を出たの?」

「いや、ちょっと飲み物でも買おうかと」

「そうなんだ。じゃあさ、一緒に買いに行こうよ」

「ああ、いいよ」



俺は栗栖一緒に外にある自販機まで飲み物を買いに行く。

俺はコーラを、栗栖は紅茶を買いその後すぐ旅館まで一緒に戻る。

そして栗栖が泊ってる部屋の前まで来たので別れようとしたら栗栖に止められる。



「待って」

「?どうした」

「ちょっとさ、アタシたちが泊ってる部屋に寄ってかない?」



アタシたち、ってことはやはり綾瀬先輩が隣の部屋に栗栖と一緒に泊まってるのか。

ということは綾瀬先輩は俺と姉が泊る旅館と部屋を事前に調べたな?

で、あえてそれを栗栖には知らせなかったということだな?



「いや、今日は遠慮しとくよ」

「えーいいじゃんか~ほら、行こ?」



栗栖が俺の腕を引っ張って部屋へと連れ込む。

部屋に入れられるとそこには正座した綾瀬先輩がいた。



「あら健一郎くん。どうしたの?」

「栗栖に連れてこられました」

「そうなの」



綾瀬先輩は淡々と俺の答えに返す。

俺は部屋の中に入り戸を閉めて立ったまま綾瀬先輩にさっきから思っていたことを質問してみる。



「綾瀬先輩、栗栖に今日泊まる部屋が隣だって教えてなかったんですか?」

「ええ。だって私も知らなかったもの」



綾瀬先輩の俺の質問に答えるときの声やそぶりは知ってて知らないとしらばっくれているというのが明らかな感じだ。

だが俺はあえてそれ以上追及はしない。



「そうですか。で、俺がこの島に行ってるってのはもしかして栗栖から聞いたんですか?」

「ええ」「とすると栗栖とここに来たのはどうしてですか?」

「きれいなお姉さんと二人きり、密室、数日間のお泊り。何も起きないはずがないじゃない。

私の好きな人がこのまま寝取られるのを指をくわえて見ているわけにはいかなかったからよ」



綾瀬先輩が話したその説明を聞き俺はどこかス、いやこれ以上は言わないでおこう。

俺は最後になぜ栗栖と一緒に来たのか訊いてみる。



「追いかけてきた理由はわかりました。栗栖と一緒に来たのはどうしてですか?」

「彼女とと私の思惑が一致したからよ」



綾瀬先輩のその回答にまさか、と思い俺は綾瀬先輩への質問をやめ栗栖に俺は質問をする。



「栗栖、まさかお前も綾瀬先輩みたいなことを考えたのか?」

「え?ああ、うん・・・・・・・・・・だってお姉さんに伊良湖を取られたくなかったから」



栗栖よ、お前もか。

俺は2人の答えを聞いてそこまでするのか、と正直思った。

まぁもう今更言ってもしょうがないので俺はこれ以上は経緯について聞かないことにした。



「で、綾瀬先輩、そういえば1日この島にいるときにデートしたいって言ってましたがいつしたいですか?」

「明日よ」

「え、ちょ!アタシは?」

「ここまで連れて行ってあげたでしょ?だから私が先でもいいわよね?」



綾瀬先輩のその牽制にうぐ、と言って黙り込む。



「わ、わかった。明日は生徒会長が独り占めでいいよ。

明後日はアタシが伊良湖を独占するから」



栗栖と綾瀬先輩が俺とデートしたい日を言った。

しかし、待てよ。そういや姉は何日この旅館に泊まる予定だったんだ?

デートするのはいいがそれを確認しないと帰りの準備の段取りも立てられないからわかったと言えない。

そう思って部屋を出ようとして出口の方向を向いたその瞬間栗栖が俺の前に立ちはだかる。



「待った。まだ戻っちゃダメ」

「なぜ」

「だってさ、アタシたちは伊良湖とお姉さんがこの島への旅行中に深い関係になったら困るから来たんだよ?

だから伊良湖、ここで今からアタシたちとイイコト・・・・・・しよ?」



そう言って栗栖は前から俺の腰に抱き着いてくる。

すると綾瀬先輩も俺の後ろから抱き着いて2人しておしくらまんじゅうみたいに俺に体を密着させてくる。



「伊良湖、こっち」

「健一郎くん、こっちよ」



俺は2人に押されながら少しずつ部屋にすでに敷いてあった2人分の布団のところまで誘導される。



「「さ、こっち」」



俺は布団の上に左肩が下になる形で両横を栗栖と綾瀬先輩に挟まれながら倒される。

そして左脚に栗栖、右脚に綾瀬先輩が乗り俺を逃がさないようにした状態で2人が言う。



「伊良湖、我慢できない。アタシと」

「私とこの部屋で」

「「イイコト、しよう」」



そう言って2人は同時に俺を襲う。

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