表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/24

4-7

 床の端まで行って下を覗いてみる。轟音と共に土煙がすぐそこまで迫っていた。

 振動も油断できないくらい激しくなってきていた。

 リータはエカを呼んだことを皆に伝えたけれど、最上階の崩壊までに間に合ってくれる確証がない事も伝えた。

 しかし、他に方法がないことを皆が理解していたので、黙って待っているしかなかった。

 みんな中央の円柱に寄りかかって座っていた。

「もっとエカと仲良くなっておけば良かったな」

 ティア姉が珍しく過去を反省している。

「わたしなんて、ほとんど話していないのです」

 シルヴィの声は沈んでいた。

「わたしなど戦ってしまったぞ」

 アイリも元気がない。

「俺なんて喧嘩を吹っ掛けてたみたいなものだぞ」

 ヤスカも落ち込んでいた。

 いつ崩れるか分らない恐怖は確実に皆の心を蝕んでいた。

「みなさん、諦めないでください。きっと間に合いますから」

 リータが言うと大きく床が揺れた。明らかに床が斜めになっているのが感覚で分る。

 もう持たない。

 皆がそう思ったであろう時だった。

「暗いな、おぬしら」

 全員の後ろ上からエカの声が聞こえてきた。

「わっちに用事なら明るく迎えんか」

 コウモリのような黒い翼を広げ、制御球の上にエカがいた。

 そして、なぜか裸だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ