第12話[ハナの過去]
もう後には引けない。
巨大なワニ、人食い虎、飢えた無数のライオン。
それら危険生物が生息する場所へ向かい、私は今まで修行してきた。
超蝶流を世界最強の流派にする為に、私は頑張ってきた。
親友を切り捨て、命懸けで努力し、そして私は…。
目が覚める。
ハナは自分が負けた事を知る。
それでも、それを認めたく無くて、ハナは立ち上がり、蛇乃に勝負を挑む。
「もういいんじゃないかしら、話しは全部、ゴキヤから聞いたわ。」
ハナは舌打ちをし、達也を睨む。
そんなハナに、蛇乃が同情の言葉を口にした。
「あんたの気持ち、分かるわ。私も達子が誰かに奪われたらって考えると、そいつを殺したくなるもの。」
別に同情何てされたくは無い。
だが、同情し自分の気持ちを理解してくれているのなら…。
そう思い、ハナは蛇乃に再戦を申し込む。
蛇乃はフフフと笑い、答える。
「嘘に決まってんでしょ、このメスゴリラ。」
蛇乃の暴言が止まらない。
「何が超蝶流よ。何が翔子さんよ。そんなの私が知るかボケ。第一、何が格闘技は自分の為にやるものよ。あんただって、恭子のお母さんの為に格闘技やってるじゃない。」
ハナは何も言い返せず黙り込む。
そんな時、廃ビルの扉が開いた。
「お母さん。」
恭子の言葉を聞いたハナはドアの前に立っている翔子を見つめた。
「あら、みんなどうしたの?」
フライパンを片手に現れた母に、こっちのセリフよと突っ込む恭子。
そんな中、ハナが翔子に謝った。
「娘さんを傷つけてしまい申し訳ありません。」
ハナの謝罪を聞いた蛇乃がため息を吐いた。
「あんた、本当は恭子の事、好きでしょ。」




