第11話[ナラクノハナ]
それを知り、私は悟った。
達子じゃ私を守れないと。
達子は弱いんだと。
私が達子を守ってあげなきゃと。
私は達子をイジメた奴に制裁を加え、私はこの日以降、猫を被る事にした。
達子以外の人間に笑顔を振り撒き、優しく接してあげる。
クラスの人気を得る事で達子を守ってあげる。
今までそうやって頑張ってきたのに…。
それなのに…。
私はいつから達子を守るのを止めたんだ。
こうして達子が傷つき悲しんでいるというのに私は…。
「いい加減にしなさいよ。」
自分を含め、ハナに言う。
蛇乃はハナを睨みながら近づいて行く。
そんな蛇乃を達子が抱きしめ止める。
もう誰も傷ついて欲しく無い。
その思いから達子は蛇乃を必死で止めた。
「達子、もう大丈夫よ。」
蛇乃の言葉に達子は顔をあげる。
「あのゴキヤを倒せなかったのよ。私が負ける筈ないわ。」
そう言うと蛇乃は達子を引き離した。
「恭子と一緒に見ときなさい。私のキュートで可憐な姿を、絶対に惚れ直させてやるんだから。」
息巻く蛇乃に対し、ハナは蛇乃を鼻で笑った。
今の蛇乃に興味は無い。
サクッと終わらせて達也に本気を出さす。
そう考え、蛇乃の顔面めがけ全力でハイキックをする。
この蹴りは囮で、ハナの脳内では次の一手が既にイメージされていた。
全力でハイキックをし、その反動を利用して次の攻撃に移る。
そうイメージされていたのだが、蛇乃は避ける事もせず、ハナのハイキックを顔面で受け止めた。
予想外の出来事にハナは怯み、隙ができる。
だが、蛇乃は立ったまま、何もしなかった。




