第10話[ドキドキ文化祭]
怖さからか、達子の腕にしがみ付く恭子に対し、蛇乃はズルいと言って、もう片方の腕にしがみ付いた。
肝心の達子はと言うと、思いの他グロく、顔を青ざめて泡を吹いていた。
お化け屋敷を抜け、再びベンチに腰をかける達子。
差し出された水を飲み、休憩して他の屋台を周る事にした。
色々な食べ物を食べ、景品としてぬいぐるみを取ったりして文化祭を満喫する。
明日は部活で色々と出し物がある。
今日みたいに、屋台をする部活や、演劇やライブをする部活など、今日とは別に楽しめる。
達子はワクワクしながら、一日を終えた。
翌日、朝早くに学校へ向かい準備を始める。
加賀先生に作って貰ったアイスを保存する冷凍庫を道場に設置し、アイスを補充していく。
「売れると良いな。」
達子はそう呟きながら、テーブルにカップとコーンを設置する。
この日、血子達や姫達が揃い文化祭の二日目が始まった。
「いやー、昨日はごめんね。用事で焼そば屋手伝えなくて。」
血子の謝罪と共に姫も謝罪する。
「妾達も、集会があっての、流石にそれを休むと乙姫様に殺されてしまうから、本当にすまなんだ。」
二人の謝罪に達子は困惑する。
「いいよ。みんなにも事情があるだろうし、気にしてないよ。」
達子はそう言うと二人に笑顔を向けた。
「それにしても人来ないわね。」
蛇乃は呟き、恭子と呼び込みに出かけた。
その甲斐あってか、佐渡と時雨が道場に現れた。
二人はバニラとチョコを注文し、目を見開く。
美味しいと叫び、他の味も注文していった。
やがて、佐渡と時雨の口コミか、教員達が道場へ現れ、そこから生徒達に広まり行列が出来た。
その中に黒龍と直江、守の姿があり、そして注文する。
「きゃ…キャラメル一つ。」
達子を前に緊張する黒龍。
達子は笑顔で受け答えをしてアイスを黒龍に手渡した。
幸せそうな黒龍を蛇乃が睨む。
「お客さーん、アイス受け取ったならさっさと帰って下さーい。」
冷たく足らい黒龍を帰す。
そんな蛇乃の態度を見て、達子は怒るが、蛇乃は口を尖らせ適当に謝った。
売れ行きは好調で、昼には完売して、格闘技部全員で文化祭を周る事にした。




