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デタラメ学園  作者: 鴉α
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第8話[平和な日常]

山を降りた時雨は絶望していた。

何も知らず道の真ん中を歩き、車の運転手に怒鳴られる。

少し広い所に出たら、周りに臭がられた。

何をどうすれば良いのか分からずに時雨は公園のベンチに座り頭を抱えた。

公園にいた人達が子供を連れて逃げていく。

やがて、通報を受けた警察官が職質にやって来る。

あまりの臭さに警察官達は鼻を摘んだ。

酷い悪臭を放っている。

無理もない。

時雨は先程まで死臭を放つ遺体を触っていたのだから。

警察官はそれを知らない。

だが、異様な悪臭に彼女が何らかの事件に関与しているのではないかと疑っていた。

住所など答えない彼女に不信感が募る。

そんな時、デタラメ学園の校長が現れた。

「すまんが、この辺で勘弁してもらえんかのう。」

当然ながら警察官も引き下がる訳にはいかない。

市民の安全を守るのが警察官の仕事だからだ。

校長は仕方なく何処かに電話をかける。

しばらく話すと警察官にスマホを渡した。

スマホを渡された警察官は電話でしばらく話すと態度を変え、校長に謝り帰っていった。

「ふう、君はあの山奥にある村の子だね?」

時雨は顔を上げた。

村の事を知っている?

だとしたら狂月の事を知っているかも。

時雨は一方的に校長に質問をした。

だが校長は何も知らず、時雨の期待には応えられなかった。

手掛かりを手に入れられなかった事に時雨は落胆する。

そんな時、時雨のお腹が鳴った。

よく考えればここ数日、まともな物を口にしていなかった。

腹を空かせた時雨に何か食べさせてあげようと時雨の手を取り近くにあるクレープ屋に向かった。

「すみませんお客様。うっ、その、お売りできません。」

悪臭を放つ時雨をクレープ屋が嫌がる。

仕方ないと思い、別の店に向かうが、どこも同じだった。

それどころかお客さんの何人かは吐きそうになり、二人に暴言を吐いていた。

困った校長は一人でハンバーガー店に向かい、ハンバーガーセットをテイクアウトしてきた。

差し出されるハンバーガーとポテトを食べ、コーラを飲む。

全て食べ終えると時雨は校長に頭を下げた。

「うむ、ところでお前さん、行くところが無いのなら、うちで働かんか?住む所も用意してやるぞ。」

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