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変死 第24話

 その日の夜――。


 綾乃は、どうしても気になることがあった。


 南部の爪に付着していた、黒っぽい汚れ。


 そして、牧場主の身体に残されていた、まるで獣の鋭い爪で引き裂かれたような傷。


 二つのことが、どうしても頭から離れなかった。


 綾乃は一人で考え続けるより、茉里に聞いてみようと思い、

 科学警察研究所の茉里へ電話をかけた。


「・・・・もしもし」


 しばらくすると、茉里が電話に出た。


「あれ? 珍しいわね!

 あなたから私に電話をかけてくるなんて・・・・。


 一体、どうしたの?」


 突然の綾乃からの電話に、茉里は少し驚いたようだった。


「え・・・・そ、それが・・・・」


 綾乃は、何から話せばいいのか分からず、言葉に詰まった。


 すると、そんな綾乃の様子を察したのか、茉里が、


「もしかして・・・・。

 牧場主が殺された事件のこと?」


 と尋ねた。


「・・・・うん」


 綾乃は小さく答えた。


「何か気になることがあるのね?」


 茉里の声が、少し真剣なものに変わった。


 綾乃は少し迷った後、


「実は・・・・南部さんのことで、

 ちょっと気になることがあるの」


 そう話し始めた。

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