第8章 - 世界の中心で
風がメリィアの紫と白の混じった髪を撫でていた。開け放たれた窓辺に立つ彼女の下に、ソルトリス学院の敷地が温かな光の中に広がっている。屋根と講堂が整然とした線を描いて丘陵を覆い、その間を中庭、小径、訓練場が繋いでいた。下の芝生では生徒たちが小さな集まりで座り、膝に本を乗せ、昼の陽に声を落としている。木剣で打ち合う者、走り込みをする者、明日にはもう意味のない何かについて笑いながら言い合う者もいた。
一瞬、メリィアはその光景に視線を留め、微笑んだ。
まだ自らを証明する必要のない秩序は、こういう姿をしている。
それから視線を地平線へ上げた。
学院の壁の向こうに、世界はいつもの色で横たわっていた。穏やかすぎる。平凡すぎる。だからこそ嘘だった。この数週間、不安定な魔力帯域の報告が積み上がっていた。空気が濃すぎる場所、空すぎる場所、帯電しすぎた場所。本来現れるはずのない強さの魔物が出現する場所。
「あちこちで不安定な魔力帯域が現れている」と呟いた。「ギルドの報告によれば、より強い魔物も」
金色の瞳がかすかに細まった。
「関連があるのかしら」
下の中庭で突風が生徒たちの声を一瞬散らした。少年の一人が大きすぎる声で笑い、訓練中の二人がぶつかり合い、教官が何か叫んだが誰も本気にしなかった。生。荒削りで、磨かれておらず、まだ時間があると信じ切っている。
メリィアの目が柔らかくなった。
一瞬、六年前のことを思い出した。
二人の小僧を、解くべき課題のように目の前に置かれた時のことを。どちらも十三歳。どちらもすでに白金。そんなことは起きない。理由なしには。素質なしには。同世代のはるか先を行く何かなしには。
十三歳で白金に届く人間がいるとすれば、それは世界がすでに、あるべき以上のものをその者に要求しているからだ。
かすかな微笑みが唇に走った。
片方は当時、しょっちゅう抜け出そうとしていた。一人でではない。学院の少女と一緒に。赤い瞳、貴族の家柄、きちんと隠れるには誇りが高すぎる。白金の徽章を持つ子供二人が同じ廊下をあまりに頻繁に通れば気づかれないとでも思っていたらしい。
あの子供たち。
メリィアが小さく鼻を鳴らした。
罰としてあの小僧をさらに厳しく鍛えさせた。
そして今日、まさにその小僧が大陸最強の現役冒険者チームを率いている。
微笑みは完全には消えなかった。ただ静かになっただけ。
背後で扉が開いた。
メリィアはすぐには振り返らなかった。足音で分かった。部屋に完全に入る前に - 軽く、制御され、無駄な音も躊躇いもない。
「メリィア師匠」
ようやく顔を向けた。
竜人の女性が入り、簡潔に一礼した。暗い鱗が首筋とこめかみに細やかに浮き出ている。鎧ではなく、皮膚の下で自らの出自を思い出させるもののように。動きは規律正しく、姿勢は真っ直ぐで、琥珀色の瞳は崇拝に見えない程度に落ち着いていた。
セリッサ。
学院に来て日が浅く、多くの生徒がまだ振り返る。だが実際に戦うところを見た者で、彼女を珍奇な存在と見る者はいなかった。
手に一通の書状を持っていた。
「書状が届きました」と言った。「ヴォルフクラウより」
メリィアが手を伸ばした。
「ご苦労」
セリッサが近づき、書状を手に渡した。封蝋はここまでの道中でわずかに押されていたが、未開封だった。メリィアは急がず封を切った。視線がまず表面を、次に最初の数行を走った。
一拍の後、目を細めた。
思ったより遅かったわね。
書状を完全に開き、読み始めた。
---
祠樫の森における出来事に関する報告
任務開始時、祠樫の森は異常な静寂に包まれていた。動物の気配なく、鳥の声もなし。進入後まもなく、小規模なゴブリンの群れと遭遇。
当該地域の魔力はこの時点ですでに不安定であった。状況は竜の目撃後さらに悪化。当該存在は銀色であったが、既知の魔物図鑑に記載されたいかなる種とも合致しない様態であった。
帰路において不安定性はさらに増大。直後に悪魔の襲撃を受けた。悪魔に関する既知の知見に照らし、上位悪魔であったと判断される。
我々は完全に劣勢であった。
救命は我々にとって不明な事象によるものである。障壁が我々を遮蔽し、一つの言葉が聞こえた。スキルの名称と思われる。
その言葉は「フレア」であった。
我々はこの語を知らず、これ以上の報告はできない。
署名:
クレント・イングリッド
ヴァレリア・イングリッド
---
上位悪魔に関する記述に差しかかった時、メリィアは書状をわずかに下ろした。
唇が引き結ばれた。
上位悪魔。
祠樫の森にではない。あそこにではない。通常の状況下では。
セリッサは何も言わなかった。邪魔にならない程度に静かに、だが緊張には見えない程度の硬さで立っていた。
メリィアは最後の部分をもう一度読んだ。今度はゆっくりと。言葉が不明瞭だからではない。何かがきちんと分類できなかったからだ。
フレア。
知っている用語ではなかった。聞いたことのあるスキル名でもない。すぐに記憶に浮かぶ古い記録の中の名称でもない。
顔を上げた。
「師匠?」とセリッサが慎重に訊いた。
メリィアはすぐには書状を畳まなかった。代わりに執務机を離れ、壁にかかる大きな地図の前に立った。
大陸が整然と引かれた境界線の中に広がっていた。王国、河川、山脈、古い街道。指がまずゾラスを辿り、次に大陸の中央へ進み、他の地域と比べてほとんど恥ずかしいほど記載の少ない一画で止まった。
祠樫の森。
大陸の真ん中。それでいて空白。
メリィアは部屋の沈黙が許すよりも長く、その印を見つめていた。
「この報告から読み取れる限り、森自体が異常だった」と低く言った。
セリッサが出過ぎることなく地図に半歩近づいた。
メリィアの指はその地域に留まったまま。
「祠樫の森は長い間、聖地とされてきた。少なくともそう言い伝えられている」声は落ち着いたまま。「問題は、なぜそうなのかをもうほとんど誰も知らないということ」
顔に影が走った。はっきりとした表情ではなく、思考が研ぎ澄まされる気配。
「この世界で最も未踏査の地域の一つよ。好奇心を持つ者がいないからではない。知られていることが少なすぎ、古い禁忌が多すぎるから」
しばし沈黙した。
そしてセリッサを見た。
「あそこに何か隠されたものがあるのか、知りたい」
セリッサの姿勢が引き締まった。
「セリッサ」
「はい、師匠」
「祠樫の森に行き、詳しく調査しなさい」メリィアの声には疑いの余地も、軽率さの余地もなかった。「見たもの、見つけたもの、すべて記録すること。あらゆる痕跡。あらゆる変化。あらゆる逸脱を」
セリッサが頷いた。
メリィアの眼差しが冷たくなった。
「そして軽率な判断はしないこと。危険になったら即座に撤退。分かったわね?」
「仰せのままに、師匠」
セリッサが再び一礼した。簡潔に、きちんと。そして振り返り、部屋を出た。
扉が閉じた。
メリィアは地図の前に立ち続けた。
視線はまだ祠樫の森にあった。何世紀もの間、答えより問いを多く抱えてきた、世界の中心の静かな一点に。銀の竜が現れた場所に。上位悪魔が出現した場所に。彼女にすら何も語らない一つの言葉が発せられた場所に。
フレア。
外では中庭の下で二人の生徒が何か馬鹿なことについて笑っていた。訓練用の刃が木を強く打ちすぎた。どこかで教官が名前を呼んだ。
学院は生き続けていた。
メリィアは静かに立ち、森を見つめていた。
そして感じていた。世界の中心で、何かが目覚めたのだと。




