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第6章 - はじめてのダンジョン

イリジウム冒険者であることの意味を、クレントがまた強く意識する日だった。


特別に危険な依頼のためではない。大地を荒らす魔物のためでもない。ギルドが、若い冒険者二人をダンジョンに同行させて経験を積ませるよう、彼とディアマントに決めたからだ。


クレントは乗り気ではなかった。


だが嫌でもなかった。


ダンジョンは勇気だけでは入れないことを、よく知っていた。準備だけでも入れない。準備は助けになる。知識も助けになる。良いチームも助けになる。だが最後にはダンジョンは自分自身の規則で動く。人間が押しつけようとする規則ではなく。


若い二人があそこで本当の恐怖を学ぶなら、俺たちが後ろにいた方がいないよりましだ。


上の寝室はまだ柔らかい光に満ちていた。窓から細い筋となって差し込み、寝台の上に、ヴァレリアの銀の髪の上に、脚に半分かかった毛布の上に落ちていた。彼女の腹はもう、普段は色々なことを無視する才能を持つクレントですら、まだ時間が長い道のように前に広がっているふりができないほど丸くなっていた。


彼は扉のところで一瞬立ち止まり、彼女を見た。


ヴァレリアはその視線にすぐ気づいた。赤い瞳が、気の入らない読み方をしていた本から上がり、小さな疲れた微笑みが唇に浮かんだ。


「凝視してるわよ」


「鑑賞だ」とクレントが返した。


ヴァレリアが小さく鼻を鳴らした。「それは男が遅刻する前に言う台詞ね」


下の居間からディアマントの声が飛んできた。「どこにいるんだ? そろそろ出発だぞ!」


クレントが顔をしかめた。


「ほら。ね?」とヴァレリアが素っ気なく言った。


彼は彼女のところへ行き、身をかがめて額に口づけた。急いでではなく。通りすがりでもなく。この瞬間を本当に持っていきたいというように。


「愛してる。行ってくるよ」と呟いた。


それから腹に手を当て、優しく撫でた。その動きは慎重で、ほとんど畏敬すら感じさせた。もっとも、クレントの場合は優しささえも、その手の中で何でありたいのかをまず学ばなければならないように見えるのだが。


「ママをよろしくな」と生まれてくる子に囁いた。


ヴァレリアの目が柔らかくなった。「もう返事が返ってくるみたいに話しかけるのね」


「たぶん返ってきてるんだ。ただ俺を無視することにもう決めたんだろう」


「なら間違いなくあなたの娘じゃないわね」


彼は短く笑い、双剣を手に取って下へ向かった。


ディアマントはすでに居間で足を揺すっていた。腕を組んではいるが、目はいつものように鋭く覚めていて、わざとらしい苛立ちの奥には、クレントをあまりに長く知る者だけが持つ古い親しみがあった。待つことすら儀式のような。


「やっとか」と言って、クレントの肩を叩いた。


クレントが同じ一撃で返した。


強くはない。ちょうど - ああ、いるぞ - と意味するくらいに。


そして二人は家を出た。


背後で、台所のルビンが溜め息をつき、微笑みながら首を振った。


「あの二人、まだ子供なんだから......」


小さな町への道は、森の縁の細い小径を通り、開けた街道を下っていく。朝は澄んでいて、土と樹脂と新しい干し草の匂いが漂っていた。一瞬、すべてが滑稽なほど穏やかだった。


町が近づくにつれ、周囲の空気が落ち着かなくなった。


危険によってではない。


人々によって。


囁きが後をついてきた。頭が向きを変える。ここかしこで誰かが一拍長く立ち止まり、見つめたことなどなかったかのように振る舞った。ヴォルフクラウの屋敷がすぐ近くにあることは誰もが知っていたが、クレントとディアマントは人々にとって隣人というより伝説のままだった。


クレントは無視した。


ディアマントは完全には無視しなかった。


「入場料を取るべきかもしれないな」と呟いた。


「だから俺は町に出たくないんだ」


「別に不思議には思ってない。ただ、俺の方がお前より見栄えがいいと思われてるのを楽しんでるだけだ」


クレントが横目で見た。「思われてない」


「お前が傷つかないように声に出さないだけだ」


ギルドはいつも通り市場広場の端にあった。暗い木と石で幅広く建てられ、扉の上の看板が朝の光の中で鈍く光っている。入った瞬間、クレントは部屋の変化を感じた。会話が静かになり、椅子が少し引かれ、受付の女性さえも二人が完全に到着する前に背筋を伸ばしていた。


カウンターの前にはすでに二人の若い冒険者が待っていた。


緊張を隠すには若すぎる。自ら認めるには誇りが高すぎる。


受付の女性が軽く頭を下げた。「トーマスとマルロです。二人とも登録から三週間の冒険者で、経験を積むためダンジョンに入りたいとのことです。同行をお願いします」


それ以上の重みを場に加えることなく、彼女は振り返ってカウンターの奥へ消えた。


二人の少年はそこに立ち、クレントとディアマントを見つめていた。焚き火の歌に出てくる二頭の獣に護衛されると告げられたかのように。


マルロがトーマスを肘で突いた。強くはない。これが全部本当かどうか確かめるかのように。


「本当に......」と小さすぎる声で言いかけた。


「ああ」とディアマントが素っ気なく言った。「残念ながらな」


トーマスが口を閉じた。マルロも一秒遅れて同じくした。


ディアマントが腕を組んでにやりと笑った。クレントは眉をひそめ、本題に入った。


「いいか。トーマスとマルロ。何で戦う? ダンジョンはどこだ?」


その問いは、ヴォルフクラウの存在そのものよりも二人に刺さった。


マルロが一回速すぎる瞬きをし、弓を掴んで咳払いした。「俺は......えっと......弓で戦います」


「いい」クレントの目がトーマスへ移った。


トーマスがそれまでしっかり握りしめていた杖を持ち上げた。手放したら失くすとでもいうように。「僕は杖です。魔法戦闘寄りで」


クレントが短く頷いた。「悪くない。だがいずれ前衛二人と治癒師を入れるべきだ。お前が治癒できるなら別だが」


トーマスが即座に首を振った。「いえ。治癒魔法はできません」


「ならいつかできる奴を見つけろ」クレントの声は落ち着いたまま。「今日じゃなくていい。だがいつか。穴がどれだけ高くつくか、遅く学ぶことになるぞ」


トーマスが素早く頷いた。「分かりました」


マルロが頭を掻いた。「ゴブリンの森ダンジョンに行きます」


クレントがディアマントに目を向けた。ディアマントが頷いた。


「最初としては問題ない」とクレントが言った。


それで決まりだった。


ダンジョンへの道は町を出て近くの森に入っていく。奥へ進むほど空気が湿ってきた。地面がブーツの下で弾力を持ち沈み、木々の間の光がより緑に、より冷たくなる。トーマスとマルロは最初こそ平静を装おうとしていたが、森が静かになるにつれ、クレントとディアマントの落ち着きぶりで恐れてもいいのかどうか確かめるように、二人へ視線を走らせる回数が増えた。


密生した幹の奥深くに洞穴があった。


外からはほとんど、苔と羊歯に半ば覆われた岩の裂け目のような影でしかなかった。だがその内側から、ダンジョンポータルだけが持つ不自然な光が滲み出していた。手前の空気は森より冷たかった。清涼ではない。死んだ冷たさだった。石そのものが生きたものを留めておくことを拒んでいるような。


トーマスが聞こえるほど唾を呑んだ。


マルロが一秒遅れて続いた。


クレントがポータルの前で足を止め、二人を見た。


「ゆっくり進め」と言った。「モンスターには自分で気づけ。自分で考えろ。自分で判断しろ。危なくなった時だけ俺たちが入る。何もなければ指示を出す」


ディアマントが頷いた。「止まれと言ったら止まれ。議論するな。勇敢ぶるな」


マルロが肩をわずかに上げた。「分かりました」


「よし」とクレントが言った。「行くぞ」


ポータルをくぐった。


世界が傾いた。


一呼吸の間、いつもの引かれる感覚だけがあった。身体が狭すぎる場所を通して、完全には受け入れてくれない何かの中を押し出されるような。そして中に立っていた。


ゴブリンの森は初心者ダンジョンだが、大きなものと比べて危険の匂いが薄いわけではなかった。湿った土。黴。古い木。どこかで天井から水が滴り、骨のように壁から突き出た曲がりくねった根の間に、光を鈍くする靄が漂っていた。


クレントが最初の通路を一度見渡した。


泥の中の足跡。石の引っ掻き傷。前方の鈍いざわめき。


簡単だ。ただし、どこを見るべきか知っていればの話だが。


ゆっくり進んだ。


トーマスは杖を握りすぎていた。マルロの弓も同様だった。ディアマントは両方に気づいていたが、最初の小さなゴブリンの群れが見えた時にようやく口を開いた。


手を上げた。


五体。


中央に三体。外側にさらに二体、根と朽ちた木の間に下手に隠れている。


「外の二体を先に」とディアマントが低く言った。「擬装した術師だ。次に中央の三体」


マルロが瞬きした。「外の? 俺には見えるのは - 」


「あそこだ」とクレントが見向きもせず、顎で正しい方向を示した。「目が光ってる。影が不自然だ。撃て」


マルロが一度息を吸い、弓を上げて引いた。


「アーススパイクアロー」


魔力が弦に集まった。圧縮された土の矢が二本形作られた。荒く、鋭く、空気の中で重い。放った。


両方の射がほぼ同時に飛んだ。


左の矢が、待ち伏せの術を編もうとしていたゴブリンの頭蓋を貫いた。右の二射目がもう一体の顔を真っ直ぐ射抜いた。中央の三体が発見されたと悟る前に、二つの影が倒れた。


「今だ」とディアマントが言った。


トーマスが前に出て杖を掲げ、魔力を集めた。目の前の空気が熱く揺らめいた。大きく密な火球が形成された。ギルド経験三週間の少年にしては、クレントの予想よりずっと綺麗だった。中央の三体のゴブリンが金切り声を上げて突っ込んできた。剣と斧を振り上げて。


五メートル。


四。


トーマスが術を放った。


火球が疾走し、三体すべてを一つの苛烈な熱と光の爆発で呑み込んだ。ゴブリンは即座に倒れた。焼けた肉の臭いが通路を侵した。


クレントが頷いた。


「よくやった」視線が二人を短く走った。「星を集めろ。戦闘の後に突っ立っている癖をつけるな」


トーマスとマルロが動き出した。死骸の間に銅の八芒星が五つ、汚れた光の中で鈍く輝いていた。マルロが膝をつき、一つずつ拾い上げて小さな袋に入れた。トーマスは何度も辺りを見回していた。ダンジョンでは前だけを見ていてはいけないということを、今ようやく理解し始めたかのように。


先へ進んだ。


ゴブリンの森の奥へ入るほど通路は狭くなり、新たな群れが現れる頻度も増した。もう無秩序な小物だけではなかった。より良い武器を持つ者、より慎重に動く者、本気で数の利を活かそうとする者もいた。


クレントはトーマスとマルロに任せた。


姿勢を正した。マルロには、ゴブリンは愚直に走るのではなく身を屈めるから、もっと高く狙うべき時があると教えた。トーマスには、狭い通路では火の術を大きく溜めるよりも風の魔法の方が綺麗だと示した。ディアマントは必要な時だけ短い一言で補った。遮蔽についての指摘や、乾いた「あと一秒そいつを見続けたら殺されるぞ」。


群れを重ねるごとに、二人の少年は確かになっていった。


落ち着いたとは言えない。まだ。だが使い物になり始めた。


一度、曲がった斧を持ったゴブリンがマルロに近づきすぎた。恐慌が本当に掴む前に、クレントがそこにいた。一歩でその生き物を射線から押し出し、邪魔なものを横にどけるかのような軽い一振りで地面に転がした。


「続けろ」とだけ言った。


トーマスが一瞬見つめ、すぐにまた魔力を集め始めた。


長く広い通路の端で、ディアマントが立ち止まって手を上げた。


目の前に、粗い木が絡み合った重い扉があった。隙間から鈍い呼吸音と、時折何かが擦れる音が漏れていた。


「この先にボスがいる」とディアマントが言った。「倒せばダンジョンが消える。その後すぐに出る。ぐずぐずするな」


トーマスが頷いた。マルロが前腕で額の汗を拭った。


クレントが二人を見た。


「距離を保て。ディアマントと俺が拘束する。お前たちはダメージを出せ。英雄的なことはするな」


「分かりました」とトーマスが言った。


マルロがもう一度唾を呑んだ。「分かりました」


突入した。


ボス部屋は天井が低く、湿り、それまでの何よりも強く古い血と腐った皮の臭いがした。中央にゴブリン・チャンピオンが立っていた。


一体だけ。


他より大きい。太い。重い曲刀を手に、継ぎ接ぎの金属板と革と骨の鎧を纏って。彼らを見ると、低く醜い唸りを上げ、歯を打ち鳴らした。


「距離を取れ!」クレントが叫んだ。


チャンピオンが即座に動いた。


トーマスの予想より速く。


だがクレントとディアマントはすでにそこにいた。クレントが最初の荒い一撃を双剣の交差で受け止め、火花が散った。ディアマントが横へ滑り抜けた。武器ではなく、完璧なタイミングで。膝への衝撃で一瞬、魔物のバランスを崩した。


「今だ!」と叫んだ。


マルロが弓を上げた。


「アーススパイクアロー!」


二本の土の重い矢がチャンピオンの肩と脇腹に叩き込まれた。魔物が吠え、曲刀を振り上げてトーマスに突破しようとした。クレントがその道を断った。短い一撃、一歩、一つの角度 - ゴブリンは再びクレントに向かわざるを得なくなった。


トーマスが風の魔法を集めた。大仰な動作ではない。華麗な術でもない。ただ鋭い、目に見えない打撃。チャンピオンの胸から空気を叩き出し、一呼吸の隙を作った。


ディアマントが踏み込み、掌を前腕に叩きつけ、魔物の次の動作をクレントが脇腹を裂ける位置まで逸らした。


戦闘は数分に及んだ。


トーマスの呼吸が焼けるほど長く。マルロの弓を持つ指が震え始めるほど長く。一体の敵に絶えずダメージを与え続けることが、その敵が過ちを即座に肉体で回収できるほど大きい場合、どれほどの集中力を要するか - それを二人が理解するほど長く。


そしてその間中、クレントとディアマントは落ち着いていた。


気楽にではない。油断してでもない。


ただ落ち着いて。


クレントは、チャンピオン自身が理解する前に次の三手が見えているかのように戦った。ディアマントはあらゆる弱点を、あらゆるよろめきを、力の配分を誤った瞬間を読んだ。声高にではなく。誇示するでもなく。あまりに当然に。やがてトーマスとマルロは二人を「強い」と捉えることをやめた。


強さでは、目の前のものを表すには足りなかった。


マルロがついに水の矢をチャンピオンの開いた腹へ深く撃ち込み、トーマスがほぼ同時に凝縮した火の一撃を送り込んだ時、魔物はついに崩れ落ちた。


鈍い音を立てて地面を打った。


そして静寂。


トーマスはそこに立っていた。杖をまだ掲げたまま。もう打つものがないのに。マルロがゆっくりと弓を下ろした。二人とも喘いでいた。汗がこめかみと首を伝る。腕が重く、脚が柔らかかった。


クレントとディアマントは数歩先に立っていた。


真っ直ぐに。


息一つ乱れていなかった。


クレントが親指でゴブリンの血を刃から拭った。ディアマントが死んだ魔物を見下ろしていた。本当に終わったか確かめるかのように。二人のどちらも、これが準備運動以上のものだったようには見えなかった。


その時、トーマスとマルロはイリジウムの本当の意味を理解した。


位ではなく。


名声でもなく。


物語でもなく。


すぐ隣に立って初めて気づく距離。そしてそれがどこまで届くかを知る。


ボス部屋の空気がすでに違う振動を帯び始めていた。ダンジョンが崩壊し始める、あの馴染み深い兆し。


「星だ」とクレントが言った。


トーマスが、夢から引き戻されたように身を震わせた。


最後の八芒星を集め、すぐに引き返した。ゴブリンの森は背後で崩れていった。心臓を抜かれたダンジョンがいつもそうするように。目に見える亀裂としてではなく、ある場所が自分自身を信じることをやめるという、底流のような感覚として。


ポータルをくぐって森に戻ると、普通の空気が文字通り二人を吐き出すように包んだ。


マルロがしばらくただ立って空を見上げた。


トーマスが膝に手をついた。


クレントが二人を短く見て、何も言わなかった。


最初に口を開いたのはディアマントだった。「三週間にしては悪くない」


マルロが顔を上げた。「悪くない?」


ディアマントがにやりと笑っただけだった。


トーマスが短く笑った。半分疲労、半分呆然。「腕の感覚がもうないんですけど」


「それはいい」とクレントが言った。「なら明日はもう少しまともに使えるかもしれない」


トーマスが見つめた。冗談なのかどうか分からないという顔で。


冗談ではなかった。そしてどこか、そうでもあった。


ゆっくりと帰路についた。


太陽はすでに高く、木々の間の温もりは、あの湿って鈍いダンジョンの喉の後ではほとんど現実離れして感じられた。鳥が歌っていた。風が葉を撫でていた。世界は何も起きなかったかのように振る舞っていた。


マルロがクレントとディアマントに何度も横目を向けた。


最後に堪えきれなくなった。「二人とも、本当に疲れてないんですか?」


ディアマントが横目で見た。「疲れてるさ」


マルロが期待を込めて眉を上げた。


ディアマントが微笑んだ。「ただ、これでじゃない」


トーマスが疲れた鼻息を漏らした。


クレントが首を伸ばした。まるで本当に朝の体操を終えただけのように。それから二人の少年を見た。


「ついて来い」


二人が一瞬足を止めた。


「え?」とトーマスが訊いた。


「うちにだ」とクレントが言った。「このままだと途中で倒れそうな顔をしてるぞ。少し休め。飯。水。それから、全部楽だったって顔をすればいい」


マルロが瞬きした。トーマスも。


それから顔を見合わせた。


そして頷いた。

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