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プロローグ
“タンタタタン”
耳なれない音で目がさめると、知らない部屋の中だった。
黒っぽい変な素材でできた、天井や壁。
窓をのぞくと、地球のような星が見える。
ここは……宇宙船?
いったいどうして…………?
あせりと不安で、胸の奥がザワつきはじめる。
すると、いきなり壁の一部が入口にかわった。
知らない人たちが入ってきて、部屋の中にある、なにかを集めはじめる。
そのなかのリーダーっぽい男と目があう。
有名な映画スターによく似ている。
その、のぞきこむような視線。
あまりにも長く感じる。
………………………………?
「一緒に行くか?」
説明できないような、フシギな感じ。
すぐに答えなければ、ずっとずっと後悔するだろう。
「あぁ、行く」
考えるより前に、口から出ていた。
……この男を知っている。
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