表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半端者  作者: ランプ
51/58

花と手紙

パソが壊れて しばし 更新できずすみませんでした

一方 精神科病院では またくだらない いつものリーダーの定例会をしていた


特に 異変がなくても決まった時期に開催されているのだ


今回は ちょっとだけ 意義のある会議になっていた


ノベルトが 淡々と話を進めていく そして 一番自分が気になっていた話題を最後に発表する


辺りを見回しながら

「知ってる者も いるだろうが 明日は 客人が来る

あの人がここを去る前に旧友に会いたいそうだ」

すでに 話を通してあるので 反対する者はいない  あの人と言うのはもちろん老婆のことだ


すると ゆっくりと 後ろから 老婆が現れ

「すみませんね こんな大事な会議に 私の用件で話しまでしてくれて・・・・」

ほほ笑みながら 周りに愛想笑いをしているが


突然の登場に驚き 周りのリーダー達は 元リーダーの老婆に 挨拶を交わしてく


「昔の友人で 信用できる人だから 心配いりませんよ

お供に若い衆を2人連れてくるそうで ここの見学もちょっと兼ねて勉強したいそうですよ」

最後は ノベルトに向かって言った


ノベルトは 笑顔で

「こんな所で 勉強なんて成果あるかな?」と 言い

その発言に周りも どっと笑っている


大きな規模だけが売りの烏合の衆と言うことが みんな よく分かっているのだ


「なんせ パワーは強いものだろうから 来ればすぐ分かると思いますが

くれぐれもよろしく


それだけ 伝えにきたので みなさん後は 大事な話し合いを続けてくださいね」

頭を軽く下げ 老婆は出て行った


皆も 一礼して見送った




老婆は 半ば 能天気な連中に泡を吹かせてやれると 楽しみながら次は リラの様子をうかがいに

リラの結界が張ってある 廊下へ進んだ


すると 廊下は 室内なのに花壇が両脇にズラリと設置されている


これには 半分夢を見てるみたいだったが 遠くで この花壇をせっせと世話している者に

見覚えがあった


小さな男で 腰を低く曲げ小人の様な老人の様な庭師のテルだった


「あんた ここを花園にする気?」

老婆の声に ぱっと反応するが 立ち上がっても 老婆より身長は低かった


「あんたか・・・・・・姫のために作ってるんだ すごいだろう?」

テルは目が悪く 声で人を判断している

褒めてもらいたくて ニコニコしているが 老婆は呆れながら


「どうしてここに?」


「姫が中庭にもうずいぶん来ないから きっと弱っていると思って・・・・・・

ノベルトには許可は得てるんだ

まぁ 「あまり甘やかすな」って言われたけど

みんな 姫を心配してるんだ」

テルは 結界の向こう側を 切なそうに見ていた


有り余るパワーを得た リラには必要ないものだ

むしろ 結界はパワーの存在を知られないようにしているのに


老婆は おめでたい連中だわ・・・・・と 心から思っていた



リラは直接会うことはせず すぐその場を離れることにした


余計な行動を起こすと このおめでたい連中も 何か 感じるかもしれない


花を一輪だけ テルに断って 結界の向こうに送りこんだ

これで 彼女も 明日のことが わかるだろう




それから 精神科急性期女子病棟では  一通の手紙を前に 職員が会議していた


家族からも滅多に連絡がないサトミに ピンクの可愛らしい手紙が届いたのだ


ドクターとも話し合い ドクターとサトミと看護師の前で 開封することになった


最初は なぜ呼ばれたのか分からないサトミは 真っ白の手を組みながら

不思議そうに 封筒をみていた


「君にだよ ここで開けてくれないか?」

ドクターに言われ 一瞬目を丸くしたが ゆっくりと手を出し 開封する



「 こんにちわ

お久しぶりです 覚えてるかな?


最近こちらに転勤になったので 懐かしくなり手紙を書くことにしました


私は元気です


サトミちゃんは 元気にしていますか?


また 手紙も書きます 


そのうち サトミちゃんの元気な声でも聞かせてくださいね


では また        


                  サトミ」



短い文で 特におかしなところはないので 医療者は ほっとしていたが


サトミは 青い顔をして 震えだしていた



その様子に ようやく気付くと 慌てて声をかける


「どうしたの?  サトミちゃん!!

このサトミって子は お友達なんでしょ??」


看護師の手を払いのけ 手紙を びりびりに引き裂き始めた


「いやぁぁああああ!!」

あとは泣き崩れて 座り込んでしまった


普段 抜け殻のように大人しい彼女だが 錯乱した姿に 職員と患者の人垣が出来る


差出人は 同じ名前の 「サトミ」なのだ


10年前 火事を体験したメンバー


名前までは 病院にも伝わっていなかったので 突然のサトミの変貌に

医療者は慌てている



落ち着かせようとするが 力いっぱい抵抗するので

奥の保護室という個室に 何人かで連行されてく


そして 落ち着かせるための注射を打たれる




その様子を 遠くで見ていたリラは  手紙がモパからの策略だということを察知した


これで 当分 サトミは奥の部屋から出てこれない


リラは 監視されることがなくなったのだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ