手紙
まだ目元が赤い ユイがたいぶ 落ち着きを取り戻したころ
「それで 私は何をすればいいの?」
と 聞いてきた
モパは ゆっくりと 話し始めた
「まず ユイには 「サトミ」を名乗ってもらいたいんだ
いじめられてた方の 「サトミ」をね」
ユイは 驚いた顔をしていたが モパの話を聞く
「直接 顔を合わせたら きっと バレてしまうから
精神科に 入院している サトミには 電話で連絡を取ろうとおもう
若しくは 手紙だ・・・・・・」
ユイは
「そんなことできるの?」
と 精神病院に隔離されてる 人間に 外部の人が連絡をとることが可能なのか聞いてみた
「入院中のサトミは 任意入院という形になってる
監視は強くないから もちろん 通信手段も制限はされていないと思う
稀に 迷惑行為になる場合は 精神科の職員が付き添いで
決められた時間に 電話したりするそうだけど
そこは 問題ないと思うんだ」
モパのリサーチは ユイですら知らなかったことも多かった
ミクは
「ユイさんなら 声も若いし
本当のサトミと区別はつかないと思うの
だって もう10年前から お互い連絡は 取っていないと思うし」
と付け加えると
ユイは ちょと嬉しそうな顔をしていた
「最初は 手紙で連絡をとり
それが上手くいけば 電話をするという方向で行こうかと思うんだ
いきなり電話だと 本人も 心の準備が出来ていなくて 出ないかもしれないしね」
ユイもそうね・・・と 納得した
「其れだけ?」
モパと ミクは キョトンした顔をする
「私に出来ることは それだけなのかな?」
ユイは 2人に見つめられて ちょっと気まずそうな顔をする
モパ達が 命をかけて戦うのに ユイは もっと出来ることがあるんじゃないかといいたかったのだ
ミクは 優しい笑顔で
「あなたが そう言ってくれるだけで十分です
他に 助けが必要になったらお願いします」
と言った
モパも
「この任務もとっても重要なんだ
ユイにしか頼めないことだから 慎重に進めていこう」
と 声をかける
なんだか 少しさみしい気もしたが
ユイはわかったわと答える
そして 書斎から 早速シンプルなピンクの封筒を取り出し
サトミに 手紙を書くことにした
まずは ここからだ
真っ白い便箋を見つめながら 3人は 真剣そのものだった




