結婚詐欺師は、こんな女 (1)
不細工だと思っていた『リューイソウ』に、
その一年後に、
魅力を感じたのは、
男子校に通っていたのが、
最大の要因だと思います。
でも、
『結婚詐欺師』と正反対な女だったのも。
I中の文化祭に行った当時は、
すでに、
『結婚詐欺師』にフラれていました。
その後、
私は、
ストーカーをしていたんですけど、
そこに、
ライバルが現れました。
『結婚詐欺師』と同じ苗字のSです。
『結婚詐欺師』は、
病弱で、
学校にあまり来ていなかったためか?
マイナーな存在だったんですけど、
Sに、
その美しさを気付かれてしまいました。
そのSもね。
今となっては、
思い出すんですよ。
私は、
高校は男子校に入ったので、
放課後、
よく街中をうろついて、
女ばかりを見ていました。
また、
話はズレますが。
高一の六月頃、
そんな男子校生三人で、
地元の繁華街をフラフラしていたら、
地味な格好しているけど、
何故か?
サングラスをしている女の人と、
すれ違ったんですよ。
その直後、
三人の男達の意見が、
「今の女の人。
綺麗だったな!」
で一致して。
三人共、男子校生でしたからね。
女しか、見ていなかったんでしょう。
そしたら、
Kという奴が、
「ア○ルイスだ!」
って、叫んで。
慌てて追いかけて。
街中でしたからね。
文房具店とか有ったので、
ペンを買って、
サインして貰いました。
その当時のアン○イスは、
『グッバイ○イラブ』が売れた四年くらい後で、
『六本木○中』が大ヒットする九年くらい前でしたから、
まだ、
清純派路線で。
ア○ルイスにサインをしてもらっている時に、
彼女のシャツの、
ボタンとボタンの隙間から中が見えたんですよ。
下着は、
ブラジャーしか着ていませんでした。
そのブラジャーも、
当時の最先端だったのか?
下乳だけを支える
乳首が出ているタイプだったんですよ。
つまり、
アン○イスの生乳首を見てしまいました。
胸は貧相で、
色も、
綺麗とは、
言えなかったんですけど。
でも、
その後、
その時に一緒に居た二人に話しても、
信じて貰えないんですよ。
私の若い頃の記憶って、
誰かの妄想みたいで、
リアリティが無いんです。
話を戻すと。
そんな
繁華街を宛もなく彷徨っていた時に、
Sを、
よく見掛けました。
その頃のSは、
高校も退学していて、
シークレットブーツを履いて、
当時流行っていたバギーパンツを着て、
身長を190㎝くらいに見せ掛けていました。
それで、
女を連れて、
街中をのし歩っていたので、
ヤバい奴が来た!
みたいな感じで、
周囲の人達が、
皆、避けて通っていました。
私が、
すれ違いざまに、
サインを送ると、
Sは、
嬉しそうな顔をしてくれるんですよ。
中学の時は、
私を嫌っていたハズなのに。
女を連れている優越感からなのでしょうか?
でも、
そのSも、
繁華街で見掛けなくなって。
事件が起きていたのです。
Sのお母さんが、
殺されてしまいました。
しかも、
テレビで大々的に報道されて。
当時、大人気だった
『ウイークエン○ー』にも、
取り上げられてしまいました。
その事件の報道は。
『同居中の親族に、
お母さんが犯されそうになり、
拒否したら殺されて、
近くのゴルフ練習場の側溝に遺棄された』
という
いかにもマスコミが喜びそうな内容になっていました。
私が子供の頃、
その側溝が出来たので、
よく、
そこで遊んでいました。
ゴルフ練習場は、
その後、
オープンしたのです。
あれから、
四十年以上経ちますが、
Sには、
会っていません。
犯罪被害者の家族って、
こんな扱いなのでしょうね。