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飴の支配

二人が目覚めたのは朝の8時だった。

しかしそれを知るすべは二人にはなかった。


二人が起きたのを男が確認すると捜査ボタンを押した。

すると二人のいる牢屋の壁の一部が開いて食事が出てきた。


それに気づいたのは恭平だった。


「なんだこれ?

って飯じゃねぇか!

おい、優太見てみろよ!」


「なにこれ?

もしかしてご飯?」


「それ以外になにがあるんだ!

まさか毒とか入ってねぇよな」


疑うのも当然である。

かなり健康的なメニューだったからだ。


「えっと、焼き魚にご飯に納豆それに味噌汁。

一応ヨーグルトもついてるんだな。

こりゃ体には良さそうだな」


「僕朝はこんなの食べない。

洋食だから」


「そうなのか。

うちはこんな感じだな。

父さんの腹が弱くてよ。

朝から洋食を食べるとダメなんだとさ」


「ふーん。

とりあえず食べようよ」


「そうだな」


「「いただきます」」


男はそれを聞くと嬉しそうに頷いた。


「お前らの健康には気を使うさ。

さて…とそろそろ時間だな。

今日は午後から奴らを虐めるかかな。

それまでにやることをやらないと午後からあいつらで遊べなくなってしまうな」


そう言って立ち上がり、書斎に移ると男は仕事を始めた。

もちろん優太たちの映像はそこでも流していた。


優太たちは朝食を食べ終えるとお互いのことを話し合っていた。


「恭平くん…君ってどこに住んでるの?」


「どこって東京の麻布だよ。

結構目立つ家なんだがな」


「偶然だね。

僕も麻布に住んでるんだよ。

もしかしたら恭平くんの家を僕も見たことがあるかもしれないよ」


「特徴…か。

そうだな、とにかくでかい。

周りの家の三倍以上はあるかもしれないな。

で近くに公園がある。

3階建ての建物だな。

木は沢山あるしいい家だと思う」


恭平は自分の家の特徴をスラスラと言った。

優太もそれには少し驚いた。


「恭平くん自分の家のことそんなに見ているの?」


「見てる。

だって見ていて楽しいじゃないかそういうの」


「僕にはわかんないや」


「それでは優太の家はどんな感じなんだ?」


「僕の家はね壁が白色なんだ。

それで外に車が止まってる。

近くに公園もあるよ。

あとは…僕の家は二階建てで、庭に木が沢山あるよ!

それくらいかな」


恭平は少し考えてから言った。


「うんもう少しお互いわかりやすい情報がないとダメだな。


とりあえず整理しよう。

二人に共通するのはでかい家だということ。


そして近くに公園があるということ。


三つ目は木が沢山あるこれは庭が広いことを示している。


整理するとこんな感じだな。

これでわかるか?」


「分からない。

僕の周り大きな家が多いし…

もし二つ隣の家とかだったら面白いのにね」


「あぁ本当にな。

帰れたら確認するか?」


「うん!!」


優太は明るく返事をした。

その姿は自分が帰れるのを信じていないとできない顔だった。


話し合えると恭平から提案があった。


「とりあえずあいつが来るまで寝たくか?

そしたらまだ体力的にも少しはマシになるだろうから」


「そうだね。

そうしよっか!」


そう優太は言うとすぐに寝てしまった。


腹を見て恭平は呟いた。


「どんだけ寝るの早いんだよ…

俺も寝るかな」


その様子をたまたまモニターで見ていた男は笑っていた。

そして呟いた。


「寝たか…それなら今日はじっくりと楽しんでやろうかな。

それではあと5時間ゆっくりとお休みください。

…坊っちゃま達」


男は呟きをやめるとすぐにモニターから目を離して仕事に戻った。


優太たちが寝ている間にはさすがに何も起きなかった。


そのあと数時間は二人とも起きることはなかった。

起きたあと起こることを何も知らずに…



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