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性癖全開!キャンティマロン~◎セイシをかけて、勝手に戦え!◎~  作者: 石鬼 輪たつ
第2章 VS.マ・ラ 双成町・バキバキ通り編
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第41話  はずむ胸、もげる乳

 突如とつじょ、トリニティの目の前にはち切れんばかりの()()()()()をぶら下げてあらわれた、派手はでかみ色のツインテール美少女。


 ただのトリニティファンの1人と安心したのもつかの間、彼女は予想外の言葉を発した。



「あの、デカいカエルっていうのはもう見つかりましたか……?」


「なッ、なぜそれをッ!」



 トリニティは大げさにおどろく。

 もっとも、盛大な前振りとはうらはらに美少女の目的とは、意外とあっさりしたものだ。 



「色んな人に聞いて回ってるんですよね。あのぼく、高校の新聞しんぶん部に入ってて、情報集めとかまとめるのとか得意なんです! 僕にも手伝わせてください!」



 美少女のそれは、言うなればセルフ・ファンミーティングだった。


 とはいえ、アルウゥスの奇策によって情報収集は大成功をおさめ、今後も2人での聞き込み体制たいせいのまま問題はないはずだ。



「そりゃ、ありがたい話だが。手を借りるまではなあ」


「トリニティさんたち、お店の中で聞き込みとかしてないですよねッ? 僕、すぐ近くの叔父おじ焼鳥やきとり屋でバイトしてるんですッ。店員だったら、初対面相手にはなかなか話さないことも聞き出しやすいですし! あの、僕に頼んでくれないと絶対後悔(こうかい)しますよッ!」


「わ、わかった、わかったって……」



 ものすごい威勢いせいで自身を売り込む少女に負けを認め、トリニティは小さく諸手もろてをあげる。



「けど、そっちもいそがしいだろ。善意ぜんいとはいえ、そんな気をつかってくれなくても……」


「じゃあ! 交換条件じゃないですけど、お手伝いの代わりに、いいですか?」



 少女の態度は冒頭と変わらず物腰ものごし低いが、本性ほんしょうなのかだんだんと図太ずぶとさがしみ出している。



「前から、部で上げてるネット新聞にトリニティさんの記事をせたいなって考えててえ……ぜひ僕にインタビューさせてくださいッ!」


「ハハ、なんだよ! そんなの俺が頼みたいくらいだ。もちろんいいぞ」



 トリニティは確信を覚えた。


 目の前にいる美少女は純粋じゅんすいなファンで、ひたすら自身と町のやくに立ちたいのだと。

 そのような都合つごうよい確信を。



「やった! そしたらぜんいそげです、店まで案内します! 僕、羊備洲ようびす くくるって言います!」



 にわかに美少女が手をつかまえてきて、トリニティを自身のいる方角へといざなう。

 トリニティは「ちょっと待てって!」などと制するが形だけのものでしかなく、その手をこばまなかった。


 美少女があらわれるまで、バキバキ通りにてはからずもいずれかラブコメディーのヒロインをなぞるような立場にあったアルウゥスだが……今では空気と化していた。


 2人の背が遠ざかるのを見て、ハッとわれに返り、長身爆乳のからだを急いで同方角に走らせたのだ。



 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



 夜がふけた22時前。


 羊備洲ようびす くくるの強引な誘いを契機きっかけに、3人はくだん焼鳥やきとり屋ののれんをくぐった。



「はい、トリニティさん、おしぼりです。叔父おじ(焼鳥屋の店長のようだ)が焼鳥3本サービスしてくれるそうなので、遠慮えんりょなく頼んでくださいねッ。さあ、さあさあ!」



 くくるは甘ったるい声でトリニティに語りかけ、華奢きゃしゃな手指におしぼりを広げると断りなしにトリニティの手と手首を拭き始める。


 また当然の顔をしてトリニティのとなりにかけている。



「あ、ああ……じゃあとりあえず、()()で」



 すると得意顔を浮かべたくくる、トリニティの手を引くなり()()()へ挟み込んだ! 

 無論、くくるの太ももへ、だ。


 トリニティと、対面に座るアルウゥスは銃にたれたように動揺する。



「はあ、はあ……次は?」


「え! じ、じゃあ()()()……」



 トリニティは手に少しひんやりしたやわにくめつけを感じながら、とっさに答える。


 またくくるはととのった顔を赤らめニヤリと笑んで、今度トリニティの肉垂にくすいの下、()()に息を吹きかけた。


 状況理解が追いつかずされるがままのトリニティ。

 さらに彼女のした粘膜ねんまくがちろっと一度()れた!



「ひえッ!」


「えへ、頑張った味ぃ……。最後は()()にします? ほら、もう決まってますよね?」



 トリニティにささやきかけるくくる。


 彼女の鎖骨さこつ付近へと、鶏マスクの欲望がせられる。



「え、っと――ム、ム、ムうううう!」


「ちょっといい加減にしてよッ! 園治えんじが困ってるでしょ! 困ってるよね! はなれてね!」



 はらえかねたとばかりにアルウゥスはいちゃつく2人へ迫った。


 かつて聞いたことない怒声にトリニティも恐怖をいだき、すぐにくくるを引き剥がしジャケットの襟元えりもとを正してみせる。



「すみませんでした……」


「もういいよ。それで、くくるさんだっけ。インタビューっていうのはボクたちを連れてくるための口実で、本当はこんな()()()()()()()()がしたかっただけなんだ?」



 トリニティからの謝罪の言葉を聞き流し、アルウゥスが爆乳ばくにゅうをテーブルに乗せ追及ついきゅうする。



「ち、違います! あくまでもトリニティさんの緊張をほぐすための、交渉こうしょうテクに過ぎません。さっ、トリニティさん、インタビュー始めますねー?」


「ほぐすんじゃなくて、ほねきにしたいんじゃないの……」



 間違いなどなかったと開き直り、作務衣さむえに似た服のふところから手帳を取り出すくくる。


 アルウゥスの疑う視線をないものとしながら本来の目的、トリニティへのインタビューを始める。



 ……ただし、インタビューそのものの内容は至極しごくまじめであり、下心したごころの一つとして感じられないものばかりだった。


 途中飽きたアルウゥスが平然と食事をしだしたほどだ。

 そのため詳細についてここでは割愛かつあいする。



 時刻が23時を回る前に、一同は解散した。


 くくるは最後「ありがとうございましたぁ!」と威勢いせいよくあいさつをし、トリニティたちを店先で見送った。



「いや、まさか協力してくれるだけじゃなく記事まで書いてくれるとはな。うれしい誤算ごさんだ!」



 すがすがしい声でトリニティ。

 黙って早足で前を歩く長身爆乳アルウゥス。


 2人がバキバキ通りの、くくると出会った場所までもどって来た頃に、アルウゥスはいきなり後ろを振り返る。



「ボク、明日は(輸入雑貨店の)仕事があるから。聞き込みはあの人と園治えんじでやってよね」


「ああ、わかった。にしても今日はホント、アルウゥスの機転のお陰で助かった。またたの――」


「ふんッ、どうせッおっぱいが欲しいだけでしょ! 園治えんじのバカ! ()()()の、自分でつけてればいいよッ!」



 瞬間、長身爆乳アルウゥスは上着にうでを突っ込むと、爆乳ばくにゅうをもいでトリニティに投げつけた! 


 真っ赤な肉塊にくかいは爆乳なりの重量をして、命中したトリニティを地面へとたたきつける。


 もがれた爆乳がバキバキ通りに転がる。



「もう園治えんじなんか知らない! 先に帰ってるね!」



 覆面ふくめんで表情はうかがい知れないが、怒っているのは確かなまないたアルウゥスがきびすを返す。


 しかし、帰る場所がトリニティと同じだけに捨てゼリフは何ともマヌケだ。


 アルウゥスりし後。

 しばらくしてトリニティも立ち上がり、道の爆乳をひろって帰途きとにつく。

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