孤独の彼岸
【あらすじ】
孤独の果てにあるものとは?
私は孤独だ。
友人だと思っていた人でさえ、私の気持ちをわかってくれない。
「今は慰めが欲しいわけじゃない、そっとしてほしい、放っておいてほしいのに!」
私は孤独だ。
親でさえ、私を理解してくれない。
「何も言わなくても、私の分も用意してほしい、私の意見を聞いてほしいのに!」
私は孤独だ。
面白いと褒めてくれた人でさえ、いつも褒めてくれるわけじゃない。
「投稿をいつもいつも賞賛してくれれば、落ち込まずにすむのに!」
私は死ぬまで独りぼっちなんだ。
友人も親もフォロワーも、結局、私の望むものは与えてくれない。
私は死んでも独りぼっちなんだ。
同じ墓に入る恋人も家族もいない。
慰めてくれる、認めてくれる、愛してくれる、他人は誰も存在しない。
寂しい!孤独だ!悲しい!不幸だ!
・・・・・・・やけに冷静な、自分の中の住人の一人がこう言った。
「じゃあ聞きますけど、あなたは誰か一人でも、自分以外の他人にそれだけのことをしましたか?
取引じゃなく、見返りを求めず、他人に何かを与えましたか?
あなたが求めてるのはそういうものでしょ?
まず自分が他人に与えることから始めるべきでは?」
それを聞いてこう思った。
「そうだな、その通り。
他人から何かをもらうためには、自分がそれ以上のものを与える必要がある。
もしそれが嫌なら、煩わしいなら、できないというなら、孤独を愛すべきではないか?
孤独を楽しむのも悪いことばかりじゃないからね。」




