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第3話 剣士エルマー

 昼食後、俺は本格的に冒険に出かける。フルートは救助要請用に発煙筒を渡してくれる。危機に陥ったらフルートが助けてくれるのである。

 俺は森の中を進んで行く。四方に魔力を広げて探知に使う。当然、空や地中も警戒をする。しばらくするとホーンラビットが探知に引っかかる。

 ファイアーボールでは威力が強すぎるのでアクアを使ってホーンラビットを水で包み込み捕らえる。俺は水の玉の中で動けないホーンラビットを短剣で仕留める。

 俺は森を進みながらホーンラビットをさらに4匹仕留める。さらに進むと大きな反応がある。ソードボアより大きい。そして人間の反応がある。

 どうも魔獣と戦っているらしい。俺は慎重に近づいて行く。人間が味方とは限らないのだ。俺は少し離れたとこから木の影に隠れながら様子を見る。

 魔獣はシルバーグリズリーだ。一人で戦うことはやめた方がいいとフルートが言っていた強力な魔獣だ。人間は剣士らしい。すでにケガをして出血している。

 これは助けたほうがよさそうだ。俺はファイヤーボールを木の影からシルバーグリズリーに向けて打ち込む。シルバーグリズリーはファイヤーボールを受けてバラバラに吹き飛ぶ。

 爆発の衝撃波が襲って来る。俺は木につかまって耐える。剣士は衝撃波を食らって地面に倒れている。死んでいないよな。俺は剣士に近づいて声をかける。

 「おい。生きているか。」「俺まで殺すつもりか。」

 「手加減を間違えた。すまん。」「なんて威力のファイアーボールだ。すごいな。」

 「まあ、才能あるからな。もっとほめてもいいぞ。」「ほめていない。俺はエルマー・バーデン、勇者パーティで剣士をしている。」

 「俺は萩原翼だ。勇者がいるのか。」「ああ、はぐれてしまってこのざまだ。」

 「じゃあ、エルマーは強いのか。」「Sランクの冒険者だぞ。」

 「シルバーグリズリーに苦戦していたようだが。」「当たり前だ。一人で戦ったら死ぬわ。」

 「ファイアーボールで一撃だったぞ。」「お前が規格外なんだよ。」

 「確かに最古の魔女に習っているからな。」「最古の魔女だとフルート・アーべラインを知っているのか。」

 「ああ、一緒に行動しているよ。」「案内してくれ、フルートを探しに帰らずの森に入ったのだ。」

 「分かった。他の仲間はどうしている。」「勇者とははぐれた。ヒーラーは死んでしまったよ。」

 「勇者パーティなのに死人が出ているのか。」「ここは帰らずの森だ。決死の覚悟で来たんだ。」

 「とにかくフルートの所に案内するよ。」「ありがたい。フルートがいれば森から出られる。」

俺は、この森が勇者パーティまでもが死人を出すほど危険な森とは知らなかった。フルートは俺をかなり強力な魔法使いに育てたらしい。

 俺はエルマーをフルートの家まで連れて行く。

 「家があるぞ。こんな森の中に信じられん。」

エルマーが驚きを隠さない。フルートが俺の帰宅を察知してか家から出てくる。

 「なんで幼女がいるんだ。おまえ、まさか・・・」

フルートが突然、逃げるように家の中に入ってしまう。なぜだ、それにエルマーはフルートの知り合いではないのか。エルマーが声を荒げる。

 「幼女を監禁しているのだな。さらってきたのか。この変態め。」「待て、何を言っているんだ。」

エルマーが剣を抜く。俺は後ろに下がる。

 「お前、この家で何をしている。」「ここはフルートの家だよ。」

 「嘘を言え。さっきの幼女はなんなのだ。」「彼女がフルートだ。」

 「嘘をつくな。俺はフルートと冒険をしていたんだぞ。幼女の訳があるか。」「俺の知っているフルートは彼女なんだって。」

エルマーの目は本気だ。このままでは切られてしまう。どうする。魔法を使うか。

 「エルマー、落ち着かんか。正義感が強いが人の話を聞かない性格は相変わらずだな。」

フルートが玄関から顔を出していう。なぜ、家の中にいるんだ。仲間なんだろ。

 「本当にフルートか。なぜ、幼女になっているんだ。」「もう、冒険者のフルートはいない。以前の姿だと勇者パーティのメンバーだと見られてしまうから幼女の姿になったのだ。」

 「なぜ。家の中に逃げたのだ。」「エドガーがいるのだろ。」

 「エドガーとは森ではぐれた。俺一人だけだ。」「そうか。」

フルートが家の中から出てくる。俺はフルートに聞く。

 「エドガーて、誰だ。」「エドガー・アッペンハイム、勇者だ。我に惚れているから面倒なんだ。」

 「お前は、勇者パーティのことを知らないのだな。」「田舎者だからよくわからないのだよ。」

俺は適当に嘘をつく。フルートはエルマーのキズをヒールする。キズは深手だったがきれいに治る。俺はヒールもフルートに教えてもらいたいと考える。

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